場所:水軒沖
条件:大潮4:22満潮
釣果:アマダイ6匹 クチ1匹
最後に小船に乗ったのは先月の末であった。気がつけばほぼひと月乗っていない。船底塗装をしたときもエンジンを始動させなかったし、釣りに出ても大きい方の船ばかりに乗っていた。これでは小船に申し訳ない。絶対に次の休みは小船に乗るのだと決めて今日を待っていた。
とはいうものの、天気予報を見てみると風が吹きそうだ。安全パイなら大きい方の船だが今日は小船に乗るのが前提だ。風を避けて紀ノ川河口へという選択肢もあるが、六十谷の陸橋から見る水の色は相当濁っているように見えるので最初から負け戦というのも御免だ。
そう思いながら予報を眺めていると、ほんの少しだが風と波が小さくなる予報に変わってきた。
元々、双子島の沖にアマダイを狙いに行こうと考えていたのだが、ギリギリ行けそうな気配だ。一文字の切れ目を出て危険そうなら引き返して大きい方の船に乗り換えて出撃という条件付きで出てみることにした。
今日は大潮で三日月。金星とのコンビが美しい。
しかし、これはまったく雲がないということでもあり、暑くなる前兆でもある。
ここ数日は雨が降らず、このブログは翌日に書いているのだが、今日、早くも梅雨明けしたそうだ。
ゆっくり準備をしていると出港は午前4時半になってしまっていた。夏至を過ぎてまだ1週間、夜明けは早い。もう少し早く出たかったものだ。
一文字の切れ目を出るとやはり風と波がある。大きい方の船ではなんのことはないが小船ではけっこう厳しい。しかし、どんぶらこと揺られながら微速での航行ならなんとかいけそうだ。まずは恒例の禁断の仕掛けを試してから沖へ。
前回のチョクリ釣りで調べておいた水深30メートルくらいの場所まで行きたいところだがこの波ではちょっと厳しそうだ。双子島を過ぎたところでここが限界と仕掛けを下す。
置き竿が効果的だというのは経験でわかってきたけれども、小船ではロッドホルダーを使えない。どうしたものかと竿を細引きで支柱にくくり付けてみたりしたがどうもしっくりいかない。ふと考えたのは錨の重さを利用することだ。シャフトとデッキのすき間にグリップエンドを突っ込むとこれがまたうまくフィットする。
世間ではこういうものをシンデレラフィットというらしい。さて、これはひらめきなのか、直感なのか・・・。後帯状皮質が働いたのか大脳基底核が働いたのか、自分の脳みその中の現象ではあるがまったくわからないのである・・。
そして、しばらくするとアタリがあった。小さいがアマダイが上がってきた。昨日、この辺りに釣行したひとたちはほとんど釣果がなかったらしいので心配したが、とりあえずボウズは逃れた。
その後も立て続けに置き竿にアタリ。午前6時までに3匹をクーラーボックスに収めた。
しかし、この時間くらいから潮が動かなくなってきた。今はまだ引き潮の流れがあるはずだが、風の向きと潮が引いていく向きが逆なので船の位置が変わらないという感じだろうか。
アタリがある時間帯は道糸も斜めになっていたけれども、今は25号の錘に交換しても仕掛けは真下に降りるし、双子島の島影も全然見た目が変わらない。
それでもなんとか1匹追加した頃、和歌浦方面から船が1艘こちらに向かって進んできた。ひょっとしてあれはちからさんの船ではないだろうかと思うと間違いなくその通りだ。大きく手を振ってみるとこちらに気がついてくれた。今日は友人を乗せてきたらしい。
ここら辺りで4匹釣れましたと報告してしばらくはランデブーしながら船を流しているとちからさんのほうでも魚がヒットしたらしい。
ほぼ釣りつくされたと言われているようだが、なかなかどうして、まだ魚はいるようだ。鉱脈は枯渇していない。
とはいうものの、頻繁にはアタらない。それはそうで、この釣りは間違いなく、魚の居る場所をエサが通過しないと食ってはくれない。船が動かなければ魚のいない場所に居続けるだけである。
ならば自分で動いてみようかとオールを取り出してみたが、5分ほど漕いで見て、これは絶対間抜けだと思いすぐに止めてしまった。
こういう時のためには、オールを漕ぐよりも投げ釣り用の竿を準備した方がよさそうだ。
