健康サポーター H&S

心も身体も健康に生きたい。みんなで生き生きしましょ。

よみがえったピアノ

2008-12-11 16:05:47 | 音楽
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

実家にあるピアノ。昭和50年以来調律をしていませんでした。
音の出ない鍵盤、下りたきり戻って来ない鍵盤、半音ほども狂ってしまっている鍵盤だらけ、…
すごい状態でした。

「このピアノの担当になった調律師さんは大変だぞ~!」と思っていたところへやってきたのは、20歳代半ばぐらいの細身の女性でした。

見るからにずっしり重そうな黒のカバンをピアノのそばに下ろすと、ちょっと鍵盤に触れて音を出してみた後、外側の黒塗りの板を手際よく外していきました。
結構重いと思うのですが…

ピアノ線やハンマーなどがむき出しになった内部を掃除機やぞうきんできれいに掃除します。この時ハンマーが動かなくて音が出なくなった箇所の修理もしていました。

それが済むといよいよ調律開始。88の鍵盤の音をひとつひとつ合わせていきます。昭和50年に調律師さんが出していた音の調子を思い出しました。
あの時と同じ。

2時間くらいの所要時間を見込んできたそうですが、気がつけばその時間を過ぎたのにまだ仕上がっていません。
思った以上にひどい状態だったのでしょうね。

出来上がったところで、調律師さん、
「弾いてみて下さい。」

えっ?私が?今?何を?

あわてて手持ちの楽譜から選んだのは先日長野先生とご一緒したラジオ体操の伴奏譜。
調律師さん、珍しい曲を弾くものだと思ったことでしょう。

うちの後、3件予定があるので時間がありません。途中で止めようとしたら、領収書を書く時間があるので最後まで弾いていいと言われ、続けました。

これで、すぐに次のお宅へ送り出してあげたい気持ちだったのですが、どうも弾いている時の指に何かビリビリと感じるものがあり、そのことを伝えると、何かが共鳴していることがわかり、また板をはずして、内部を調べてくれました。

共鳴しないようにネジを締め直したり、紙を取り付けたり、処置をしてもらって、再度全部の鍵盤に触れてみました。今度はOK!

見込みの2時間を1時間もオーバーして、ひと息入れる間もなく、若い調律師さんは次の仕事場へ出発していきました。玄関で黒のカバンを持ち上げてみようとしたら、鉛のかたまりのようで驚きました。調律は力仕事です。

実家から自宅に戻ってお礼のメールをしたら翌日電話がありました。
歩きながら話している様子。
きょうもまたどこかのお宅へ調律に向かうところだったのかもしれません。
お疲れさま~!

今年就職した娘もこんな風に頑張っているのかなあ。

コメント (2)
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