ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

クラシック

2007年03月24日 17時15分43秒 | 田舎暮らし
久しぶりの雨。
畑の野菜たちは大喜びだろう。

雨の日にもやりたいことはたくさんあったのだけど、
何もやる気がしなくて、早々に家に引きこもった。
そして久しぶりにバッハの「無伴奏チェロ組曲」を聞いた。
この曲を聴くと、いつも落ち着き落ち込みますます気がふさぐ。
外の雨が余計にそんな気にさせられる。

この曲を聴くとなぜか宮沢賢治の「セロ弾きゴーシュ」を思い出す。
ゴーシュが弾いたのはもちろんこの曲ではない。
でも水車小屋でねずみを相手に弾くのに、この曲はとてもふさわいいように思える。あるいは宮沢賢治がひとりでこの曲をぎこちなく弾いていたのでは、と想像する。

ハッピーエンドで終わる「セロ弾きゴーシュ」の話は逆に人を落ち込ませ、後味の悪さを残す。
カザルスの弾く「無伴奏チェロ組曲」も人を落ち込ませる。
この曲は雨の日に一人で酒をちびりちびりと飲みながら聴くのがいい。
そしてすっかり落ち込み気分が沈んだ後で眠りにつく。

翌日、すっきり晴れ渡った空に明るい日差しが注ぐ。
さあ、畑に行くか!
とっても新鮮な気持ちになって、野良仕事が始まる。

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龍野~雛人形展

2007年03月24日 05時50分13秒 | 雑感
龍野の雛人形展を見に行った。




龍野は城下町。
市町村合併でここと同じ市になった。
古い町並みが残っている。
いつもは入れない町屋で各家に伝わる古い雛人形を展示している。
江戸時代のものから最近のものまでいろいろな雛人形や市松人形があった。



龍野は観光地だ。
でも観光客はあまり多くない。
イベントの休日でも観光客はちらほらで通りの半分はシャッターが下りている。
市では古い町並みを保存して、年に何度かのイベントも開きそれなりに努力しているけどなかなか報われない。



それは通りすがりの観光地だからかもしれない。
ここで泊まる人はほとんどいない。
ここはそうめんの産地だけど食事目的で来る人もいない。
だいいちそうめん料理を出すところはほとんどないので、観光客も気づかない。
観光だけでなく蕎麦目的で来る出石とは大きな違いだ。



龍野は他に赤とんぼが売り物だ。
赤とんぼの作詞者三木露風が生まれた街。
それで童謡の町と称している。
他に哲学者の三木清が生まれた街でもあるけど、これだけではちょっと弱い。
一度観光に来て、いい町だな、と思ってそれだけで終わってしまう。



ここは脇坂氏というどちらかというとマイナーな大名が治めていた。
一般に知られるのは忠臣蔵の事件で赤穂城明け渡しのとき受け取りに行ったくらいのものだ。
城も小さく町も大きくはないが観光地としてきれいに整ってはいる。
でもそれだけの町なのだ。
シャッターがとても気になる。



この町を活気付かせるためには何かが足りない。
温泉・・・朝市・・・名物料理・・・
まずシャッターを開けてほしい。
売るものがないなら、各家庭に眠る文化遺産を展示したらどうだろう。
そして町全体を博物館にしたらどうだろう。

晩はなお魅力がない。
それでここに泊まる客はほとんどいない。
城をライトアップなどしても泊まり客はわざわざ来ないだろう。
各家庭で手作りのぼんぼりなどを戸口に掛けておくとおもしろいのだが。

それから町の中を流れる揖保川。
ここには遠くから鮎つりに多くの人がやってくる。
そこで鮎料理などもいけるだろう。
それから花で人を呼びたい。
城の近くはもみじがきれいだ。春は多分桜もきれいだと思う(見たことないけど)
それ以外の季節も花一杯にして人を呼ぼう。

しかしそういっても急激に観光客が増えるとは思えない。
場所的に山陽線沿いでなく、姫路からローカル線に乗り換えて30分かかるのが痛い。
龍野だけの努力では無理がある。
姫新線沿線全体で集客を考えないとうまくいかないだろう
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