その後、少し船が流れ始めたタイミングでまたアタリがあった。やはり潮の流れでも風でもいいから船が動かないことにはアマダイは釣れないというのは間違いがないようだ。
今日の釣りは遅くとも午前9時までと思っていたが、ちょうどこの時間にエサがなくなり南風も本格的に吹いてきたので危険な状態になる前に撤収とした。
しかし暑い。風が吹かなかった間は午前6時という早朝であってでさえ、日差しはたまらなく暑い。帰途に着いている間の運転中、普通なら海面上の空気は意外と温度が低く、顔に当たる空気も心地よいのだが今日はそれさえも熱く感じる。
週間予報を見てみると、おそらく梅雨はすでに明けているのだろうけれども、まだ6月でこの暑さだ。7月8月は一体どんなことになるのだろう。ちょっと心配である。
今日の合計7匹のうち、手持ちの竿で釣り上げたのは1匹だけであった。それもパンを食べながらボ~としていたときで誘いも何もしていないときだった。もとより、どんな誘いがよいかなどまったくわからないのだが、数回の釣行の経験で言えることは、どうも置き竿の方が魚がよく釣れるということだ。
変に誘いをかけない方がよいということだろうが、そうなってくるこの釣りは至極退屈な釣りということになる。食べると美味しい魚なのであるがこれはこれで困ったものだ・・・。
食事を済ませて今日のもうひとつの大きなミッションを開始。
ノートパソコンのキーボードを交換するのだ。このパソコン、元は古くなった自宅のデスクトップパソコンのバックアップ用として中古で買ったものだ。今の会社に出向となってからは会社で使っている。わざわざ自分のパソコンを持ち込みたくもないのだが、会社が貧乏なのか、個人で自由に使えるパソコンがない。かといって何もしないでよいかというとそうでもなく、止むを得ず持ち込んだというところだ。そこのところはうまくできているというかなんというか、今時、個人所有のパソコンを会社で使うなどというのはあり得ない話だが運営が杜撰なことを象徴するように誰からも咎められない。
事務所ではなぜだかフリーWi-Fiの電波が飛んでいるということは書いたことがあるが、そのおかげで暇な窓際生活を紛らわすいい相棒になってくれているのである。
3万円で買ったとは思えないほどサクサク動いてくれることは動いてくれるのだが、いかんせんそこのところは中古だ。物理的に作動しているキーボードが壊れたのは去年の9月。
そのときは同時期に壊れたデスクトップパソコンとともにメーカー(というか、中古パソコンの販売会社)に送り返して修理をしてもらった。しかし、交換されたキーボードも、一見新しそうであったがやはり使われていたものは中古品だった。それなりにきちんと文字を打ててはいたが、ここひと月くらいでスペースキーの調子が悪くなってきた。片方が沈んだままのようになっていたのだ。
あれ、まあ、結局1年も持たなかったかと残念に思うが、放っておくわけにもいかない。かといってまた販売会社に送り返すのも費用と時間がかかりすぎる。そのとき、ふと思い出したのが釣りを通して知り合ったFさんのことだ。ジャンク品のパソコンを買ってきてそれらを組み合わせて1台の正常に動くパソコンを作ってしまうような人だ。ちなみに船外機の修理もほぼ自分でやってしまうらしい。
メールで、こんなことになっているんですよと質問をすると、まずはキートップを取り外してパンタグラフという部品を見てみなさいと、外し方を教えてくれた。
言われたとおりにやってみると、キーボードの基板というのだろうか、どうもそれが変形しているらしく、パンタグラグがペシャンコになっている。変形した部分をクリアファイルの刻んだもので底上げしてパンタグラフを復元したものの、2回ほど取り付けたり外したりしたときに取り付け部分の爪を折ってしまったので元へは戻らなくなってしまった。
しばらくは両面テープで貼り付けてしのいでいたが、スペースキーは使用頻度の高いキーなのでもすごく不便だ。またFさんに、こんなになっちゃいましたと報告をすると、それなら交換しかないですねと交換方法の説明とキーボードの入手できる先を知らせてくれた。
