平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
生後7ヶ月のかなくん来る
名古屋の外孫かなくん親子が、シルバーウィークと呼ばれる、この秋の連休にやって来た。生後7ヶ月、一時、朝青龍のように肉付きがよくて、砂袋を抱くように重い赤ん坊であった。すごい勢いで寝返りからはいはい、さらに高ばいを始めている。動きが活発になるにつれて、脂肪が筋肉に変ったようで、腕や足に充実感が出来てきた。体重は9.2kg、8ヶ月早く生まれたまーくんを体重では越してしまった。
興がのると、笑いカワセミのように豪快に声を上げて笑い、笑い過ぎて息が間に合わずひーひーと息を吸う。若い両親は心配して、小児喘息ではないかと健診の折に相談したら、赤ん坊はまだ呼吸器が発達中で、呼吸が間に合わない場合もある。心配は要らないといわれたらしい。
光りものが好きらしく、豆電球やきらきら光るものなどを、得意の高ばいで追いかける。寝転がっていると額がぶつかりそうなところまで近付いてきて、どうやら眼鏡が気になるらしい。手を出したら怒られそうで怖い。ちょっと躊躇してターンして行ってしまった。爺爺にはまだ気を置いているように見える。
昨日、女房は中学校の同窓会で留守になった。ところが、夕食に名古屋の娘夫婦とかなくん、掛川の娘夫婦とまーくん、それに息子と大人6人子供2人が集まることになった。ここは一つ男の料理でご馳走しなければなるまい。しかし料理のレパートリーは無いに等しい。無い知恵をしぼって、鉄火丼のようなものにしようと考え、息子と買い物に出かけた。マグロの赤身、中トロ、タコ、ホタテ貝柱を買い求めた。冷蔵庫には冷凍のイカソーメンがあった。寿し飯はどうしようと考えたが、すし太郎でいいや。他にインスタント味噌汁を買って帰った。
刺身を切り分けるところから作業に入る。飯は息子がやや固めに炊いた。赤身の切り分けは名古屋の夫君がさばいてくれた。タコ、ホタテ、イカソーメンも適当に包丁を入れた。卵の薄焼きを焼いたか、どうしても厚くなってしまった。あとはたくさん頂いたナスを薄く切ってバター焼きにする。炊けた御飯にすし太郎を混ぜるのは子供たちがわいわいとやっていた。
そこへ女房も帰ってきて、どんぶりやお皿に思い思いに盛って、刻みのり、錦糸卵、紅ショウガをのせると、早い話、これで散らし寿司が出来上がりである。刺身はどうなるのだと思ったが、それぞれ好みで刺身をわざび醤油に漬けて盛るようにして、何とも騙されたような鉄火丼もどきになった。ナスのバター焼きと、インスタント味噌汁で本日のご馳走の出来上がりである。たちまちに平らげてくれた。味はすし太郎、刺身にお金を掛けたから、美味しくないはずが無い。
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