場所:北港釣り公園前
条件:中潮 8:28干潮
釣果:アマダイ 11匹
アマダイブームはまだ続いている。
今日もアマダイ狙いだ。なぜこの魚が湧いて出てきたかというのは未だ持ってわからない。この場所に昔からいたのか、それとも海況の変化でどこかから移動してきたのか・・。
当初、紀北方面では湯浅湾で釣れているというのが発端だったが、誰が火をつけたかこの場所が脚光を浴び始めた。そんな噂が出始めてまだひと月も経っていないのではないだろうか。少なくとも、僕がこういうことを耳にしたのはそれくらい最近のことだ。昔から密かに誰かがこの魚を釣り続けていたのだろうか・・。すべては謎だ。しかし、釣れるのは事実だ。
ターゲットが高級魚であるということ、そして何よりインターネットの情報力が災いしたか、今日は平日にも関わらずおそらく20艘はこの海域に集まっていた。
このアマダイであるが、生態を調べてみると、まったく回遊魚ではない。海底に相当大きな穴を掘ってその周辺を縄張りにして生活をしているそうだ。
こんなでかい穴を掘って住んでいるのならそうそう別の場所に回遊していこうなどとは思わないだろう。
大体直径200メートルくらいの範囲で集団で棲息しているとのこと。確かに今日はそうだと納得する場面もあった。
産卵期は別のところに移動するらしいが、卵巣も精巣も見当たらないので今はその時期ではなさそうだ。だからここは普段の住処であるといえる。
そんな魚がにわかにこの海域で目立ち始めたというのはまったく謎だ。
とにかく、回遊魚ではないのだから釣りきられてしまうともぬけの殻になってあとからは入ってこないのかもしれないから釣るのは今しかない。
この船の集団とアマダイの習性を総合すると、今はまさにゴールドラッシュということになる。金鉱が掘りつくされる前に釣らねば・・。やはり乗り遅れてはいけないのだ。
今日はアマダイのほかにもうひとつの高級魚、禁断の魚も狙ってみようと朝は午前4時に出港。
以前、このアマダイポイントのもう少し沖辺りで釣ったことがあったので夢をもう一度というところだ。もちろん、禁断の魚なので釣っても放流ということになるのだが、まあ・・・。
しかし、禁断の魚のほうはまったくアタリなし。これでは水軒沖でハマチを狙った方がよかったのかもしれないと思っても引き返すことはできない。
仕掛けを回収し、この辺りの水深をみてみると32メートル。ひょっとしてこの辺りにもアマダイがいるかもしれないと思い、仕掛けの準備をする。
仕掛けを下してスパンカーの準備をしていると放っておいた竿にアタリが出ている。これは幸先がよいと思ったがハリスがすっぱり切られていた。これは間違いなくフグの仕業だ。去年も加太ではサバフグが猛威を振るっていたがこの海域はほぼ加太と言ってもいいところだから、今年もこれの集団がやってくるのだろうか・・。
この場所にはすぐに見切りをつけて本来のポイントへ。
ここを通過した位時間帯には船が1艘だけ(それは無灯火だったが危険なことだ。)だったがすでに4、5艘にふえていた。そしてあれよあれよという間に先に書いたとおり、20艘以上の船がこの海域にあふれてきた。
前回調子がよかった住金一文字の南からスタートしたのだが、アタリはすぐにあった。今日も調子がよさそうだと思ったがあとが続かない。しかし、30分ほど過ぎた時くらいだろうか、それからは怒涛のアタリラッシュだ。今日は大きい船に乗ってきているので舳先に置き竿もセットしているのだが、この竿にもかなりアタリがあった。おそらく半分はこの竿に来たのではないだろうか。2本バリに一荷で掛かることがあったり、置き竿に掛かった魚を回収している間に手持ちの竿にアタリがあったこともあった。
これを考えると、縄張りを持っているとはいえ、狭い範囲に集団でいるというのは確かなようだ。そこにうまい具合に入ると数を稼げるというのがこの釣りのキモなのかもしれない。
アタリがあった場所ではすぐに引き返してまた仕掛けを下すと再びアタリがあるのかもしれないが、僕の操船技術ではそれは難しいので結局は運を天にまかせるしかないのである。
午前7時半を回った頃くらいだろうか、潮が動かなくなってきた。この海域の特徴だろうか、潮が緩んでくると流れが渦のように巻いてくるようだ。船がクルクル回る。この場所に魚探のついた船にのってきたのは初めてだったが、この海域は周りの海域に比べて2メートル程度の深さの窪みになっているようだ。防波堤の位置や紀ノ川の流れの影響で渦を巻いた潮が海底も掘り下げているのかもしれない。そこに魚が集まっているというのがこのポイントなのかもしれないと推理してみた。