えぇ・・、自分で交換できるのですか・・?と恐る恐る聞いてみると、意外と簡単、案ずるより産むが易しというものですよとのこと。まあ、失敗してもブログのネタにはなるかと早速キーボードを注文して今日の作業に挑んだ。さすがに会社でこんな工作をするわけにもいかず、一度家に持って帰っての作業だ。
もらったマニュアルを何度も読みかえして僕の脳みその壊れかけの短期記憶メモリーに手順を詰め込み、筐体の裏のねじを取り外すところから始めた。
キーボード面のカバーを外し、キーボードも取り外す。しかし、ノートパソコンのキーボードというのはこんなものだったのだというのを今回の作業で初めて知った。えらく薄っぺらなものだ。
本体とはフラットケーブルでつながれており、それも取り外していよいよ新しいキーボードと交換。
一番心配していたフラットケーブルの接続もすんなり終え、ここできちんと作動するかのテスト。パソコンの電源を入れ、パスワードを打ち込むとデスクトップ画面が現れた。うまくいったようだ。
カバーを元に戻し、ネジを締め完成。一応、新品と書かれていた通り、キートップのテカリもなく、このブログの原稿もノートパソコンを使って書いているが、まことに気持ちよく文字を打てるようになった。これで、Windows10のサポートが終了するまでは使い続けることができそうだ。
今回の費用は税込みでもたった2000円。前回の修理の依頼には送料も含めて5000円ほどかかったがそれに比べると信頼性も上がり費用も半分以下で終えることができた。
最初に壊れたときにはこんな作業が素人にできるものだということが頭の片隅にさえ思い浮かばなかった。
これは直感だったのかひらめきだったのかはわからないが、よくFさんのことを思い出したものだ。そして、Fさんの後押しがなかったらこんなことを自分でやろうとは思いもしなかった。窮すれば通ずとはよく言ったものだが、ありがたい。
わからないことがあれば、自分で調べなければというのは当然だが、いろいろな人に教えを乞うてみるというのも大切なのであるということを改めて思い直したのである。
条件:大潮4:22満潮
釣果:アマダイ6匹 クチ1匹
最後に小船に乗ったのは先月の末であった。気がつけばほぼひと月乗っていない。船底塗装をしたときもエンジンを始動させなかったし、釣りに出ても大きい方の船ばかりに乗っていた。これでは小船に申し訳ない。絶対に次の休みは小船に乗るのだと決めて今日を待っていた。
とはいうものの、天気予報を見てみると風が吹きそうだ。安全パイなら大きい方の船だが今日は小船に乗るのが前提だ。風を避けて紀ノ川河口へという選択肢もあるが、六十谷の陸橋から見る水の色は相当濁っているように見えるので最初から負け戦というのも御免だ。
そう思いながら予報を眺めていると、ほんの少しだが風と波が小さくなる予報に変わってきた。
元々、双子島の沖にアマダイを狙いに行こうと考えていたのだが、ギリギリ行けそうな気配だ。一文字の切れ目を出て危険そうなら引き返して大きい方の船に乗り換えて出撃という条件付きで出てみることにした。
今日は大潮で三日月。金星とのコンビが美しい。
しかし、これはまったく雲がないということでもあり、暑くなる前兆でもある。
ここ数日は雨が降らず、このブログは翌日に書いているのだが、今日、早くも梅雨明けしたそうだ。
ゆっくり準備をしていると出港は午前4時半になってしまっていた。夏至を過ぎてまだ1週間、夜明けは早い。もう少し早く出たかったものだ。
一文字の切れ目を出るとやはり風と波がある。大きい方の船ではなんのことはないが小船ではけっこう厳しい。しかし、どんぶらこと揺られながら微速での航行ならなんとかいけそうだ。まずは恒例の禁断の仕掛けを試してから沖へ。
前回のチョクリ釣りで調べておいた水深30メートルくらいの場所まで行きたいところだがこの波ではちょっと厳しそうだ。双子島を過ぎたところでここが限界と仕掛けを下す。
置き竿が効果的だというのは経験でわかってきたけれども、小船ではロッドホルダーを使えない。どうしたものかと竿を細引きで支柱にくくり付けてみたりしたがどうもしっくりいかない。ふと考えたのは錨の重さを利用することだ。シャフトとデッキのすき間にグリップエンドを突っ込むとこれがまたうまくフィットする。
世間ではこういうものをシンデレラフィットというらしい。さて、これはひらめきなのか、直感なのか・・・。後帯状皮質が働いたのか大脳基底核が働いたのか、自分の脳みその中の現象ではあるがまったくわからないのである・・。
そして、しばらくするとアタリがあった。小さいがアマダイが上がってきた。昨日、この辺りに釣行したひとたちはほとんど釣果がなかったらしいので心配したが、とりあえずボウズは逃れた。
その後も立て続けに置き竿にアタリ。午前6時までに3匹をクーラーボックスに収めた。
しかし、この時間くらいから潮が動かなくなってきた。今はまだ引き潮の流れがあるはずだが、風の向きと潮が引いていく向きが逆なので船の位置が変わらないという感じだろうか。
アタリがある時間帯は道糸も斜めになっていたけれども、今は25号の錘に交換しても仕掛けは真下に降りるし、双子島の島影も全然見た目が変わらない。
それでもなんとか1匹追加した頃、和歌浦方面から船が1艘こちらに向かって進んできた。ひょっとしてあれはちからさんの船ではないだろうかと思うと間違いなくその通りだ。大きく手を振ってみるとこちらに気がついてくれた。今日は友人を乗せてきたらしい。
ここら辺りで4匹釣れましたと報告してしばらくはランデブーしながら船を流しているとちからさんのほうでも魚がヒットしたらしい。
ほぼ釣りつくされたと言われているようだが、なかなかどうして、まだ魚はいるようだ。鉱脈は枯渇していない。
とはいうものの、頻繁にはアタらない。それはそうで、この釣りは間違いなく、魚の居る場所をエサが通過しないと食ってはくれない。船が動かなければ魚のいない場所に居続けるだけである。
ならば自分で動いてみようかとオールを取り出してみたが、5分ほど漕いで見て、これは絶対間抜けだと思いすぐに止めてしまった。
こういう時のためには、オールを漕ぐよりも投げ釣り用の竿を準備した方がよさそうだ。
その後、少し船が流れ始めたタイミングでまたアタリがあった。やはり潮の流れでも風でもいいから船が動かないことにはアマダイは釣れないというのは間違いがないようだ。
今日の釣りは遅くとも午前9時までと思っていたが、ちょうどこの時間にエサがなくなり南風も本格的に吹いてきたので危険な状態になる前に撤収とした。
しかし暑い。風が吹かなかった間は午前6時という早朝であってでさえ、日差しはたまらなく暑い。帰途に着いている間の運転中、普通なら海面上の空気は意外と温度が低く、顔に当たる空気も心地よいのだが今日はそれさえも熱く感じる。
週間予報を見てみると、おそらく梅雨はすでに明けているのだろうけれども、まだ6月でこの暑さだ。7月8月は一体どんなことになるのだろう。ちょっと心配である。
今日の合計7匹のうち、手持ちの竿で釣り上げたのは1匹だけであった。それもパンを食べながらボ~としていたときで誘いも何もしていないときだった。もとより、どんな誘いがよいかなどまったくわからないのだが、数回の釣行の経験で言えることは、どうも置き竿の方が魚がよく釣れるということだ。
変に誘いをかけない方がよいということだろうが、そうなってくるこの釣りは至極退屈な釣りということになる。食べると美味しい魚なのであるがこれはこれで困ったものだ・・・。
食事を済ませて今日のもうひとつの大きなミッションを開始。
ノートパソコンのキーボードを交換するのだ。このパソコン、元は古くなった自宅のデスクトップパソコンのバックアップ用として中古で買ったものだ。今の会社に出向となってからは会社で使っている。わざわざ自分のパソコンを持ち込みたくもないのだが、会社が貧乏なのか、個人で自由に使えるパソコンがない。かといって何もしないでよいかというとそうでもなく、止むを得ず持ち込んだというところだ。そこのところはうまくできているというかなんというか、今時、個人所有のパソコンを会社で使うなどというのはあり得ない話だが運営が杜撰なことを象徴するように誰からも咎められない。
