小雨。
寒いくらいです。「梅雨寒」と言えないところが、なんともはや。
「バス組」が、早めに来た…と思ったら、「自転車組」まで、早くやって来ました。雨の日は早めに出るという習慣がついてきたのかもしれません。これまでは、雨の日の「バス組」は、スーダン時間で、雨で、バスの時は早めに出なければならないということがよく判っていなかったらしく、よく遅れて来ていました。「雨だから早めに出なくては」と言っても、「バスだったから」と言い訳するのがせいぜいでした。
さて、学校です。
今、留学生が一人だけで、しかも大卒。ヒアリングは悪いのですが、真面目で目的をもって来日しているので、勉強態度について困らせられることはありません。でも、単語を覚えたり、文法など苦手なことが多いようで、ベトナム人は本当に大変だなあとよく思います。
在日生は、大半が普通に日本語を学びたいという人たち。ただ、中に二人進学を目指している人がいます。一人は高校を、もう一人は大学を目指しています。が、大学受験を目指している人も、まだまだ「留学生試験」レベルにはほど遠いので、高校受験を目指している学生と一緒に、「数学」と「地理・歴史」の勉強をしてもらっています。
「数学」は、まだ計算問題なので、いいのですが、「歴史」が少々大変でした。最初、「恐竜は実在した」というところで固まっていましたし、「自分が国で習ってきた地球の歴史とは違う」と目を伏せたりしていましたので、今は、「歴史」を中断して、「地理」に移っています。「地理」もハードルが高くないことはないのですが、「歴史」を学ぶ上での(彼我の違いによる)問題はありません。その点は楽です。
もっとも、とにかく、文章が読めなければ、高校に入っても、授業についていけないということで、教科書の読みと簡単な説明だけにしています。
以前、「留学生試験」を教えるときに、高校の教科書を見て、随分違っていることに驚いたものでしたが、中学生の教科書を見ても、自分たちの頃とは教科書の様子がかなり違っていることに驚きました。
まず、きれいです。写真もカラーだし、紙もきれいです。しかも、外国人用の教科書に比べてずっと安い。「留学生試験」対策の時に、「教科書を買った方がいい」と買わせても、それほど心が痛みませんでした。外国人用の教科書は、悩みますね。なにせ高いですから。
中学校の教科書も、日本人用のは、本当に安い。内容がこれほどしっかりと詰められていて、しかもカラー写真も多いのに、安い。もちろん、使う人の数が違うので、当然と言えば当然なのですが。で、「地理」と「歴史」の教科書を買ってもらって、それで読みを進めています。
やはり「金を遣った」方がいいのです。何でも「『ただ』だ」と思うと、人間、真剣にはなりません。金がかかっているのだと、俗な言い方ですが、その方が必死になると思うのです。
さて、ラマダンやらなにやからやで、一週間ぶりの授業になります。何度も出てきていた漢字の読み、覚えているかしらん。
日々是好日