健康サポーター H&S

心も身体も健康に生きたい。みんなで生き生きしましょ。

「深部体温」

2006-08-31 10:13:12 | 睡眠
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

きのう「深部体温」について少しふれました。
私たちの「深部体温」は明け方4時頃最も低く、夕方5時頃最も高い。

きょうはその「深部体温」と「眠りに入る時」の関係についてです。

私たちは「深部体温」が下がっていってあるレベルになったところで眠りに入ります。

赤ちゃんが昼寝に入る前に手や足に触れると温かくなっているのにお気づきの方も多いでしょう。
血管が拡張して皮膚が温かくなり表面から熱が放散されることによって
「深部体温」が下がっていっているからなのです。

冷え症の場合は入眠時、皮膚の表面からの体温の発散が悪いので皮膚表面が冷たくて体熱が放散されない。
(だから「深部体温」が下がりにくく、なかなか寝つけないのですね。)

(※5本の足の指の間に5本の手の指をそれぞれ入れて、ギュッとすると温かくなってきますよ。
 ちょっと痛いですが)

また就寝前に熱いお風呂に入ると「深部体温」が上がります。
元の状態に戻り、さらに寝つけるレベルまで下がるのに時間がかかっていしまいます。

(※あつ湯は避けましょう。)

「深部体温」が「眠りに入る時」のレベルに向かっている時、
副交感神経の働きが急激に高まる一方、交感神経の活動状態が下がっていきます。

睡眠中は副交感神経の働きが優位になります。

「深部体温」が「眠りから出る時」のレベルに向かっている時はその反対のことが起こっています。

(「眠りの出入時」を決める「深部体温」になった時というのは
交感神経と副交感神経の交代式が行われている時なのですね。)

※本日のブログは花王芸術・科学財団のホームページに掲載された文理融合シンポジウム「社会の中の睡眠」(平成15年1月25日)での白川修一郎氏の講演内容をもとに執筆しました。




コメント (1)
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「サーカディアンリズム」と生活リズム

2006-08-30 08:06:20 | 睡眠
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

きょうは約25時間周期を持つ「サーカディアンリズム」と24時間周期の私たちの生活リズムを
どのようにして同調させているかについてです。

両方のリズムを同調させる役割を担っている因子は「同調因子」と呼ばれ、次の4つがあります。

 (影響力の強い順に) 光 > 社会的規制 > 食事 = 運動

1.光
 
私たちの深部体温は1日の中で周期的に変化しています。

午前4時頃が最も低く、それから徐々に上がっていき、午後5時頃最も高くなります。
(高齢者になるとこのリズムが少し前にずれる傾向がありますが。)
そしてまた明け方に向かって下がっていく。

深部体温が最も下がる時刻から少し後で2,500ルクス以上の光を浴びると
マスタークロック(主たる生物時計)のリズムが前に動きます。

ということは

朝日を浴びることで身体のリズムを25時間から24時間にリセットすることができる。

一方、深部体温が最も下がる時刻から少し前に同様の光を浴びるとマスタークロックのリズムは後ろに動きます。

ということは

深夜に明るい照明の下で起きているとリセットできないばかりでなく「サーカディアンリズム」を後退させてしまう。

ちなみに光は2,500ルクス以上であればよいので、
曇りの日もOK(5,000ルクスあるそうです)、窓際1m以内の所でもOKだそうです。

2.社会的規制

朝起きて、日中勉強したり仕事をしたり遊んだりして活動し、夜には活動を終了して眠る。
このように日常生活の中である一定の時間帯に起きているということが
「サーカディアンリズム」を規制しています。

だから不規則な勤務、夜間・深夜の仕事はリズムを崩してしまいます。

3.食事

同調因子としての食事で重要なのは、朝食と夕食のタイミング。「規則正しい食生活」です。

4.運動

深部体温が最も高い時に運動すると生体リズムの振幅を強化できることがわかってきています。

ということは

午後5時頃に運動すると、「夜はよく眠り、昼間は活動的」というメリハリのある生活ができるということになるでしょうか。

※本日のブログは日本睡眠学会ホームページ掲載の「初心者のための睡眠の基礎と臨床」をもとに執筆しました。



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「生体リズム」

2006-08-29 10:41:35 | 睡眠
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

きのうは「ノンレム睡眠」「レム睡眠」という睡眠のメカニズムについて私が学んだことをお伝えしました。
きょうは「生体リズム」についてお伝えします。

私たちの身体には「生体リズム」による周期的な変動が現れます。

「ウルトラディアンリズム」(周期20時間未満)
 例:レム・ノンレム睡眠周期、周期的な胃の収縮運動
「サーカディアンリズム」(周期20~28時間)
 例:睡眠・覚醒周期、体温・心拍数・血圧の自律神経活動の周期
「インフラディアンリズム」(周期28時間を越える)
 例:月経周期

「サーカディアンリズム」についてもう少し…

私たちはこのリズムを作り出すいくつもの生物時計を持っています。
「マスタークロック」が視床下部の視交叉上核にあるほか、
睡眠・覚醒リズムの時計、深部体温リズムの時計、ホルモン分泌の時計、等々。
これらがうまく同調することで「サーカディアンリズム」が正常に働いています。

ところで人間の「サーカディアンリズム」は約25時間の周期を示します。
1日は24時間ですから睡眠・覚醒周期に当てはめると、いつしか昼間に眠っている時が来ることになります。
でも私たちはたいてい昼間起きて夜眠っている。

約25時間の「サーカディアンリズム」をどのようにして24時間という「生活リズム」に合わせているのでしょうか?

明日に続きます。

※本日のブログは日本睡眠学会ホームページ掲載の「初心者のための睡眠の基礎と臨床」をもとに執筆しました。
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「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」

2006-08-28 16:07:33 | 睡眠
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

この夏、よい睡眠はとれましたか?

私たちの睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」から成っていて
これらの眠りが約1.5時間の単位を作っているということはよく聞きます。

これらはどのような睡眠なのでしょうか。

「レム睡眠」のレムはREM。"rapid eye movement"(急速眼球運動)の頭文字をつなげたものです。
急速眼球運動とは、閉じたまぶたの下で眼球がきょろきょろ動くことを指します。

大脳皮質があまり発達していなかった変温動物が身体を休ませることを主目的にした休息法を基本としています。

生物が進化して大脳の発達した恒温動物が誕生すると
体温を下げてエネルギーを節約したり大脳機能を低下させて休ませる必要から
「ノンレム睡眠」(レムでない睡眠)が登場したのであろうと言われています。

歴史的には「レム睡眠」の方が古いですが、大脳の発達した私たちにも残っていて
・「ノンレム睡眠」は大脳を休ませ回復させる眠り
・「レム睡眠」は大脳をノンレム睡眠の状態から目覚めさせる眠り
という役割をそれぞれ担っているのです。

夏の暑さだけでなく、テレビや仕事・勉強の忙しさなどによって
私たちの睡眠は阻害されがちです。

寝る間を惜しんで働いたり勉強したりすると
「えらいね。」「がんばりやだね。」などと賞賛される傾向もあるように思いますが
質の高い生活を送るためには、実は睡眠をもっと大切にしなければなりません。

夜眠っている間の「レム睡眠」は日中の記憶の整理・固定の役割を果たしている事がほぼ確かめられているそうです。

昼間の勉強を効果的なものにするためにも夜はよく眠りましょう。

※本日のブログは日本睡眠学会ホームページに掲載されている「初心者のための睡眠の基礎と臨床」をもとに執筆しました。
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子どもとスポーツ

2006-08-25 22:09:40 | スポーツ
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

ここ数日、つばめを見ていません。旅立ったのでしょうか?

