ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

クラシック

2007年03月18日 06時52分22秒 | 田舎暮らし
のんびり田舎暮らししたいなぁ~なんて思っている人は多いかもしれない。
でも田舎暮らしはのんびり出来ない。
都会での生活と一番変わったことは土日祝日がなくなったことだ。
月月火水木金金、欲しがりません勝つまでは、足りぬ足りぬは工夫が足りぬ~の心境だ。

とはいえそれほど働いているわけでもない。
ただ仕事と遊びのけじめつかなくて、やりたいことがどんどんたまっていく。
それで雨が降ったらやろうなんて仕事も増えて、雨が降ってもとうてい晴耕雨読なんていってられなくなる。

百姓をやると本を読まなくなる・・・らしい。
確かに読書量はだいぶ減った。
それは貴重な読書タイム、通勤電車の時間がなくなったせいもあるけど、めまぐるしく変わる自然や動物たちを相手にしていると、
いつも新鮮に感じられて読書よりもずっと面白い。

昔は良く聞いてたクラシック音楽もそうだ。
ここに来てほとんど聞いていない。
音楽を聴いているとすぐ他のことが気になるからだ。
あっ、しまった、にんじんの種まき忘れていた!
レタスにも肥料をやらなぁ。
あ~あ、また山羊が鳴いてる、まったく食べることしか頭にないのだから!!

でもふっと思う。
ちょっと疲れたな、と。
ちょっと休みたいな、と。
それで久しぶりにクラシック音楽を聞いた。
それも今ではどちらかというとマイナーなパガニーニのヴァイオリン協奏曲を。
このあまりに甘いメロディーや仰々しいトランペットの音が古きよき時代を思わせてとても懐かしく感じられた。
きっとこの曲は同じパガニーニの奇想曲とともに大正時代や昭和初期のヴァイオリニストの憧れの曲だったのだろう。
この曲はSPレコードで聴くといっそう輝きを増す・・・そんな気がする。

そうだ今度はカザルスのバッハの無伴奏チェロ組曲を聴こう。
しとしとと音を立てて降る雨の日がいい。
だるまストーブに温まりながら聞くのがいい。
きっとこの曲は田舎暮らしに良く似合うだろう。
コメント (4)
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