イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2021年09月19日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:中潮4:44満潮
潮流:5:11上り1.1ノット最強 7:46転流 
釣果:真鯛1匹 マルアジ3匹

今週は昨日、今日と休みを取っている。台風14号が直撃という予報だったので土曜日はまったく釣りの予定が立てられなかったのでいくつか確認してみたいこともあったので、今日は何としても行きたいと思っていた。
台風は有田市に上陸したということであったが体感的には強烈というほどのものではなかった。朝も快晴でこの秋初めてのオリオン座を見ることができた。



だから、今日も意外と早く風と波は治まっているのかと思っていたが、さにあらず、吹き戻しの風なのだろうか、北向きの風がかなり強い。家を出る頃にはちょっと吹いているなと感じで、まあ、真冬の北西の季節風が強く吹く頃に比べればそれほどでもないのだろうとたかをくくって港に向かったが、出港して港内を走行しているときから波がパシャパシャしている。気圧配置もよくわからないがそんなに北風が吹くのかしらという感じだ。



とりあえず一文字の切れ目を抜けてみると少ししぶきを浴びるくらいでこれも真冬のときに比べればなんてことはないのでそのまま加太へ向けて針路を維持した。

早朝は上り潮がまだ残っているのでできれば大和堆ポイントまで行きたいところだが田倉崎の陰を越えると北風をまともに受ける。無理に行こうとすれば行けないことはないが、みんな同じことを考えているのか、大半の船は田倉崎の陰に集まっている。



とりあえずここで仕掛けを下して様子を見ることにした。
幸先よくすぐにアタリが出た。今日もサビキ仕掛けが冴えている。しかし、上がってきたのは20センチにも満たない小アジだ。しかしマルアジだ。見た目はそれほど濁りはないけれども水潮のせいだろうか・・。
潮は上っているはずだが、流速が遅いのと北風のせいで船はすでに南に流されている。クラッチをずっと前進に入れたままでなければ仕掛けの傾きを保てない。そんなことをしていると今日2回目のアタリ。今度は少しいい型だ。

確認してみたいことのひとつというのが、リールの整備についてだ。前回の休日、この日ももちろん釣りに行こうと思っていたのだが朝起きてみると雨が降っていた。これも歳のせいだろう、起きてしまうと二度寝ができない。手持無沙汰なので前々から気になっていたリールの内部を見てみようと考えた。最近は回し具合が悪く、ギアに塩が噛んでいるのだろう、感触がガリガリしていて、加えてドラグのレバーがボディに擦れているのか、キュルキュル音がするようになってきた。できればギアの掃除をして音がするところにオイルを注しておきたかったのだ。
ハンドルを外してカバーを開けると予想外に汚れが付着している。よく見ると確かに塩の結晶らしきものもいっぱいだ。



キュルキュル音が鳴るところを探してみると、ハンドルのシャフトとボディの接点に取り付けられている、おそらくハンドルの逆転を防止するパーツか、逆向きにぶれないようにするパーツだろう、それが錆び付いてしまっている。前にスピニングリールを治した時には、こういうパーツにはオイルを注してはいけないということを知ったが、そのまま放っておくことはできない。ギアと一緒にパーツクリーナーを吹きかけ錆を落とし、リールオイルを注入した。これでハンドルのロックが効かなくなると問題だが、今の知識ではこれしか思い浮かばない。しかし、海で使うリールのパーツなのに錆が出るようなものを使うとはシマノも焼きがまわったか・・。
ちなみにもうひとつは、スクリューの掃除の効果だ。前回の休日、雨の中けれん棒でスクリューをカリカリ擦ってみた。シャフトに近いところに少しフジツボがあっただけで極端に多かったということもなかった。はたしてこれだけで速度が戻ってくるのかと思ったけれどもそれはそのとおりで体感的にはっきりわかるようなものではなかった。これは多分、船底にそこそこの数のフジツボが成長しているのだろうと思う。



で、魚とのやりとりだが、注油したときにドラグにもオイルが回ったか、やたらとドラグが滑る。結局30センチそこそこの真鯛だったのだが、ドラグをカチカチに絞めないとリールが巻けなかったのだ。
これについては、家に帰ってもう一度カバーを開けてドラグ周りのオイルをきれいに拭き取って作業を終えなんとか元に戻ってくれとカバーを閉めたが、ブログを書くために写真のチェックをしていたらドラグのプレートをセットする向きが逆であったことがわかり再度カバーを開けてやり直しとなってしまった。機械をいじるときは写真を撮っておくというのは重要だ。それに気が付かなかったらずっと滑りっぱなしのリールを使う羽目になっていたところだ。
結局、リールの回転はよくなったことは確認できたが、最終の確認は後日ということになってしまった。


ギアを前進に入れっぱなしなので小さな船団からは北の方に外れてしまった。真鯛も釣れたことだし、このまま行けるところまで行くというのもありだが、小さな船団の中心にいた加太の巨大乗合船のそばに同じ所属の乗合船も合流してきた。



風を避けてここに移動してきたのかもしれないが、あれだけの大きさの船ならこのくらいの風ならどこでもやれそうにも思う。あえてここに移動してきたのならと考え、僕もその後方に移動。まあ、それが奏功したのかどうか、確かにアタリがあった。でも、最初と同じマルアジだ。糸がふけるような引きだったので、お、これはサバかと思ったら3匹掛っていただけだった。何かの料理には使えるかと思いキープ。

そのままこの場所で釣りを続けていたら、いきなり僕の身体が崩れ落ちた・・・。椅子の足が折れてしまったのだ。



確かに、その前に、バキっという音がしてなんだかヤバそうとは思っていた。
以前に座面が割れて竹で修理をしていたのだが、おそらくその頃から劣化が進んでいたのだろう。7か月ちょっとで終わってしまった。
身体はどうもないが、椅子がないと釣りにならない。デッキに置いている収穫用コンテナをひっくり返して椅子がわりに釣ってみるが、座面が低いのとやたらと滑る。今日みたいに波が高いと危険な感じがする。
この時点で午前7時。ボウズは逃れているし、これはきっと神様が危険を警告しているのだろうと思い撤収を決断。
今日の釣りはなんともあっけなく終わってしまった。
くだんのマルアジだが、家に帰ってさばいてみると、小さい魚体ではあるが、おなかの中には脂がいっぱい蓄えられていた。きっとこれは美味しいに違いない。最初の1匹も取っておけばよかったと悔やまれる。

家に帰り、午後から椅子を買ってから港へ。



お月見の子芋を掘っているというので叔父さんの家によると今日も隣のおじさんからハバネロが届いていた。



どれだけの株を植えているのか知らないが相変わらずどんどん実がなっているようだ。僕もこんなにたくさん必要ないのだがくれるというのを断るのも忍びない。全部もらってきて今日もスライスして乾燥させる作業をした。
干してしまうと小さくなってしまってしまうのでそれほどかさばらないが、おそらくすでに5人は殺害できるほどの分量は干せたのではないかと思う。(カプサイシンで人が殺害できればの話だが・・)

このブログをご覧いただいている方で、我こそは試してやろうと思う方、ぜひご一報くださいませ。いくらでも差し上げます・・。

昨日の休みは雨を避けて勝手口の軒先で太刀魚の燻製の仕上げ。


台風の雨は北から吹き込み、家の裏の雨除けの中は水浸しになっている。この屋根は父親が作ったもので、そこは素人細工だ、気密性が悪く、トタン板の屋根と壁のすき間の樋の間から雨が漏れてくるのだ。大雨でかつ北から風が吹くと必ずこうなる。そこに置いていた豆炭も雨に濡れてしまっていた。もともと使いづらい豆炭だったので新しいものを買っていて、今日はこれを使った。今度のやつは、バーベキュー用というようなものではなく、本格的な豆炭のようで、子供の頃にアンカの熱源に使っていたようなやつだ。こんなのは自分では使ったことがなかったが、さすがに一晩中熱を発し続けるというだけはあり、火持ちはすごくよい。その分、着火には時間がかかり、ゆっくり燃える分急激に熱が上がらないようだ。70℃くらいをキープしたいのだがそこまで温度が上がらない。後半はなんとか70℃を実現し、まあ、身も薄いことだしきちんと火も通っているだろうとして完成とした。



今回は豆炭を8個投入したが、燃え残りを見てみると8個全部、コアの部分の半分くらいは残っている。実質4個分くらいしか使っていなかったようだ。温度を上げるためには数を入れないとダメなのだろうが、コアの部分を再び使うことができれば相当燃費はよくなりそうだ。バーベキュー用に比べるとかなりお高いが燃費で比較するとそれほど高くないといえる。
燻製器にも問題があり、一斗缶では熱が逃げすぎる。コンパネでもっと気密性の高い燻製器を作ろうと思いながらいまだに板を切ったまま放置している。しかし、気密性と保温性を上げた燻製器と組み合わせるときっといい結果が生まれそうだ。特にベーコン作りには期待できる。
それまでに早く燻製器作りを加速させねばと思うのである。


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