昨日はじめて「日産スタジアム」に行きました。

大きかったです。
噴水のところでは子ども達が水遊びに歓声をあげていました。
(「平和な風景」と感じた瞬間、こみ上げてきた気持ちは何だったのだろう。)

スタジアム内にある「スポーツ医科学センター」で研修がありました。

近頃、小学生バレーに参加させてもらうようになったので、役に立つ時があるかもしれません。
発育期の子どもの身体の特徴と、スポーツをさせる時に気をつけることを学んできました。

「スキャモンの発育曲線」をご存知ですか?
「リンパ型」「神経型」「一般型」「生殖型」
それぞれが年齢とともにどのように発達するか、ひとつのグラフにして示しています。
「神経型」がもっとも早い時期(12歳を過ぎる頃)に完成します。

ですから、小学生の頃には
一輪車やマット運動で平衡感覚を養ったり、
転ぶ、走る、投げる、打つ、蹴る、泳ぐ、などの基本的なスポーツ動作を習得するのに適しているそうです。
身体への負荷があまり偏らないよう、複数の種目を行うことを勧めています。

小学校高学年(主に女子)から中学生(主に男子)にかけては
身長がぐーんと伸びることから分かるように骨の長軸成長が著しい一方で
筋肉の成長が骨の成長に追いつかないアンバランスな時期。
中学の部活で「オスグッド氏病」「ジャンパー膝」などの損傷をよく耳にする所以なのでしょうね。
気をつけなければならないのは関節付近にある「骨端線」を含む骨折。
成長の途中でこのような骨折をすると骨折は治っても骨の変形や短縮が生じてしまうおそれがあるとのことです。

けがを防止するには十分なストレッチによってしなやかな身体をつくることが大切です。
また本人のみならず親や指導者が一生懸命になるあまり、無理をさせないよう勧めています。
特に部活の顧問の先生は3年間で結果を出そうとする傾向があるので注意して欲しいと。

今、未来のオリンピック選手を目指して毎日トレーニングに励む「過度のスポーツをする子ども」と
一流大学に入るために塾通いなどで「過度の運動不足になる子ども」に分かれる傾向があるそうです。

子ども達が「適切な量と強さのスポーツ」をするために役に立ちたいと思いました。

本日のブログは8/24(木)、横浜市スポーツ医科学センター(日産スタジアム内)にて行われた
「発育期の運動器におけるスポーツ損傷とスポーツ指導」(中島寛之氏:整形外科医)
「スポーツ外傷の対応と予防方法」(鈴川仁人氏:理学療法士)
の講義の内容をもとに執筆しました。
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教育について

2006-08-24 20:40:31 | 教育
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

学校がまた始まりますね。
「学校といえば、子ども達が当たり前に通うところ」と思っていますが、意外と歴史は浅いのです。
(寺子屋を学校と呼ぶなら少し長くなりますが。)

きょうは「子どもの生活史 明治から平成」(深谷昌志著)をもとに学校教育の歴史をたどってみたいと思います。

学制の始まりは明治5年です。
今、義務教育は無償で受けられますが、当時は受益者負担。お金持ちしか学校へ行けませんでした。
多くの子どもは労働の担い手でもあり、幼い弟妹をおぶって登校する子もいました。

大正に入ると教育のあり方に変化が生じます。

教師が教師の意志で児童生徒を支配する「他律的教育」から
児童自身の良心に従う自立的活動を説く「自主性の尊重」へ

(小学校の時の校長先生が私の20歳の頃に「全人教育論」(小原國芳著)を下さいました。
「教師中心から児童中心に」「教授から学習へ」「他律的から自律的へ」「拘束から自由へ」「画一的から個性的に」など。
「すばらしいなあ。」と思うことばかり。)

しかし大正の終わり頃になると、このような「自由教育」に対して「新をてらい奇を弄する教育」という批判が出ます。
(「新しさを気取って珍しさをもてあそぶ教育」といえば良いでしょうか。)

やがて第二次世界大戦に突入。教師は戦場へ、子ども達は集団疎開。
(生き延びるだけで精一杯だったでしょう。)

昭和20年に終戦を迎え、新制中学が発足して「男女共学」「義務教育制」「無月謝制」の民主教育が始まりました。
戦後のどん底から高度経済成長の社会になり、子ども達は生き生きしてきました。
(以上、同書の教育に関する部分の私なりの要約。)

それから今まで、子ども達がずっと生き生きし続けているかというとそうでもない。

昔は子どもも労働の担い手でしたから、学校へ行くというのは喜びだったと容易に想像できます。
「仕事から解放される。」「友だちと会える。」「先生と会える。」「新しいことが学べる。」etc.