少しでも潮の動くところを探そうと、紀ノ川河口の続きに移動してみたがここも潮の動きがない。しかし、調子のいい時は釣れるものだ。ここで2匹を追加。とうとう二けたを超えてしまった。
今日のエサは前回の小エビに加えてアオイソメも持ってきていた。前半はどちらがよく釣れるという差は感じられなかったが、魚の数が増えるにしたがって、アオイソメが優勢になってきた。最後の方はほぼアオイソメだけを頼りに釣りを続けたのだが、午前8時ごろとうとうエサが尽きてしまった。
まあ、これだけ釣れれば十分だし、こんなに船が増えてくると新しいポイントも開拓しておかねばと新々波止の沖に移動してみた。ここは水深28メートル。釣り公園の前とそれほど変わらない深さだが、ここも潮が流れないからなのか、それとも小エビのエサが悪いのか、20分ほど試してみてまったくアタリがないので午前8時半終了とした。
家に帰って、午後からは燻製作り。
熱源を本格豆炭に変更してから着火に手間取るようになったので今回は着火用に木炭を使ってみた。これはこれでうまく着火してくれたのだが、相変わらず煙が出ない。熱源とチップのトレーの間が開きすぎているのかと思い、新たにトレーを作ってみたのだが、それでもダメだ。これは根本的に燻製箱の設計ミスかもしれないと思い始めている。
また、魚を釣ってから1週間。乾燥は3日間でよいので3日間ソミュール液に漬けるため塩分濃度を薄くしたのが災いした。出来上がった燻製は明らかに塩味が薄い。あとから思ったのだが、こんな時は逆に塩分濃度を濃くして保存性をよくして水出しをしたほうがよかったのかもしれない。
燻製を作り始めて9年目。慣れが出てきたというかなんというか、どの工程に対しても慢心が出てきたということだろうか・・。
どれにしても、火加減と塩加減というのはまことに難しいと感じたのが今回の燻製作りであった。
条件:中潮 8:28干潮
釣果:アマダイ 11匹
アマダイブームはまだ続いている。
今日もアマダイ狙いだ。なぜこの魚が湧いて出てきたかというのは未だ持ってわからない。この場所に昔からいたのか、それとも海況の変化でどこかから移動してきたのか・・。
当初、紀北方面では湯浅湾で釣れているというのが発端だったが、誰が火をつけたかこの場所が脚光を浴び始めた。そんな噂が出始めてまだひと月も経っていないのではないだろうか。少なくとも、僕がこういうことを耳にしたのはそれくらい最近のことだ。昔から密かに誰かがこの魚を釣り続けていたのだろうか・・。すべては謎だ。しかし、釣れるのは事実だ。
ターゲットが高級魚であるということ、そして何よりインターネットの情報力が災いしたか、今日は平日にも関わらずおそらく20艘はこの海域に集まっていた。
このアマダイであるが、生態を調べてみると、まったく回遊魚ではない。海底に相当大きな穴を掘ってその周辺を縄張りにして生活をしているそうだ。
こんなでかい穴を掘って住んでいるのならそうそう別の場所に回遊していこうなどとは思わないだろう。
大体直径200メートルくらいの範囲で集団で棲息しているとのこと。確かに今日はそうだと納得する場面もあった。
産卵期は別のところに移動するらしいが、卵巣も精巣も見当たらないので今はその時期ではなさそうだ。だからここは普段の住処であるといえる。
そんな魚がにわかにこの海域で目立ち始めたというのはまったく謎だ。
とにかく、回遊魚ではないのだから釣りきられてしまうともぬけの殻になってあとからは入ってこないのかもしれないから釣るのは今しかない。
この船の集団とアマダイの習性を総合すると、今はまさにゴールドラッシュということになる。金鉱が掘りつくされる前に釣らねば・・。やはり乗り遅れてはいけないのだ。
今日はアマダイのほかにもうひとつの高級魚、禁断の魚も狙ってみようと朝は午前4時に出港。
以前、このアマダイポイントのもう少し沖辺りで釣ったことがあったので夢をもう一度というところだ。もちろん、禁断の魚なので釣っても放流ということになるのだが、まあ・・・。
しかし、禁断の魚のほうはまったくアタリなし。これでは水軒沖でハマチを狙った方がよかったのかもしれないと思っても引き返すことはできない。
仕掛けを回収し、この辺りの水深をみてみると32メートル。ひょっとしてこの辺りにもアマダイがいるかもしれないと思い、仕掛けの準備をする。
