イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

初島沖釣行

2022年05月22日 | 2022釣り
場所:初島沖
条件:小潮 5:21干潮 10:00満潮
釣果:ボウズ

衝突事故から初めての釣行だ。これは言い訳にしか過ぎないが、また何か事故に遭遇しないかと終始落ち着かなかった。
船と船の衝突など、特にこの前のような衝突の仕方というのはめったにないことだろうが、流木に衝突するとか、エンジントラブルで漂流をはじめてしまうとか、そういった危険は常にはらんでいる。
常に周りをキョロキョロというのが今日の釣行であった。

昨日が雨だったので、今日の日曜日は加太の海はかなり混雑しているだろうというのでそういう場所への事故後の釣行は避けたかった。そして、数日前、おだんごクラブの会長さんから突然電話が入り、アマダイについての情報というか、質問があった。
今年の春ごろから湯浅湾のとあるところでアマダイが釣れているらしいのだが、あなたはそんなところに行っていないのかというような内容であった。
そこは僕の行動範囲ではないのですよ。残念ながら・・。というような会話で終わったのだが、それが気になっていた。
僕には釣れることがなかったが、数年前、初島の周辺でNさんたちのグループがタイラバでアマダイをたくさん釣っていたことを会話の最中に思い出していたのだ。
会長さんが電話をくれたきっかけというのが、南紀のほうでもたくさん釣れていて湯浅湾でもとなると、今年はアマダイの当たり年なのではないかという思いだったそうである。

それならあそこでも釣れるかもしれないとその電話以来、密かに計画を練っていた。といっても、会長さんに教えてもらった仕掛けを作るのと、エサのオキアミを買っておくことくらいなのだが・・。

そしてそれを今日、実行に移したというわけだ。

前日、SNSのグループのメンバーの方が、僕が思っている場所でアマダイと釣ったという情報をアップしていたので現実感が増してきたとはいえ、仕掛けとエサは教えてもらったものの、それをどうやって使うかは想像の域を出ない。釣れる確率はかなり低いと思われるので保険のためにチョクリの道具も持ち出した。
例年ならすでにマルアジやサバが釣れているころなのだが、今年はまったくそんな話を聞かないので保険になるのかならないのかは微妙だ。まあ、情報をもたらしてくれる人も少ないので結局、自分で探りに行かねばならないのではあるけれども・・。
釣れ始めは例年、初島に近い沖合なので都合がいい。沖ノ島の北西、水深50メートル付近を目指して船を走らせる。



途中、42メートル付近で少し反応があったがもう少し先まで行ってみようとこの反応を無視したのが無念であった。ひょっとしたらあそこで仕掛けを下していたらボウズを免れていたのかもしれなかった。
結局、水深50メートルを超えたところでチョクリの船を1艘見つけたのでそのそばで仕掛けを下したけれども、魚探の反応もなく魚のアタリもないので本命のアマダイを求めて沖ノ島へ移動。



ここぞと決めていたのはムシクイの前だ。アマダイは砂地にいる魚だと聞いているので水深30メートル以上で海底の反応が薄い場所からスタート。



潮の流れもほどほどで底はちゃんと取れるがアタリはない。とりあえず調査だと思い場所を転々と移動する。



沖ノ島は西面の島寄りの海底は岩だがそこを外れると砂地になっている。
ここは砂地だと思われるところで仕掛けを下すがアタリはない。エサの点検のために仕掛けを引き上げるとたまに掛かっているのはトラギスだ。



エサだけなくなっているのはこいつの仕業だろう。アタリがわからないのでエサがなくなってしまっていることに気がつかないのが問題だ。

慣れないことをやってはいけないという典型の釣りになってしまったのである。

再びムシクイに移動したがこの海域だけなのだろうか、海水の色が異常に青い。



コバルトブルーというのだろうかそれともサファイアブルーというのだろうか、透明度も高く、水の色は吸い込まれるほどの青さだ。まるで熱帯地域の海のようである。ひょっとして沖縄の海にテレポートしてしまったのではないかと思えてくるほどだ。(沖縄の海を見たことはないのだが・・)

一般的に、栄養分が少ない海はプランクトンが少なくて透明度が高いと言われるが、この状態がそうなのかもしれない。なんだかそういうことを想像し始めるとここには魚がいないのではないかと思い始め、よけいにモチベーションが下がっていく。
おまけに、移動している途中スクリューにホンダワラを絡めてしまった。
簡単に取り除くことはできたけれども、これは不慮の事故の前兆ではないかと怖くなって早々に退散することに決めた。

港に戻って安全祈願のために氏神様へ。



どこかで気分を切り替えないと魚は釣れそうにないと思えてくるのである・・。

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