でも今は子ども達にとって学校へ行くことが必ずしも喜びになっていません。

「学力をつけさせるための教育改革」ばかりに目を向けるのではなく
子どもたちが「学ぶ喜び」「生きる喜び」を見いだせるような教育のあり方が考えられるべきではないでしょうか。

最後まで読んで下さってありがとうございました。
コメント (2)
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夏休みの終わりに

2006-08-23 12:18:39 | 教育
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

きょうは午後、小学生バレーのお手伝いに出かけます。
お呼びがかかるというのは良い気分です。張り切っちゃうぞ~

学校の夏休みがもうじき終わります。そろそろ勉強とか宿題とか気になってくる頃ですね。
お家にいるお母さんは、そろそろイライラが極限状態かもしれません。
「宿題は終わったの?」「部屋片付けなさい。」
子どもが見えるところにいるとお母さんには子どもの一挙手一投足が気になります。

スポーツ指導者が選手の能力を伸ばすのに必要な技術。
今こそお母さんがこの技術をお子さんの学習に役立てる時!という気がします。

1.「主役はプレーヤーである」という認識を持つ。

子どもは勉強できたらいいなと思っています。
子どもの頃の自分を振り返ってみればわかります。
だから親は子どもが「勉強できたらいいな。」という目標に先回りして
「とおせんぼ」して「勉強しなさい。」と言ってはうまくいかなくて当たり前です。

勉強する主役は子ども。子どもが主体的に目標に向かっていくために親に何ができるのか?
「勉強してほしい。」という率直な思いを口にしてしまう前に考える方が良いと思います。

何ができるのか?

何もしないのがいいのです。

勉強の進め方を相談されたら

2.コーチングのコミュニケーションスキルを使う。

「一方的な指示・命令ではなく「質問を投げかける」ことにより、選手が多く語る機会を与えられる。

指導者が否定せずに最後まで「傾聴する」ことにより、選手は自分の考えを整理し、やがて「気づき」につながる。

「気づき」が起こると選手は自発的に行動し始め、

指導者がその経過を「承認する」ことにより、選手は能動的な姿勢を保持していくことができる。」(当ブログ8/11付より)

という具合です。
「○○しなさい。」と言うのでなく、
「それがしたいなら、こういうのがあるよ。」と情報提供できたら良いのではないでしょうか。

参考図書
  平井雷太「セルフラーニング どの子にも学力がつく」(新曜社)
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ハチミツとクローバー

2006-08-22 21:04:58 | Weblog
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

映画といえば洋画、それも英語を字幕で見るというのがお決まりだったのですが、
近頃、「ハウルの動く城」「かもめ食堂」など、日本の作品の方を好むようになりました。

先日、「ハチミツとクローバー」を見てきました。

映画「ハチミツとクローバー」公式サイトを見ると、若い人たちがコメントを寄せています。

「誰かを好きになりたいと思いました。」という10代、20代の感想が多い中に
「結婚するなら竹本くんだよ。」とアドバイスする40代の女性も。

美術大学の学生5人と花本修司という先生を中心に物語は展開します。

ある出来事がきっかけで、大胆に心の赴くまま大きなキャンバスに抽象画を描く
花本先生の姪っ子、はぐみがスランプに陥ります。

その時、はぐみを取り巻くメンバーの心配の様子がそれぞれ違っていました。

はぐみに恋する竹本くんはじっとしていられない。はぐみが使っている絵筆の手入れをしたり、
森田さんがテレビに出ているのを見て「こんなことしている場合じゃないでしょう!」と現場まで怒りに行ったり。

天才芸術家で8年生の森田さんもはぐみと彼女の作品に魅かれていて、とても心配している。
彼もどうしたらいいのか、悩んでいる。が、すぐに行動には出ない。

花本先生も可愛い姪っ子のスランプを心配している。が、若い人たちとはひと味違う。
「何かしてあげなくては。」ということころがない。
彼女のスランプのつらさを近くにいながら一緒に感じているよう。

