以前予告をした「二宮金次郎」の映画上映会が当別で開催されました。
事前に関係者での昼食会があり、この映画を製作に協力した教科書会社からの担当者の方にもお会いできました。
この映画は本来劇場で公開する予定で作られたのですが、最後のところで劇場上映をやめて、地域での上映会を開催してもらってその席数でお金をいただくという形に切り替えたのだそう。
一過性の流行で終わるのではなく、いつまでも地元からの求めに応じて上映ができるという形を選んだほうが、より多様な人たちに伝わるという思いでしょう。
また昼食には当別町の後藤町長さんも同席してくださって、「今日は映画もちゃんと見せていただきます」と心強いお言葉。
首長さんに報徳の知識や素養があるかどうかで、行政運営の深みや懐の広さが変わると私は思っていて、今日は非常に意義深い上映会になりそうです。
◆
映画上映会の会場は当別町内のコミュニティセンターで、前方にスクリーンを置いたミニ体育館のような場所に椅子を並べています。
町民の方が時間に合わせて三々五々集まってきました。
司会の方からの紹介を受けて、私が映画に先立って報徳の世界へ誘うガイド役として20分ほどの講話の時間をいただきました。
二宮金次郎の生涯の映画と言っても、報徳仕法などの難しい話をしても短時間では伝わらないと思って、報徳の周辺の話題でお話をしました。
例えば、新一万円札になった渋沢栄一は「論語とそろばん」を著して「経済と道徳の融合」を唱えましたが、その思想の源流をたどると二宮尊徳の「経済と道徳の一円融合」にたどり着くというお話。
また渋沢栄一は、農業農村経営思想であった報徳思想を、実業の世界でも適用できると考えて実行したという点で日本の歴史の偉人の一人だと思うというお話。
また大谷翔平さんが卒業した花巻東高校は校是の一つに報徳を掲げており、彼が小学校にグローブをプレゼントしたことは、単にお金持ちの寄付というよりは、「余れば他に譲る」という「推譲の精神」の発露と理解できるというお話。
また「過去と他人は変えられない」と言われる中、リーダーはチームの仲間の意識を変えて行かなくてならず、そのためには誠を尽くしきることが必要であったり、「率先垂範」「信賞必罰」などの徳目を実践することが必要というお話。
さらには北海道が報徳の人たちによって開拓されてきた歴史などについても触れました。
どこまでそれらが伝わったかはわかりませんが、二宮金次郎とは様々な形で後世に大きな影響を与え、今も与え続けている偉人なのだという視点で映画を観ていただければ幸いです。
映画の前には、「ほかの地区でも上映会をやりたいと思っているんです」という方も紹介されました。
報徳の精神で町や村を救いたいという思いは決して消えてはいないと感じます。
この映画が少しでも多くの方に見られますように。
事前に関係者での昼食会があり、この映画を製作に協力した教科書会社からの担当者の方にもお会いできました。
この映画は本来劇場で公開する予定で作られたのですが、最後のところで劇場上映をやめて、地域での上映会を開催してもらってその席数でお金をいただくという形に切り替えたのだそう。
一過性の流行で終わるのではなく、いつまでも地元からの求めに応じて上映ができるという形を選んだほうが、より多様な人たちに伝わるという思いでしょう。
また昼食には当別町の後藤町長さんも同席してくださって、「今日は映画もちゃんと見せていただきます」と心強いお言葉。
首長さんに報徳の知識や素養があるかどうかで、行政運営の深みや懐の広さが変わると私は思っていて、今日は非常に意義深い上映会になりそうです。
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映画上映会の会場は当別町内のコミュニティセンターで、前方にスクリーンを置いたミニ体育館のような場所に椅子を並べています。
町民の方が時間に合わせて三々五々集まってきました。
司会の方からの紹介を受けて、私が映画に先立って報徳の世界へ誘うガイド役として20分ほどの講話の時間をいただきました。
二宮金次郎の生涯の映画と言っても、報徳仕法などの難しい話をしても短時間では伝わらないと思って、報徳の周辺の話題でお話をしました。
例えば、新一万円札になった渋沢栄一は「論語とそろばん」を著して「経済と道徳の融合」を唱えましたが、その思想の源流をたどると二宮尊徳の「経済と道徳の一円融合」にたどり着くというお話。
また渋沢栄一は、農業農村経営思想であった報徳思想を、実業の世界でも適用できると考えて実行したという点で日本の歴史の偉人の一人だと思うというお話。
また大谷翔平さんが卒業した花巻東高校は校是の一つに報徳を掲げており、彼が小学校にグローブをプレゼントしたことは、単にお金持ちの寄付というよりは、「余れば他に譲る」という「推譲の精神」の発露と理解できるというお話。
また「過去と他人は変えられない」と言われる中、リーダーはチームの仲間の意識を変えて行かなくてならず、そのためには誠を尽くしきることが必要であったり、「率先垂範」「信賞必罰」などの徳目を実践することが必要というお話。
さらには北海道が報徳の人たちによって開拓されてきた歴史などについても触れました。
どこまでそれらが伝わったかはわかりませんが、二宮金次郎とは様々な形で後世に大きな影響を与え、今も与え続けている偉人なのだという視点で映画を観ていただければ幸いです。
映画の前には、「ほかの地区でも上映会をやりたいと思っているんです」という方も紹介されました。
報徳の精神で町や村を救いたいという思いは決して消えてはいないと感じます。
この映画が少しでも多くの方に見られますように。
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