事務所ではなぜだかフリーWi-Fiの電波が飛んでいるということは書いたことがあるが、そのおかげで暇な窓際生活を紛らわすいい相棒になってくれているのである。
3万円で買ったとは思えないほどサクサク動いてくれることは動いてくれるのだが、いかんせんそこのところは中古だ。物理的に作動しているキーボードが壊れたのは去年の9月。
そのときは同時期に壊れたデスクトップパソコンとともにメーカー(というか、中古パソコンの販売会社)に送り返して修理をしてもらった。しかし、交換されたキーボードも、一見新しそうであったがやはり使われていたものは中古品だった。それなりにきちんと文字を打ててはいたが、ここひと月くらいでスペースキーの調子が悪くなってきた。片方が沈んだままのようになっていたのだ。
あれ、まあ、結局1年も持たなかったかと残念に思うが、放っておくわけにもいかない。かといってまた販売会社に送り返すのも費用と時間がかかりすぎる。そのとき、ふと思い出したのが釣りを通して知り合ったFさんのことだ。ジャンク品のパソコンを買ってきてそれらを組み合わせて1台の正常に動くパソコンを作ってしまうような人だ。ちなみに船外機の修理もほぼ自分でやってしまうらしい。
メールで、こんなことになっているんですよと質問をすると、まずはキートップを取り外してパンタグラフという部品を見てみなさいと、外し方を教えてくれた。
言われたとおりにやってみると、キーボードの基板というのだろうか、どうもそれが変形しているらしく、パンタグラグがペシャンコになっている。変形した部分をクリアファイルの刻んだもので底上げしてパンタグラフを復元したものの、2回ほど取り付けたり外したりしたときに取り付け部分の爪を折ってしまったので元へは戻らなくなってしまった。
しばらくは両面テープで貼り付けてしのいでいたが、スペースキーは使用頻度の高いキーなのでもすごく不便だ。またFさんに、こんなになっちゃいましたと報告をすると、それなら交換しかないですねと交換方法の説明とキーボードの入手できる先を知らせてくれた。
えぇ・・、自分で交換できるのですか・・?と恐る恐る聞いてみると、意外と簡単、案ずるより産むが易しというものですよとのこと。まあ、失敗してもブログのネタにはなるかと早速キーボードを注文して今日の作業に挑んだ。さすがに会社でこんな工作をするわけにもいかず、一度家に持って帰っての作業だ。
もらったマニュアルを何度も読みかえして僕の脳みその壊れかけの短期記憶メモリーに手順を詰め込み、筐体の裏のねじを取り外すところから始めた。
キーボード面のカバーを外し、キーボードも取り外す。しかし、ノートパソコンのキーボードというのはこんなものだったのだというのを今回の作業で初めて知った。えらく薄っぺらなものだ。
本体とはフラットケーブルでつながれており、それも取り外していよいよ新しいキーボードと交換。
一番心配していたフラットケーブルの接続もすんなり終え、ここできちんと作動するかのテスト。パソコンの電源を入れ、パスワードを打ち込むとデスクトップ画面が現れた。うまくいったようだ。
カバーを元に戻し、ネジを締め完成。一応、新品と書かれていた通り、キートップのテカリもなく、このブログの原稿もノートパソコンを使って書いているが、まことに気持ちよく文字を打てるようになった。これで、Windows10のサポートが終了するまでは使い続けることができそうだ。
今回の費用は税込みでもたった2000円。前回の修理の依頼には送料も含めて5000円ほどかかったがそれに比べると信頼性も上がり費用も半分以下で終えることができた。
最初に壊れたときにはこんな作業が素人にできるものだということが頭の片隅にさえ思い浮かばなかった。
これは直感だったのかひらめきだったのかはわからないが、よくFさんのことを思い出したものだ。そして、Fさんの後押しがなかったらこんなことを自分でやろうとは思いもしなかった。窮すれば通ずとはよく言ったものだが、ありがたい。
わからないことがあれば、自分で調べなければというのは当然だが、いろいろな人に教えを乞うてみるというのも大切なのであるということを改めて思い直したのである。