イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

山菜採り1回目

2020年04月24日 | Weblog
4月の中旬から少し寒い日が続き、森に暮らすひまじんさんからも山菜の生育具合は例年よりも少し遅れていますとの便りが届いていたのだが、場所によってはコシアブラが採り頃になっていますよとのことだったのでそれを期待して生石山へ向かった。

いつものとおり夜明け前に家を出て山道を走る。去年は道中で鹿を見たので、今年は何か映るかもしれないとドライブレコーダーを購入してみた。僕の車のドライブレコーダーはあおり運転対策や事故の時の証拠のためというよりは運転中におこる何かおもしろいことの記録用なのである。
そして購入してからのはじめての山道、雉に遭遇した。ワラビを採っているときには谷の向こうの斜面に走り去ってゆく鹿の姿を見た。人の気配の少ない早朝に出かけていくから見ることのできる光景である。これも早起きは三文の得のひとつかもしれない。



山頂に到着するとやっぱり寒い。地面の下草にはうっすらと霜が降りているような感じだ。
そしてひまじんさんの話通りワラビはかなり小さい。



山頂のコシアブラもプレミアムな芽が一つあるだけでほかはちょっとだけ緑の先端を出しているにとどまっている。



もう少し日の当たっていそうなところを探そうと、王家の谷に行ってみた。今年も高原の山焼はやっていないようで、ススキは枯れたままになっているのだが、ここは刈り取りがされている。その上を歩いているとポツポツ大きなワラビを見つけることができる。しかし数はほんのわずかだ。
そこにあるいつも見つけるヤマウドの株は大きくなりすぎていた。少しの位置の違いで山菜の生育具合は大きな違いがあるようだ。



午前7時半ごろ、ひまじんさんから電話があって、山頂近くからすこし南に下ったあたりには必ずありますよという情報をもらった。
早速そちらに向かうと確かに最初に入った場所よりもかなり大きなワラビがある。そしてイタドリもいいものがあった。約10分ほどで一握りほどの量を採ることができた。



ススキの穂が残っているからではあるまいが、その先端にやたらと毛虫が止まっている。こんなにたくさんの毛虫を見るのははじめてだ。ぼくは毛虫と蜘蛛が大の苦手なのでこれには参った。これは暖冬の影響でもあるのだろうか。



その後ひまじんさんと合流し、ヤマウドのポイントへ移動。ここは北向きなのでヤマウドはまだまだ小さい。新芽は地上には顔を出していないので去年の枯れた茎を目当てに地面を掘る。うまく探り当てられると土の中には真っ白な若いヤマウドを見つけることができる。



これくらいのものを生で酢味噌で食べるのがヤマウドの醍醐味だ。
しかし、これを探すのがなかなか難しい。茎がその場所で倒れてくれていればすぐに見つかるのだが先客が先に場所を乱しているともうわからないのだ。結局僕は3株ほどしか採ることができなかった。それでは少ないだろうとひまじんさんの取った分と、自宅の庭で株分けして育てているぶんを持たせていただいた。

ひととおりポイントを捜索し、こんどはひまじんさんが新しく見つけたというコシアブラの木に案内をいただいた。
高原から少し下った場所にあるここの木は芽がほどよく大きくなっている。ひまじんさんが器用にロープをひっかけてくれて高いところにある枝を引き寄せてくれる。その間に僕と奥さんがホイホイと芽を摘む。
ことしもどっさり採らせていただいた。

家に帰って天ぷら、おひたし、酢味噌和えと山菜を堪能した。しかし、一番ありがかったのは、ひまじんさんからの、「新鮮な空気を満喫してください。」とおっしゃっていただく心遣いであったのだ。
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