goo

「壺石文」 上 23 (旧)七月廿三日(つづき)、市長・市議選のこと

(庭のピンクのセッコク / これもセッコクの一種)

我が家の庭で、鉢植えのピンクのセッコクが咲いている。これもセッコクの一種だと思うのだが。いったい誰に頂いたものなのか。もう記憶には無い。ほったらかしになっていて、もう絶えたと忘れていると、季節になると花を咲かせて、その健在ぶりを示す。

朝、選挙に出かける。市長と市議会議員選挙である。市長や議員など、選挙で選ばれた人たちが不祥事などで捕まると、いつもそういう人を選んだ選挙民の責任は?などと考える。しかし、自分で投票して、当選した彼らが一体どういう人間なのか、選挙公報を見るだけでは解らない。本当に彼らを選んでよかったのか。

今、地方政治では、選挙に出たい人が出て、選挙民が選びたい人が出ていないのではないかと思う。それが民主主義と、子供の頃から学んできたが、ちょっと違うのではないかと思う。自分たちの生活の大きな部分を託す人なのだから、候補者のことをもっと吟味したい。そこで、候補者の選定に推薦制度を加えてはどうかと思う。たとえば、選挙民から、推薦人を100人集めれば候補者になれると制度を改正する。そして、推薦人を事前に新聞などで公表すれば、選挙民は候補者をよく知らなくても、推薦人を見て、候補者を選べる。当然、推薦人には候補者を選んだ責任が生じる。

戦後70年経って、そろそろ、民主主義も曲がり角に来ているのではないかと思う。投票率の低迷はその証左であろう。ちなみに、市長選は現職が再選を果たした。投票率は前回選を6.73ポイント下回る64.07%であった。

********************

「壺石文 上」の解読を続ける。

大栗村という所の東羽山の別当大宝院の優婆塞、ゆくりなく来合いて物語しけるついでに、矢の根石という、細(ささ)やかなる石を贈られければ、
※ 大栗村(おおくりむら)- 現、福島県須賀川市大栗。
※ 大宝院(だいほういん)- 現、本山修験宗の寺院。須賀川市大栗荒井94。
※ ゆくりなく - 思いがけなく。突然に。
※ 矢の根石(やのねいし)- 鏃(やじり)の形をしている石。石器時代に鏃として用いたものという。


   ちはやぶる 神代の物と 聞くからに
        矢の根の型の 石も賢し

※ ちはやぶる(千早ぶる)- 猛々しい。荒々しい。(枕詞)荒々しい神ということから、「神」および「神」を含む語、「神」の名、「神社」の名などにかかる。
※ 百人一首に「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 韓紅に 水くくるとは」
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )