弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

弁護士会の副会長をやっていても…

2006年09月04日 | その他
報道によると、証券取引法上の証券業の登録を行っていなかった未公開株を販売していた投資会社につき、当該会社の代理人弁護士として弁護活動を行っていた弁護士に対して、東京弁護士会は調査に乗り出すとのことです。

未公開株問題が社会問題化しているにも関わらず、当該会社の代理人として業務を行ったという観点から調査するのか、それとも証券業登録が無いという点で違法業者であるにもかかわらず、代理人業務を行ったという観点から調査するのか等々、なぜ調査対象になっているのか、今一つはっきりしないところがあります。
ただ、東京弁護士会という大組織の副会長(どうやら現役?)を務めるくらいの人ですから、弁護士の中では、それなりのクラスの弁護士ではないかと想像が付きます。

それにしても、弁護士会の副会長を務めていると言えば、一般の方々は、「きとんとした人で、きっちり対応をしてくれる」と期待して然るべきでしょう。
この様な報道は、上記のような期待を裏切る形となってしまいそうです。


ちなみに、私が所属する弁護士会では、副会長は各々の派閥から選出されるように事前に取り決め!?がなされているようであり、派閥内ので根回しが必要と聞いたことがあります。
一般の方々が、この様な実態を知ってしまうと、どの様に思うのでしょうか。

調査の結果が出てないので、何とも言えないところがありますが、仮に何らかの処分が下される場合、弁護士を選ぶ材料として「役職経験者かどうか」というのは消えてしまうかも知れませんね。



関連するニュースへのリンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060904-00000104-yom-soci

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする