ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

今大相撲が面白い

2024年05月26日 19時59分00秒 | テレビの中から
今大相撲が面白い。
先場所は尊富士、今場所は大の里。
横綱や大関が優勝する定番の場所と違って、
今度は誰が優勝するのかな?とい予測できない楽しみがある。
この場所だけでなく、この2~3年平幕力士が優勝するなどが続いている。
荒れる場所はやっぱり面白い。

ところで、そんな話ではなく行事と呼出しの話。
相撲をテレビで見てると行司はいつもほほんとしているけど、
呼出しは独楽鼠のようにいつもせかせか土俵周りを動き回っている。
行司は出番まで土俵の下に座って、相撲を見物して、出番が来ると、おもむろに立ち上がり、そのあとの台詞というと・・・
「かたや〇〇〇~~~こなた△△△~~~」
そして
「手をついて~」
両者立ち上がったら、「残った残った残った~」
あるいは「八卦用意」
そして勝負が決まったら勝力士の方に軍配を上げ、(懸賞金があったら懸賞金をを軍配の上にのせて)「〇〇〇の山~~~!」あるいは「△△△の川~~~!」
これだけ、そうこれだけが行事の仕事。
ところが呼出しはとっても忙しい。
「東~〇〇〇の山、〇〇〇の山~~~、西~△△△の川、△△△の川~~~」
だけではない、土俵の掃除をしたり、懸賞の幕を掲げて土俵を歩いたり、力水や力士がまく塩の準備をしたり、土俵が壊れないように絶えずメンテナンスをしたり、結びの一番には行事の「この一番にて本日の~」ここで拍子木をカチンと鳴らし「打ち止め~~~」
なんせ呼び出しはとっても忙しい。
とりわけ大変なのは場所前の土俵づくり。
土を盛り上げてはたたき、さらに土を盛りあげて、たたくたたくたたく、
そして俵を作り土俵に埋め込む。
こんな力仕事を毎場所行う。
一方行司はきれいな衣装を着て、ただ軍配上げるだけ。
ほとんどの相撲の勝敗は少なくとも8割くらいは素人でもわかる。
たまにややこしい相撲もあるけど、その時はとりあえずどちらかに挙げとけばいい。
あとは審判任せ。
すると確率的には半分は当たる。
さらに同体により取り直しという手もある。
ということはどんな素人でも9割以上の確率で当たることになる。
これは気象予報士よりもはるかに率がいい。
そうそう行司はとっても気楽な商売なのだ。
それなのに行司ってなんかとっても偉そうにしている(ような気がする)。
あの衣装も鎌倉時代の武士の装束、一方呼び出しは足軽の装束。
きっと給料も行事の方がずっと高いだろう。
となると不思議なのはきっと誰でも行司の職に就職したいと思うだろうに、どうして呼び出しで働く人がいるのだろうかということ。
行司の試験に(そんなものがあるかどうか知らないけど・・・)落ちた人が仕方なく呼び出しをしているのだろうか?
でも行事も呼び出しもそれぞれ定員があり、どちらも45名だとか。
すると呼び出しの方が入りやすいということでもなさそうだ。
それなのにどうして呼び出しになる人がいるのだろうか?
資金の差だろうか?
行司の衣装はとっても高そう。
そもてん呼び出しの衣装は昔の作業着という感じ。
それに行司が持ってる軍配にたいして呼び出しが持っているのは白い扇子。
貧富の差は明らかだ。
とするとここら辺の違いだろうか?
・・・なんてついついどうでもいいことを考えてしまう。

でも必ずしもそうだとばかりは言えないようだ。
行司はただ軍配をあげるのだけが仕事とというわけではない。
実はこれ以外にいろんな仕事をしているらしい。
そう決結構こき使われているのだ。
本相撲の時の場内放送、取り組みや決まり手を放送するのも実は行司の仕事。
アナウンサーがいるわけではない。
(即座に決まり手を言わなければならないとなると、これじゃ素人は無理だね)
番付や取り組みを、あの独特の相撲字で書くのも行事の仕事、さらには
巡業での移動・宿泊の手配、土俵祭りの祭主、編成会議などの書記、取り組み表の構成・・・などなどやたら多い。
とするとあの行司衣装は仮の姿、いつもはそんじょそこらのサラリーマンと大して変わりはないらしい。
そうそう呼び出しだけではなく行事も結句大変な仕事なんだね。

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