若いふたりが「自分が『はぐ』のためにできること」を考えるのに対して、
花本先生はそんなふたりとはぐみをこれといって介入することせずに見つめている。

「育てる」というのは花本先生のようにすることではないかなと思いました。






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CM

2006-08-21 23:46:00 | ビジネス
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

きょうはIT関連の個別指導を受けに神奈川中小企業センターへ行ってきました。
ご自身、若き起業家でもある先生が親身に相談にのって下さいました。

「ビジネス基礎能力診断テスト」でパソコン活用能力が10点中1点の私でもこうしてブログを書くことができる。
身近になったものです。
でもインターネットのしくみや用語がまだまだわかりません。使いながら勉強です。

多くの方は高校野球に関心を向けていらっしゃると思いますが、
バレーボール大好きの私は、夕べもテレビで「ワールドグランプリ」ブラジル戦を見ていました。

タイムアウトになるとたいていCMです。
そこで気づいたのが、広告を15秒間で終わりにしない手法。
普段ほとんどテレビを見ないのでいつから始まったのか私にはわかりませんが、

CMの終わりに「この続きはWebで。」と言ったり
最後の画面に会社のURLを映し出したり

CMで興味をもった消費者が「手軽」に「今すぐ」に会社や商品の詳細を知ることができますよね。(「興味をもてば」ですが)

消費者が「どういうものかな?」と思った「その時」に「こういうものです。」と答えられるインターネットって
スゴイ!
 
「ユビキタス」とはラテン語に由来することばで「いつでも」「どこでも」という意味で使われているそうです。
今まさに「ユビキタス時代」といえるのでしょうね。

今夜は10時までバレーボールで汗を流してきました。身体はほてるし、頭はすっきり冴えているし、しばらく眠れそうにありません。

参考図書:速水智子「ユビキタス時代の起業講座」(共立出版)
       宮崎哲也「図解でわかるWeb2.0マーケティング」(日本実業出版社)
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NBM

2006-08-19 14:33:53 | メンタルケア
こんにちは。健康サポーターH&Sです。

私は幸いなことに大きな病気をすることなく、今までのところお医者様のお世話になることは少ないですが、
それでも時には、おなかの調子が悪くなったり、ヘルペスになったり、診察を受けることがあります。
「思いがけなく重大な病気だったらどうしよう。」
体調が良くないと気持ちも弱気になり、そんな不安にかられることも。

先生からすれば気にする必要がないと思われそうなことまで聞いてみたくなります。
でも先生は問診、触診で「これだな。」と見当をつけると「お薬出しておきましょう。」
次の患者さんのカルテを手に取ります。
診察室を出てから「あれも聞いておけば良かった。」と悔やんだり、受付で「さっき聞き忘れたんですけど…」などと言ってみたり。
「聞きたいことはあらかじめメモしてこなきゃな。」と反省して帰ります。

ところが近頃お世話になるようになった先生は違います。
待ち時間は長いのですが、名前を呼ばれて診察室に入ると
開口一番「大変お待たせしてすみませんでした。」
それからじっくり話を聞いて下さりながら、目の前のパソコンにあざやかな手つきで打ち込んでいきます。
患者の口から出た情報を余すところなく記録している感じに見えます。
たとえ待ち時間が長くても自分の番がくれば、やはり同様に時間をかけて診て下さるから全然不満に感じません。

NBM(Narrative Based Medicine)をご存知ですか?

EBM(Evidence Based Medicine)は「科学的根拠(Evidence)に基づく医療」という概念ですが、
NBMはEBMを補完するものとして、医師が患者の語る「病いの体験の物語り」を傾聴し、共有することを大切にします。
この概念はEBMの専門家たちによって生み出されました。

NBMとEBMは患者中心の医療を実践するための「車の両輪」とでも言うべき相補的な方法論とされているのです。

「どうされましたか?」で始まり、「なるほど」とあいづちをうち、「その後はどうですか?」と話を促し、
「ということは~だったのですね。」と確認しながら、「他に何かありますか?」などど丁寧に患者の話を聴いてくれた後、
治療法や投薬の提案をしてくれる。

どこの先生もみ~んなこんな風になってくれるとうれしいですね。

参考図書:
 トリシャ・グリーンハル、ブライアン・ハーウィッツ編/斉藤清二、山本和利、岸本寛史監訳
「ナラティブ・ベイスト・メディスン 臨床における物語りと対話」
 斉藤清二、岸本寛史著 
「ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践」
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