北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ボランティア同士の垣根を越えた連携

2012-04-25 23:25:45 | Weblog
 市内の各種文化施設には大抵それを側面から支援するボランティア団体があります。

 そんな中から今日は、博物館友の会、道立釧路芸術館ボランティアの会「SOA」、釧路市こども遊学館のボランティア担当という御三方が私を訪ねてきました。

 お話の趣旨は、八月末くらいに博物館ボランティア団体で行う研修の中で講演をしてほしい、ということ。

 講演を行うことは一向にやぶさかではないものの、その趣旨は興味深いものでした。

 それは各文化施設ごとのボランティア同士の連携が図れないか、という問題意識の現れで、ともすると自分たちの施設さえよければよいという考えからいかに脱却するか、ということをテーマに考えているのだそう。

 ボランティアが単体で独自に活動するよりも、すぐ近くに同じような志で活動をしている団体があるならば、それらが互いに知り合いであるということは面白い化学反応が起きそうです。



 【視野をもっと広げよう】

 
 実はこのような動きがあることは全く知らなかったのですが、同じ時期に文部科学省から「『社会教育による地域の教育力強化プロジェクト』における実証的共同研究」という企画募集があって応募をしたばかりでした。

 応募をした内容は、各施設ごとのボランティアの皆さんの情報発信スキルを強化したうえで、SNSなどのデジタル空間を使ってボランティア同士の情報共有と連携強化を図りたいという企画です。

 これが採用になるかどうかはわかりませんが、思いとしては施設ごとに単独で行われているボランティア活動の情報を相互に共有することで地域の中での社会教育力が向上するのではないか、という問題意識なので、まさに機を一にした偶然で実に興味深いことです。

 
 実際、ボランティアをしてみたい意識のある方でも、果たしてどの団体が自分の思いと合致した活動をしているのかはなかなかわかりません。

 そこで二の足を踏んでいるようならば、まずは手近なところに参加をして、活動を広げる中で自分が気に入った活動に移って行くほうがずっと良いのです。

「実際にそういうことがありましたよ。最初はこども遊学館のボランティアとして参加してこられた方が、今ではすっかり博物館ぼらんてぃの活動に熱心になってしまいました」とはこども遊学館のボランティア担当の方の弁。

 そういうことはあってよいと思います。


    ※     ※     ※     ※     ※



 釧路は昨年、都会の猛暑や節電ムードの中で避暑地として人気が出て、たくさんの方が夏の間長期滞在で過ごしてくださいました。

 しかしでは釧路へ来て一体どのようにして日常を過ごしているかというのはなかなか掴みきれません。

 もしもあまりやることもなく過ごしているというのならば滞在中の許された時間を使ってぜひこうしたボランティア活動に参加してほしいものです。

 そこで友達が少しでもできれば、次に釧路へ来るときは「ただ暑さから逃げてきた」という消極的な意味ではなく、「釧路の友達にまた会いに来た」という積極的な意味に変わることでしょう。

 友達に会いにゆくことほど楽しい旅行はありません。

 そして友達と一緒にボランティアで充実した時間を過ごせば長期滞在もずっと意義深いものになるに違いありません。

 そのためにも開かれていて、有機的な連携と関係性の豊かな地域活動が望まれます。

 ボランティアの皆さんが視野と志の対象を広げることに繋げられるように今年は頑張ってみようと思います。

 面白いことになりそうな予感がしますぞ。
コメント (1)
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