健康サポーター H&S

心も身体も健康に生きたい。みんなで生き生きしましょ。

父の介護

2006-12-30 11:20:57 | 介護
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

先日脳梗塞で倒れた父は病院で年を越します。
外来診療もリハビリもない静かな院内。
午前中、老人保健施設を見学。午後は病院に出向いて父と夜まで過ごしました。

父は写真が趣味です。私が子どもの頃は現像や焼きつけなどすべて自分でやっていました。
現像中の部屋に入ろうとして怒られたことや現像液の酸っぱい匂いを思い出します。

この日の父は「大船の『○○』っていう蕎麦屋がうまいんだ。食べにいこうか。」と、お出かけモードになっていました。

バッテリー切れになっていたコンパクト・デジカメを充電して持ってきたので病院内を探検しながら写真を撮りにでかけることにしました。
車いすの父の首にデジカメを下げ、これまで足を踏み入れたことのない病棟へも押してまわりました。
私の「ドあっぷ」から始まり、廊下に掛かっている絵や窓から見える富士山、中庭の花壇など。
「良い景色」というほどでなくても、本日まわった所の「証拠写真」ということで撮ってきました。
部屋に戻って撮ってきたばかりの映像をスライドショーで見てみたり、
「山の写真は空3分の2、山3分の1を画面に収めるといい感じに仕上がる。」など、いろいろ撮り方のテクニックを教えてもらったり、
楽しい時を過ごしました。

夕食が済むと眠くなることが多いのにこの日は全くその様子がありません。
外の景色を沢山目にしたからでしょうか、
「じゃあそろそろ行こうか。」と父。
自宅へ一緒に帰ろうというのです。
寝巻きの上にチョッキを着ると、外出の時いつも持っていくショルダーバッグを肩にかけ、
おぼつかない足取りで病室の扉から廊下へ出ていこうとします。

私は父の手をとり、肩を抱きながら必死の思いで話しました。

家族は皆、父が自宅へ戻れたらよいと思っている。夜間、ベルトでベッドに拘束されることが多いことを思うと身につまされる。
自宅へ戻るにはマンパワーや住宅環境を整えることが必要だからすぐには実現できない。
一刻も早く拘束されることのない施設に移れるよう調べたり、書類を準備したりしている。
まずはここを出て施設に移ろう。ひとつひとつ段階を経てやっていこう。
連れて帰れなくてごめんね。

しばらくして「泣かんでいい。」と言った父の声は優しかったです。
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ばかげたレース

2006-12-29 23:22:42 | Weblog
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

午前8時過ぎ、通勤の大人に混じってある有名な進学塾のバッグを背負ったひとりの小学生がいました。
急ぎ足なのですが身体が小さいので大人の足に追い越されます。
すると、彼は少し走って、自分を追い越した人の前に出ました。
でも走るのをやめると再び追い越されてしまいます。

大人が彼を追い越すのは急いでいるから。
でも彼が走る理由は「追い越されたくないから」ということが見てとれます。
小学生と競争することになってしまった大人の方は少し速度を緩めたように見えました。

私も急いでいました。彼に追いついてしまいそう。
彼との競争を回避するために速度を落とすわけにはいかない。
でも抜きつ抜かれつするのは煩わしい。
私は一気に彼を抜き去ることに決めてスパートしました。

私に抜かれた彼はどうするでしょう。

前をずっと走り続けていく大人と競争するのはやめておく。
また追い越せるまでダッシュする。

彼は後者を選びました。

結局彼と私は本気で駅まで走り続けました。
互いに目が合いました。
親しみを込めて「速いね」とにっこり笑うと「変な大人」と言いたげな顔が返ってきました。
塾の勉強も「一番になるぞ」「負けないぞ」と頑張っているのかなあと想像しました。

その姿勢を否定する気はないけれど
それだけの人間にならないで。
人生、堪能できる大人になってね。

去り行く小さな背中に向かって心の中で声をかけた。
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ありがとう

2006-12-27 19:40:12 | Weblog
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

深夜の雷を聞きながら床につき、今朝目覚めたのは8時頃だったのでしょうか。
もやもやとしたプレッシャーを感じ、なかなか起きる気になれませんでした。
こんな時、そのまま起きてしまうと憂鬱な気分をひきずったまま一日をスタートすることになるので
時間が許す日は何がこの気分を作り出しているのか頭の中を調査します。

