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嬉野温泉大村屋へ泊まる

(夜の嬉野温泉大村屋)

昨夕、仕事をした嬉野の会社で、宿泊は大村屋に予約してあると聞いた。大村屋という名前に聞き覚えがあった。「シーボルトの湯」に入湯した書き込みの後、「大村屋 北川」という名前でコメントがあった。その時、大村屋のホームページを見て、色々と新しいアイディアをぶっつけて、集客を図っている老舗旅館なのだと思った。シーボルトの湯の近くで看板を見た記憶もあった。あの大村屋に意図せずに泊まることになった。これは面白いと思った。

夕食は地元の会社の人と会食のため外へ出た。出掛けに、フロントで北川さんという方がいますかと聞いたところ、フロントにいた女性も北川姓で、旅館の女将さんであった。パソコンで色々やられている北川さん、と聞けば、息子です、という。自分のブログにコメントを入れてくれたことがあると話すと、あいにく息子は福岡に出張で帰りが遅くなるから、明朝話すという。

太田南畝や伊能忠敬の記録に、この宿のことが載っているというから、創業は19世紀の初頭以前という、老舗中の老舗である。決して建物も設備も新しいものではなく、設備のよい旅館なら幾らでもあろう。宿代も幾らしたのか知らないし、夕食はとらなかったから何とも言えない。おもてなしの心を大切にされている様子はうかがえたが、マニュアル化されると血が通わなくなる。

どうもてなすかは大きな課題だと思うが、すべての人に同じもてなしでは満足できない客が多くなってしまう。例えば朝食の時間、ビジネス客に8時とか8時半といわれると困ってしまう。自分の場合は余裕があったから、それでも7時半まで早めてもらったが、8時始業のビジネス客なら7時には朝食が取れるようにしないと、敬遠されることになる。観光でも早く出たい客も多いのではないだろうか。

近所の老舗旅館で、自分の先輩たちが嬉野に出張したときは定宿にしていたという、S旅館も廃業してしまったと聞き、閉じられた旅館も見て通った。団体観光旅行が激減して、どの旅館も厳しい経営を余儀なくされている中で、若い感性で、新しい取組みをされ、テレビにも取り上げられているという、息子さんには残念ながら会えなかったが、近いうちにもう一度泊まることになると思う。一つ残念に思ったことは、無線ランの設備がなかったことである。幸い自分は外の通信手段を準備していたので、ブログも書くことが出来たから良かったが、これからは必須設備である。

嬉野温泉は泉質は抜群で自分も好きな温泉である。もっと賑わいを戻して欲しいと思う。大村屋の、嬉野で取れたお茶を使った、抹茶プリンと紅茶プリンは有名で、お土産にも出来たと後で聞いて、それも次回の楽しみにしようと思った。
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