仕掛けを下してスパンカーの準備をしていると放っておいた竿にアタリが出ている。これは幸先がよいと思ったがハリスがすっぱり切られていた。これは間違いなくフグの仕業だ。去年も加太ではサバフグが猛威を振るっていたがこの海域はほぼ加太と言ってもいいところだから、今年もこれの集団がやってくるのだろうか・・。
この場所にはすぐに見切りをつけて本来のポイントへ。
ここを通過した位時間帯には船が1艘だけ(それは無灯火だったが危険なことだ。)だったがすでに4、5艘にふえていた。そしてあれよあれよという間に先に書いたとおり、20艘以上の船がこの海域にあふれてきた。
前回調子がよかった住金一文字の南からスタートしたのだが、アタリはすぐにあった。今日も調子がよさそうだと思ったがあとが続かない。しかし、30分ほど過ぎた時くらいだろうか、それからは怒涛のアタリラッシュだ。今日は大きい船に乗ってきているので舳先に置き竿もセットしているのだが、この竿にもかなりアタリがあった。おそらく半分はこの竿に来たのではないだろうか。2本バリに一荷で掛かることがあったり、置き竿に掛かった魚を回収している間に手持ちの竿にアタリがあったこともあった。
これを考えると、縄張りを持っているとはいえ、狭い範囲に集団でいるというのは確かなようだ。そこにうまい具合に入ると数を稼げるというのがこの釣りのキモなのかもしれない。
アタリがあった場所ではすぐに引き返してまた仕掛けを下すと再びアタリがあるのかもしれないが、僕の操船技術ではそれは難しいので結局は運を天にまかせるしかないのである。
午前7時半を回った頃くらいだろうか、潮が動かなくなってきた。この海域の特徴だろうか、潮が緩んでくると流れが渦のように巻いてくるようだ。船がクルクル回る。この場所に魚探のついた船にのってきたのは初めてだったが、この海域は周りの海域に比べて2メートル程度の深さの窪みになっているようだ。防波堤の位置や紀ノ川の流れの影響で渦を巻いた潮が海底も掘り下げているのかもしれない。そこに魚が集まっているというのがこのポイントなのかもしれないと推理してみた。
少しでも潮の動くところを探そうと、紀ノ川河口の続きに移動してみたがここも潮の動きがない。しかし、調子のいい時は釣れるものだ。ここで2匹を追加。とうとう二けたを超えてしまった。
今日のエサは前回の小エビに加えてアオイソメも持ってきていた。前半はどちらがよく釣れるという差は感じられなかったが、魚の数が増えるにしたがって、アオイソメが優勢になってきた。最後の方はほぼアオイソメだけを頼りに釣りを続けたのだが、午前8時ごろとうとうエサが尽きてしまった。
まあ、これだけ釣れれば十分だし、こんなに船が増えてくると新しいポイントも開拓しておかねばと新々波止の沖に移動してみた。ここは水深28メートル。釣り公園の前とそれほど変わらない深さだが、ここも潮が流れないからなのか、それとも小エビのエサが悪いのか、20分ほど試してみてまったくアタリがないので午前8時半終了とした。
家に帰って、午後からは燻製作り。
熱源を本格豆炭に変更してから着火に手間取るようになったので今回は着火用に木炭を使ってみた。これはこれでうまく着火してくれたのだが、相変わらず煙が出ない。熱源とチップのトレーの間が開きすぎているのかと思い、新たにトレーを作ってみたのだが、それでもダメだ。これは根本的に燻製箱の設計ミスかもしれないと思い始めている。
また、魚を釣ってから1週間。乾燥は3日間でよいので3日間ソミュール液に漬けるため塩分濃度を薄くしたのが災いした。出来上がった燻製は明らかに塩味が薄い。あとから思ったのだが、こんな時は逆に塩分濃度を濃くして保存性をよくして水出しをしたほうがよかったのかもしれない。
燻製を作り始めて9年目。慣れが出てきたというかなんというか、どの工程に対しても慢心が出てきたということだろうか・・。
どれにしても、火加減と塩加減というのはまことに難しいと感じたのが今回の燻製作りであった。
いつもコメントありがとうございます。
そうなんです。なんで突然こんな魚が現れたのか、まったくの謎なんです。でも、釣れるものは釣れなくなるまで釣ってやろうと思っています。
いつもコメントありがとうございます。
そうなんです。なんで突然こんな魚が現れたのか、まったくの謎なんです。でも、釣れるものは釣れなくなるまで釣ってやろうと思っています。