昨日病院のケースワーカーの方と私たち家族の面談が終わって、今後どのように動いていくか方向性と具体的な行動が明らかになったので
これから誰がいつ何をしていくか調整です。これはよし。

もやもやの正体は父の介護のことではなく私自身の生活でした。

「私のSOSにあの方は応えてくださるかな。」
「あの方に欠席の連絡を入れなきゃ。」
「来年度の地区事業の予算書をつくらなきゃ。」など。

時計を見たら9時になっていました。
遅い朝食、洗濯、ゴミ出しをしてパソコンを立ち上げメールチェック。
夕べ出したSOSをキャッチして救助の手が差し伸べられていました。
こちらから出した欠席を知らせるメールに返事が来て、「大変だろうけど親を大切にね。」と激励の言葉。
お昼過ぎ中央保健センターへ出向き、来年度地区事業の相談にのってもらって下書き完成。

季節外れの暖かさの中自転車のペダルを踏みながら、井上陽水&奥田民生の「ありがとう」が口ずさみたくなりました。
歌詞はよく知らないのですが、「○○してくれてありがとう。」が沢山出てきたのを覚えています。

助けてくれてありがとう
心配してくれてありがとう
はげましてくれてありがとう
話をきいてくれてありがとう

そうこう言っていくうちに

苦労させてくれてありがとう
プレッシャーをくれてありがとう
怒らせてくれてありがとう
がっかりさせてくれてありがとう

なんだかなんでもありがたく思えてきてしまいました。

この一年私と関わって下さった方々、ありがとうございました。
来年もできるだけプラス志向で頑張りたいです。

 
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SOSを出す気持ち

2006-12-26 23:40:54 | Weblog
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

冷たい雨が降っています。雷もなり始めました。

この頃自宅より実家や病院にいることの方が多い暮らしです。
いよいよ来ました、親の介護について考えなければならない時が。

夕べは実家で眠りましたが、夜半過ぎ雨戸をドンドンドンと叩くような風の音
まるで病院から抜け出してきた父が「開けてくれ」と言っているようでした。

早く病院から出してあげたい
好きな写真を撮らせてあげたい
母ひとりでは共倒れ
子にも子の生活がある
介護支援を受けなければ立ち行きそうにない

そんな悩みにケアマネージャーが応えてくれる。
今ようやく頼りにするケアマネージャーさんのめどが立とうとしています。

父のQOLがなるべく高く保てる選択
家族が倒れない選択
しばらくは家族が話し合っていろいろなことを選択していくことが続きそうです。

ところで

SOSを出すって結構勇気が要るなあと感じています。
でもお願いしなければキツすぎる。

私の精神が弱いのか?
この事態が厳しいのか?

たぶん前者なのだろうけど、これが私
ご勘弁下さい。
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さよならコミュニティビジネス

2006-12-24 13:20:33 | 「健康サポーターH&S」の歩み

こんにちは、健康サポーターH&Sです。

クリスマス・イブ

街はサンタさんが行き交っている模様です。

さて、きょうは昨年からずっと学び続けてきたコミュニティビジネスについてです。

昨年偶然図書館で「社会起業家」社会責任ビジネスの新しい潮流(岩波新書)という本を読んだのが始まりでした。

「社会的な使命感を抱きながら、実践にはビジネス・テクニックを応用していく。」
「労働を収入の手段としてだけでなく自己実現の手段でもあると考える。」
(以上、28頁から抜粋)

「使命感」と「自己実現」という言葉が魅力的でした。 

人生の後半、「使命感」をもって取り組める仕事を通して「自己実現」できたら…

3月、NPO法人「神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会」主催の「起業入門講座」を受講しました。

1日目、コミュニティビジネスの提唱者、細内信孝さんのお話に「私のやりたいことはこれだ!」の手応え。
2日目、「事業経営」「組織運営」「資金」「税と会計」と未知のお話ばかりで「勉強しなければならないことが沢山ありそうだぞ。」と気持ちが引き締まる。
3日目、ワークショップでの「事業企画書」の作成。事業アイディアが具体的にならず他の人の発表を聴くだけ。

その後、NPO法人「エスティアート」によるビジネス・カウンセリングを定期的に受け、
かながわ中小企業センター主催の「かながわ起業家アカデミー」と受講し、
その後、講師の岩岡博徳さんに個別指導していただくようになり、
7月には地区の公民館で「コミュニティビジネス講座」を開催していただき、
11月には産業振興財団の講座で初めてプレゼンテーションを経験し、
その間、竹内幸次さんのWebに関係する講座を何度か受講し、
健康への関心から、スポーツリーダーの資格を取ったり、「総合型地域スポーツクラブ」について学んだり、…

このように過ごしてきた私がようやく気づくことができたのは、
「コミュニティビジネスを志すのは○○年早い!」
ということでした。

私ひとりでは大したことはできないけれど、地域の人たちと力を合わせれば…
安易な漠然とした夢だったとわかり、恥ずかしいです。

あきらめるのではありません。「地域の人たちと力を合わせてより良い地域を作りたい。」その気持ちは変わりません。

でも一足飛びには実現しません。今の私はどうするか?ということをよく考えなければ。

岩岡博徳さんは「CAN – MUST – WANT」という言葉を使われ、「できること、しなければならないこと」から始めて「やりたいこと」を目指していくことを繰り返しおっしゃいます。
ようやく分かった気がします。
「今の私にできること」「今の私がすべきこと」を考えながら「将来の私がやりたいこと」を目指していく。

来年1月に48歳になります。

これからは私を生み育ててくれた社会のために私の身体も能力も使いに使って使い切ってコロリとこの世を去れたらいいなあ。

「ppkでいきましょう。」とは、「健口あいうえお体操」の健康運動指導士、原眞奈美さんのお言葉。
「ppk 」とは「ぴんぴんころり」。同感です。

1月からは、かながわ中小企業センターの「ビジネスプラン実践講座」が始まります。

コミュニティビジネスを学ぶにあたり、ご指導、アドバイス、情報提供などして下さった皆様、ありがとうございました。

しばらくコミュニティビジネスから離れます。

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目標!ブログ執筆時間15分

2006-12-23 11:11:33 | Weblog
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

クリスマス前の穏やかな休日です。

近頃ブログをお休みする日が多くなりました。それなのに「アクセス数」はゼロにはなりません。訪れて下さる方々に感謝です。

8月にスタートしてまもなくは「毎日しなければならない仕事」のようにパソコンに向かっていました。
「かながわ起業家アカデミー」でお世話になったスプラムの竹内幸次さんから
「毎日書いていますね。その調子です。」とコメントを頂戴してますます必死になりました。
ブログを始めるまでに勉強してきたことのノートを元に毎日書き綴っていたら「よくそんなに次々書けますね。」と感心してくださる方もありました。

ところが書きたいことを書き尽くしてしまってから、お休みの日が出始めました。
闘病生活を送りながら私のブログを読むのを楽しみにしてくれていた人の死。父の入院。
そんなことの影響もあったかもしれません。

でも毎日書けない一番の理由は執筆時間が長いことです。完成までに1~2時間費やすことも珍しくありません。
始めたばかりの頃は半日ぐらいかかることもありました。
やっと仕上げた原稿を投稿しようとしたら接続がうまくいかず送れないまま消えてしまって、泣きたくなったこともありました。

トレンダーズの経沢香保子さんの「日記ブログで夢をかなえる」(ダイヤモンド社)という本が出ました。
経沢さんは1日の終わりにその日を振り返って15分くらいで書き上げるそうです。本書に登場するサイバーエージェントの藤田晋さんも15分。
竹内さんは「ネタ帳」を携帯していらっしゃるそうです。執筆は夜より朝の方が元気なブログが書けるとか。

自分に合う時間帯に15分くらいで書き上げることができれば毎日更新するブログが実現するかもしれません。
ちなみに今日も1時間かかってしまいました。

日常生活に気持ちの「集中」と「速い切り替え」を訓練する必要を感じています。
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ストレスに負けそうな時

2006-12-15 13:34:19 | メンタルケア
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

穏やかな晴天です。久し振りに一日中予定の無い日です。

こんな日の過ごし方を大切にしてまた明日からエネルギッシュに活動したい。

実は息切れしかかっていたのです。今朝も憂鬱な気分でなかなかふとんから起きる気持ちになれませんでした。

なんとかせねば!

