平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
酷暑一転豪雨、靜岡へ行く
酷暑が一転して豪雨になった。
昨夕、ムサシの散歩に出て、夕空は晴れていたが、雲が多くて風雲急を告げるの気配があった。一昨日には滞在していた西九州も大雨になっているとの情報も伝わり、雨近しを感じさせる空であった。酷暑が続き、雨が降らない日が続き、人も犬も植物も蛙も、雨が待ち遠しい昨今であったから、翌日は雨になるとの予報に期待が膨らんでいた。雨が吹き込むことも考えられるので、寝る前に窓などすべて締めて回った。
夜半、激しい雨音に目が覚め、寝る前に窓はすべて締めて置いたことを心で確認していた。時々屋根を打つ驟雨を夢の中に聞きながら、目覚めた朝にはすっかり雨模様になっていた。気温が一気に10度も下がって、大変凌ぎやすい日となった。
今日は午後一番に靜岡中央図書館の古文書解読基礎講座へ出掛ける予定で、早めにうどんを茹でて昼食を終えた。女房が外出しているため、車で送ってもらえないので、車で行って駅近くに駐車し、少し歩いて電車に乗る予定にしていた。時間に余裕があるように思い込んで、新聞など読んでいて、時計を見たら電車の15分前になっていた。今日は送ってもらえないから、電車に乗るまでに、いつもより時間が掛かる。慌てて服装を整えて飛び出した。雨は少し降っているだけであった。急ぎに急いだ結果、ホームに出てもまだ3分ほど余裕があった。
会場には15分前には入った。講師は先週は、大変暑い中出席していただき、と挨拶してはじまったが、今日は何と言うのだろうと注目していると、暑さから一転して雨模様で足元の悪い中、と挨拶している。それでは余りに紋切り型の挨拶と思ったのか、それでも今日は大変凌ぎやすい日になった、と続けた。
2時間の講座を終えて、バスを待つ間も雨は降っていたが、激しい降りでは無かった。4時半ごろ、電車が島田駅に着く頃から、垂れ込めた雲から風混じりの激しい雨になった。大井川は往路では見なかった幾通りもの濁流が出来て、しばらく見ないほどの増水をしていた。靜岡に行っている数時間に大井川流域はかなり激しい雨が降ったのだと思った。
激しい雨の中を、あらかじめ用意してきた大きい傘を差して、駅から駐車場まで200メートルほど歩道を歩いた。歩道を流れる雨水がウォーキングシューズに浸入してきた。ズボンの裾が風混じりの雨にすっかり濡れてしまった。
家の植物と蛙たちは皆んな久し振りの雨に生き返ったように見えたが、散歩に行けないムサシだけは裏の小屋で所在無さそうにしていた。6時過ぎ、雨の止み間を突いて、女房がムサシを散歩に連れ出した。
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