日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「補講」も今日で最後。ホッとしているかな。でも、ホッとできない人もいますね。「N4漢字テスト」が残っている人は、「休み」中も来なければなりませんから。

2024-03-29 06:58:33 | 日本語学校
小雨。

まだ薄暗く、今はパラパラ程度ですが、これからだんだん雨が強まるとのこと。最近は雨の降る時間帯も、予報より少々遅れているような…これも春特有の寒気と暖気のせめぎ合いによるのでしょうか。やんでからはお日様がカッカと照り、気温もグンと上昇するそうですが。

さて、学校です。

「補講クラス」では、今、漢字を主に「読解」を進めています。新「Aクラス」に戻ると(四月からの新学期)、他の人たちは、「N5」「N4」漢字や「N3」漢字にはそれほど問題が無いので、一緒の授業の時には、(彼らのために)それほどの(漢字)「書き」や「読み」の時間をとるわけにはいかないのです。この二週間の間に、新しい課に進んだ時にはどうすればいいかを身につけてくれるといいのですが、まあ、しばらくは様子を見ながら、いろいろと加えていくしかないでしょうが。今は、「N5」と「N4」漢字の読みも毎日しています。

「N3漢字」はともかく、「読解文章」中の漢字でも、既に「N4」や「N5」で学んだ漢字には、直接、「一緒に」と言って書かせるか、「大丈夫でしょう、一人で書いてごらん」などとやらせるかしているのですが、ただ、皆、書けるかというと、そういうわけでもない。やはり、一画一画確認しながらでなければ、書けないという字も少なくない。で、その都度、回数を増やしています。

ただ、これをやっていると、本文を読む時、ずいぶん楽に(漢字が)読めるのです。やはりな、回数かと思ってしまいます。しかしながら、この人たちには、それを授業中やる時間がそれほどない。自分でできるということで、上のクラスにあげたわけですから、頑張ってほしいと思うのですが。

勿論、新「Bクラス」は、漢字が苦手な人が多いので、クラスでも「書き」「読み」共にしっかりやっていくつもりなのです。

漢字の練習で、「一緒に」と言った時、すぐ手を上げて、大きく動かせる人と、どうしてもじっとそれを見てしまう人とがいる。もとより、それぞれ、覚え方、練習の仕方がありますし、手を上げて書いているからといって、覚えられると言うものでもないのですが、やはり、手を動かす回数が多いに越したことはないのです。

「見て理解」というのと、「書いているうちに覚える」との差は案外大きそうな気がします。これも「職人さんの作業」と同じなのかもしれません。日本の教育というのは、「職人」を育てるのに適しているような、それがいいのか悪いのかはわかりませんが。「見て覚えろ。やって覚えろ」というのが、私の中にもしみこんでいるような気がします。それで学生たちにもそう言ってしまうのです。

漢字など、努力を要するものは、一回二回と書く回数が多くなれば、それだけ「手がなれて」来るでしょうし、覚えられる確率も高くなるというのも本当でしょう。ただ、だからといって、覚えられるかというとそうでもない。中には、「先生がうるさいから」、「やれと言われたから」といって、「写している」だけの人もいるのです。

こちらにしても、どうも、「部首」や「漢字のバランス」が苦手の人が多いなと思えば、「部首」は極力少なめに言い(その都度、こちらが言うだけにし)、バランスをとる際も、「ここは右と左に分かれている」とか、「この字は上下に分け、上半分はまた三つに分かれている」とか言うにとどめています。

この左右に分かれている文字にしても、左右共に下を揃えるとかいうのも、未だになかなか浸透しません。

さて、この「補講」も最後の日を迎えました。ホッとしている人もいれば、ホッとできない人もいる。「十月生」の一人はまだ「N4漢字テスト」を全部終えていません。それ故に、春休みが明ける前には全部合格する必要がある。昨日はその取引でした。…「週一回はだめ?」「終わらないでしょう」…「じゃあ、週に二回、来なければならない?」「そうなりますね」

それから、来年の三月に高校受験を目指している人は「算数」段階でちと問題があるので、宿題を出すことに。

尤も、休み中はいつ学校に来て勉強してもいいのです。自習用の教室もありますし。でも、来ませんね。来なさいと言わない限り。時間があるなら、来て勉強した方がいいと思うのですけれども、近くの人が大半なのですから。

日々是好日
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