何がこの憂鬱な気分の元になっているのかな?

些細な事も総ざらい書き出してみたら30もありました。
こんなにあっちゃあ、かないません。憂鬱になって当然。

と思ったらちょっと気が楽になりました。

次にそれぞれについてどう対処したら良いか考えてみました。

厄介でじっくり考えなければならないものもあるけれど
さっさと片付けてしまえるものもある。

分類して優先順位をつけて予定表に書き込みます。

「しなければならない。」という気持ちに捕われているためにストレスになっている事もありました。

「ホントにしなければならない事?」「私がしなければならない事?」と自問してみる。
するか、しないか、自分で決めて構わない事もあった。

これで、いっぱいいっぱいで気持ちに余裕が持てないなら、何か削ればいいと思えました。

これまでやってもまだ気がかりな事、心配な事は残ります。

それらにはつき合っていくしかないのかな。
人はみんな人知れずそういうものを持ちながら、はたから見れば何の苦労もなく暮らしているように見られながら生きていくのかな。
年の瀬に街行く人々の姿が同士のように愛おしく思えてきます。

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司会という役目

2006-12-09 13:21:20 | はたらく
こんにちは、健康サポーターH&Sです。

冬の雨です。

ノロウィルスが猛威をふるっているそうです。「おなかの風邪」とも言われ、かかるとつらいですよね。咳の風邪の人も多い。

手洗い、うがいをして、風邪を撃退しましょう。

さて、12月7日(木)に私が所属する「相模原市健康づくり普及員連絡会」が快眠セラピストの三橋美穂さんをお招きして
『快眠へのお誘い』と題して講演会を開催しました。

健康づくり普及員になってから、何度か講演会の司会を経験させてもらっています。
司会を務める際大切な事を私なりに考えました。

・「始めのつかみ」が肝心。笑顔で、明るく、元気に。
 (この部分だけは顔を上げて参加者の注意を引き寄せる。)

・受けを狙う必要はなく、「そつなく(ておちがなく)」役目を果たせればいい。
 (講師のプロフィール紹介は間違いのないよう、原稿を丁寧に読む。)

・台本はあらかじめ、声を出して数回読んでおく。
 (直前にも読んで口を動かしておくと、本番で口が動きやすくなる。)

・急に台本に書いていない事を入れるよう指示が入る事がある。
 その場合は記憶しておこうとせずに台本に書き入れる。

・マイクを持って話すイメージを持つ。
 (講師の持ち方などを見たり、実際に使っていくうちに慣れる。)

・講師のお話は内容だけでなく、講演終了後のコメントとしてふさわしい材料も探しながら聴く。

経験の少ない私はこんな風に準備しています。

起業家や中小企業向けによく講演される(株)スプラムの竹内幸次さんが大切に考えていらっしゃるこんなことも見習いたいです。

「同じ事を伝えても、声の大きさや、高さ、艶、スタッカート(歯切れよさ)等によって、まったく会場の”引き込み度”が違います。」
(12月2日付 ビジネスブログ「コンサルタントの声は商品そのもの」より)

12月14日の講演会の司会は若手の健康づくり普及員が担当します。
緊張するけれど、自分にとってプラスになる経験。
本人も、不安はあるけれどチャレンジしようという気持ちを持っている。

その気持ちが行動につながり、その経験が自分の能力開発につながり、人生が楽しくなります。
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チームメイトのあなたへ

2006-12-06 09:12:51 | はたらく
昨晩、かなりご立腹の様子で電話をくれました。

今回、共催事業で嫌な思いをして、今後一緒にやるならあなたは参加しないという。

事前に私と下見に出かけて当日に備えました。

それなのに改善点をきつく指摘されて良い気がしなかったですね。

気持ちはわかります。私なんかあなたと一緒に行ったのを含めて3回も下見に行って当日に備えましたから。

でも

なぜあなたはこの活動のメンバーになろうと思ったのですか。

「地域の人々の健康づくりのお手伝いしませんか?」という募集に応じて始めたはず。

腹がたったら怒って抗議しても構わないと思う。それがコミュニケーションの機会になるから。

だけど、あなたがメンバーのひとりでいる目的が何だったか見失わないで欲しい。

そして共催先は敵でも競争相手でもない。共通の目標を持って良い事業を実現するための協力者です。
 


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