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参議院選挙が迫ってきた

(庭のミリオンベル)

参議院選挙がこの日曜日に迫ってきた。そろそろマスコミ各社の最終予想も出始めてきた。「かん総理」と書こうとして、えっ!「かん」は「管」なの「菅」なの。どちらだか解らなくなって、ネットで調べてしまった。あまりに目まぐるしく総理大臣が変わるから、とても覚えておれない。新聞で大見出しで何度も見たはずなのに、印象に残っていない。結果、「くだ」ではなくて「すげ」であった。

菅直人新首相に変わったばかりの世論調査で70%もあった内閣支持率がわずかな期間に45%まで落ちてしまった。まるでジェットコースターのような日本の世論である。支持率が落ちないうちに選挙をやってしまおうという民主党の目論見が成功であったのかどうか。ただ時間が経てば経つほど内閣支持率は落ちると思われるから成功だったのだろう。しかし参議院で過半数を取るという目標はここに至って難しくなっているようだ。

決して自民党が回復基調にあるわけではない。自民党から飛び出して出来た新党が「みんなの党」のようにそれぞれ健闘しているのである。比例代表では自民党から飛び出した少数党に、民主党はだめ、自民党にも入れたくないという票が、なだれ込む可能性がある。自民党を飛び出した人々が言っていた、党を飛び出さねば出来ないこととはそういうことだったようだ。有権者はどうも衆議院で絶対多数を取らせた民主党に対して、参議院でも多数を取らせることを諾としていないようである。ねじれ国会を望んでいるようにさえ思われる。

民主党が過半数を取れない場合は少数党と連立することになるのであろう。鳩山迷走政権は連立先を間違えて迷走を拡大させてしまった。連立先の政党が基本的な政策で相容れないとあのような迷走が起きてしまう。連立先の少数政党の掲げる政策は国民の多数が支持している政策ではない。だから連立ゆえにその政策を優先させれば、国民の支持は失うことになる。国民は支持したわけではない少数政党の党首が、マスコミの前面に出て、言いたい放題、自らの主張をしている場面に、かなりうんざりさせられてきた。過半数を欲しいという民主党の弱味につけ込んで少数政党がのさばることに、世論はノーと言ったのだと思っている。

参議院選挙後、どこと連立するかという問題で、民主党内の小沢、反小沢の対立が表面化しそうで、菅総理がその危機をどう切り抜けるか大変興味がある。ひとつ間違えれば、民主党の分裂と政界再編、総選挙へ一気に動き出すようなことが起りかねない。
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