イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「怪魚ウモッカ格闘記」読了

2007年11月29日 | Weblog
高野秀行「怪魚ウモッカ格闘記」読了
この本を買ったきっかけは例のダイエット本を買うときのカモフラージュとしてであった。よって、買った動機というのがこの本にとっては非常に不幸なものということになる。
高野秀行は探検家である。植村直己のような本格的なのではなく、ちょっと横道にそれたような探検家である。
この人の本は以前に「幻獣ムベンベを追え」というものを読んでいたのだがあまり面白かったと言う印象はなかった。

しかし、この本の結論からいうと、かなり面白かった。

この本は、「幻獣・・・」と同じように、本当にいるかどうかわからない生き物をインドへ探しに行くという話なのであるが、もちろんそんな生物が発見されたというニュースがあったわけではないので結論は読む前からわかったいることになる。
しかし、それを承知で読んでいる僕はそれをわくわくしながら読んでしまった。
結局、著者はいろいろなトラブルを抱えて現地さえにも行けなかったのであるが、(確かに、副題にインドへの道とある。インドへ行ったとは書いていない。)
そのまじめにかつ自虐的にドタバタしている姿が本当に面白かった。
先の本との違いは、はなっから見つかるわけがないのだからそれをどう、おもしろおかしく表現するかということがうまく練られているところだと思う。

多分だれが見てもくだらない目標のために真剣になれるというところがうらやましい。
僕より2歳年下の人であるが、僕もこの心を忘れたくない。

続きを早く読みたい本であった。


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