北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

映画「僕等がいた」を見に行くべき理由

2012-04-10 23:30:13 | Weblog
 釧路を舞台にした映画「僕等がいた」は3月17日の公開以来、好調を続けているようで喜ばしい限り。

 釧路人なら「若い男女の恋愛ドラマでしょ」などと馬鹿にせず、まずは見てからものを言ってほしいところです。

 この映画が封切りになった直後に開かれた「庁議」と呼ばれる市役所の部長以上の会議では私から、「単に映画だと馬鹿にせずに、まちづくりへの参加だと思って是非見に行ってほしい。そのうえで職場の中で『見に行った?』と話題にしてください」と発言したのですが、さて実際に行ってくれたのはどれくらいになるのやら。

 この庁議の時にはまだ市長自身もこの映画を見に行っていなかったため、「ぜひ市長にも率先して見に行っていただきたい」と釘を刺しました。

 まちづくりはリーダーの率先垂範する姿勢が大切だからです。

 ところが市長自身、夜まで忙しいというのもあるでしょうが、なかなか映画に行こうとしませんでした。

 しかも、生田斗真と吉高由里子の凱旋舞台挨拶があるとのことでワーナー・マイカル釧路まで出かけたところ、「いやあ、ここに入るのは初めてだなあ…」とポツリ。

「市長はここで映画を見たことがないの!?」とまたまたびっくりした次第。
 
「早く行かないと前篇は終わっちゃうよ!」と私が言うと、「この俺に映画は無理だろう…?」と訳の分からない理由でのらりくらり。なかなか埒が明きません。


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 しかしそんな市長もついに覚悟を決めて、昨夜のレイトショーでついに「僕等がいた」を観たのだそう。

 一緒に行ったメンバーは市議会議員一期生の男ばかりというからなんとも濃い映画鑑賞団になったようです。

 観た市長の感想は上々で、「へ~、釧路がこういう風に映っているんだ、と思ったよ」とのこと。

 おまけにエキストラとして出演し、画面でもちらっと映っていた秘書課の女性職員二人を捕まえて、「どこにいるか分かったよ」と上機嫌。

 さらに昨日までとは打って変わって、「まだ見に行ってないの?早く行った方がいいよ」ですと。まあ見たもん勝ちなのです。


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 それにしてもまだまだ釧路市民の映画に対する盛り上がりは不十分と言わざるを得ません。

 実は今日の午後に、釧路湿原シニア大学で生涯学習をテーマに講演をしてきたのですが、講演の場で「釧路を舞台にした映画『僕等がいた』を観に行った人はいますか?」と訊いてみたところ、手の上がった人は45人中わずかに2人きり。

 今日の会場には高齢の方が多かったからとはいえ、やはりちょっと寂しい数字です。

 
 今日の講演の中でも言ったことは、「目の前にある些細なことを粗末にせずに一生懸命にやってみましょう」ということ。

 せっかく釧路を宣伝してくれて、日本中でヒットしている映画なのに肝心の釧路っ子が盛り上がらないというのは市民のレベルが問われます。

「ねえ、そう思うでしょ?」と、帰り際に部屋を訪ねてきた市役所担当の新聞記者に半分憤りながら言ってみたところ、答えは、

「あ…、ワタシモマダイッテマセン…」 もう!

 
 
 さてさて、そろそろ前篇は公開が終わってしまいます。

 前篇を見てからじっくりと後篇を楽しみましょう。


【僕等がいた 運命の完結編 公式ホームページ】 http://bokura-movie.com/index.html

コメント (1)
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