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●漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

 この間、本屋で立ち読みした、吉田戦車の映画評の本に、昨年公開の実写版映画「鉄人28号」の映画鑑賞評も書き込まれていたのを思い出して、今回のお題は「鉄人28号」にしたから、内容にちょっと花を添える為にも、吉田戦車の書いていた映画「鉄人28号」評の話も盛り込もうと、夕方本屋へ行き、また立ち読みを始めたのだが、もう1回「鉄人28号」の項を読んで読み終え、その後、他の映画感想を続けて読んで行き、「ゴジラファイナルウォーズ」「下妻物語」「スパイダーマン2」「花と蛇」と読み進むと、これがけっこう面白くて、吉田戦車の映画評が気に入り、小さく薄っぺらいがハードカバーの単行本で1200円もして、ちょっと高いなあー、と思い、やはり勿体ないから文庫になるまで待とうか、とかイロイロ考えて迷ったのだが、ついつい1200円も出して購入してしまった。このシネエッセイと呼ばれる、軽いタッチの映画感想本、「戦車映画」は、知識人の評論家が語るように堅苦しくなく小難しくなく、かる~いノリで読みやすくて実にイイのだ。それと、ここで吉田戦車が取り上げている映画が全部娯楽映画で、大半が僕が見た映画ばかりなのだ。だから共感が持てて、違う意見でも、映画評論といっても同じレベルで解るのだ(こういう言い方をすると才人吉田戦車氏に大変失礼ですけど。どうも済みません)。とても面白く、楽しめる読み物です。

Photo_13  80年代後半から90年代に、不条理漫画という新しいジャンルのギャグ漫画を築いて、一時代に一世を風靡した感のある、変な漫画家、吉田戦車の余技仕事のシネエッセイ本です。う~ん、でも、不条理漫画はいわゆるナンセンス漫画の延長線上にある、ギャグ漫画の一部門ですね。ナンセンス漫画の始まりは60年代末からですけど、今回はお題、「鉄人28号」なので、ギャグ漫画の一支流である、ナンセンス漫画や不条理漫画について語るのは、今回は止めて置きます。で、件の、吉田戦車さんの、映画「鉄人28号」評ですが、先ず、女優陣が良かったと。鉄人を操縦する少年、金田正太郎の母親であり看護婦の薬師丸ひろ子。鉄人を再生、補強する天才科学者の少女、蒼井優。ブラックオックスを操る悪の天才マッドサイエンティストの右腕である、女幹部の川原亜矢子。そういえば元モーニング娘の中澤裕子も女刑事役で出てたんだっけ。吉田さんは中澤裕子には触れてなかったな。中でも、敵女幹部役の川原亜矢子は褒めちぎってますねえ。川原亜矢子に鉄人の操縦機を奪わせたかったな、と一言ありました。吉田さんが評していたのは、およそSFバトルものらしからぬ、(昭和30年代から40年代前半あたりの)庶民の生活感溢れる日常描写がとても良いのだ、と書いておられました。つまり、ごく普通の庶民の日常とSFロボット戦争が同時に混在する、不思議空間が良いのだ、ということですね。僕の場合は、僕は幼い頃に刷り込まれた原作漫画の「鉄人」世界がとても重要・貴重なものですから、この映画世界は、はっきり言って、僕の思う真の「鉄人」世界ではありません。また別のものです。僕の心の中にある永遠の憧れのヒーロー世界、「鉄人28号」では、これはありませんでした。

Photo_14  吉田戦車さんは世代的に僕よりもだいぶ年下になる方なので、リアルタイムで横山光輝オリジナルの「鉄人28号」を体験されてはいません。吉田さんは「鉄人28号」が、最初の「鉄腕アトム」に続いて国産アニメ第2号として、TV放映された年に生まれられています。僕は幼少時に再放送で実写版TV放映の「鉄人28号」を見てますし、アニメ放送もリアルタイムで毎週欠かさず見て、育っています。吉田さんは、オリジナル「鉄人」に対しては僕のようなノスタルジックな強い思い入れは、全然無いようです。吉田戦車さんは今回の映画のCG鉄人が実に物足らなかった、と「戦車映画」に書いています。鋼鉄の巨大ロボット、鉄人の重厚な存在感などほとんど無い、悲しきCGでしかなかった、というふうに。これは僕も全く同意見です。この映画、吉田戦車さんはそれなりに楽しんで見てらっしゃるようですが、僕にはつまんなかったですねえ。夢想的な話になりますけど、ハリウッド制作規模で、巨額の資金を使って特撮実写版「鉄人28号」が作れたら、良いだろうなあ~、と思います。オリジナル「鉄人28号」そのものは、けっこうストーリーは単純な、巨人ロボットバトル混入のスパイ探偵捜査ものですね。ストーリーの基本は探偵活劇なんですね。でも、ハリウッド制作規模でもし出来るんであれば、考えるロボット、ロビーが登場する、「ロビーのロボット王国編」なんか実写映画にしたら、相当面白そうですねえ。夢ですけど。

Photo_10 Photo_12  31日は夕方から「ちびまる子ちゃん」の実写版第2弾が放送されてました。登場人物のクラスメート達はみんな同じ子役達が演じていましたが、その子役達が、実際成長していること!みんな少しづつ大きくなってます。やはり子供の成長は実に早い!と驚きと共に改めて納得しました。みんな可愛いです。主人公まる子役の森迫永依ちゃんは第1回に比べると、演技がするすると行えてうまく、慣れと馴れと成長があるなあー、と思いました。うまくなってるんだけど逆に第1回の方が「ちびまる子ちゃん」ぽかったかなあー、と。今回のは、彼女も小さいながら役者的に成長していて、森迫永依ちゃんオリジナルのキャラクターになっちゃってるよぉーな。第1回からもう一年経ってると思ってましたが、前回って4月の放送だったんですねえ!まだ半年しか経ってなかった!びっくり。第1回の時に、本当によく見つけて来たものだ、あんな「ちびまる子ちゃん」そのものな子供、と驚かされたものですが、実際、森迫永依ちゃんはよく喋るし、本当に演技もうまいです。小さいのに、ギャグ的誇張表現の、バラエティ豊かな色んな顔もよくやってこなしてる。ちょっと大きくなった美山加恋ちゃんもとても可愛い!ですね。まる子ちゃん一家の家族の人達、やってる役者の皆さんも最高イイですね。僕はもう、「女王の教室」からこっち、福田麻由子ちゃんの大ファンだから、あれからかなり成長したお姉さんの福田麻由子ちゃんは、童女から少女に変身していてまた可愛くて良かったです。

Photo_9  可愛くてしっかりした可憐美少女、福田麻由子ちゃんですが、福田麻由子ちゃんはこの間、スペシャルドラマで北朝鮮拉致被害者の一人、横田めぐみさんを扱ったドラマで主演の横田めぐみさんそのものを演じていたようですが、僕はドラマは見ませんでした。ドラマがTVでやっていたのは知っていたのですが、その主演を福田麻由子ちゃんがやってるのも知っていたのですが、あえて見ませんでした。だから、ドラマそのものがどういった作りの内容だったのか、僕には全く解りません。無論、横田めぐみさん他多くの、北朝鮮による拉致被害者の皆さんの事件はとても大きな問題で、これは日本国への国権の侵害であり、単純に誘拐という犯罪であります。近年、日本国は毎年、何十万トンのコメを北朝鮮へ送り、何十億何百億かの経済援助を行って来ましたが、それも一つの見方によればある時には、誘拐の身代金を払っているようなものでもあります。全部、国民の血税で。国家予算的に、じわじわと日本人の大切な福祉を、ズタズタに切って行く方向へと進ませようとも。もうこれもかなりのとこまで来てますよね。日本人の弱者救済の福祉を締め上げて、日本人の弱者を切り捨てようとも、他国に莫大な経済援助をして来て、誘拐された国民はわずか数人しか返してもらえず、誘拐された人達の人生は無残に踏みにじられて、人権侵害も甚だしい国家犯罪です。人権的にも憎むべき犯罪です。

 僕がドラマを見なかったのは、大好きな福田麻由子ちゃんを悲しい役柄で見たくなかったからです。だいたい僕はあまりにも悲しいドラマは駄目なんです。見れません。だから今放送している「嫌われ松子の一生」も見るのはよそうと思っていましたが、チラチラ見るに、非常にポップな作りで湿り気が無く、現実味を薄めてちょっとコミカルに乾いて作ってあるんで、毎週必ず見る訳ではありませんが、時折目にしてます。現実の悲しい事件を再現ドラマの如く題材に取り、事実に忠実に人々の悲しみを扱ったドラマが、これで無事めぐみさんを日本国が取り戻しているのならともかく、未だ横田めぐみさんの北朝鮮国内で所在もはっきりしなくて安否を気遣わなくてはならない状況にある、というのでは正に悲しい救いの無いドラマです。僕にはとても、救いの無いような悲しいドラマは、いくら演じる役者が贔屓でも、見ることは出来ませんでした。この、日本人なら誰でも憎むべき犯罪事件の国家間問題は、拉致被害者が全員、早く無事帰還して解決して欲しいものです。

 それにしても思春期頃の少女になった、福田麻由子ちゃんは可愛くて、イイっ!と思いました。フジテレビの番組「ちびまる子ちゃん」サイトでの、麻由子ちゃんの紹介らんの自分のコメントでは「髪を下ろした私を見る事が出来ます。楽しみにしてください!」とありましたが、ちょっと自意識過剰じゃねえか!?とか思わず思っちゃった次第ですが、やはりもうファン人気は増大してるんでしょうから、僕がこのくらい好きだという事は全国的にもすごい人気があるんでしょうからねえ。まあ、別にドーデモイイか。僕もファンレター書こう、って年でもありませんから。実写版「ちびまる子ちゃん」見てたら、やっぱ家族って良いなあ~、って思いました。この番組の子供達もじょじょに大きくなって行き、いろいろな経験体験をして悲しみ怒り喜びして、身も心も成長して行き、個々の人生を歩んで行くんだろうなあ、と思うと感慨がありましたねえ。嫌な事もいっぱい体験して、幸福を身に沁みて感じるときも持ち、一人一人違う自分だけの人生を歩み築いて行く。良いなあ~、人生って。そう考えると、人を誘拐して幽閉、洗脳し、人間の自由と生まれ持つ基本的な権利を奪い、強制した人生を無理やり押しつけた、北朝鮮による拉致事件は、人間として許せないひどい犯罪ですよね。一刻も早く拉致問題が解決して、拉致被害者の皆さん達に無事帰還して欲しい。

Hutetuzin01  僕がこの漫画感想文主体の日記ブログを始めて間もなく、僕のマイフェバリット漫画の屈指の一作である、幼き日に夢中で憧れた巨人ロボット漫画「鉄人28号」のことも、記事に書いてアップをしていますけども、僕はこの、横山光輝先生の夢溢れる科学探偵漫画の名作「鉄人28号」を、だいたい1963年から66年までの月刊少年漫画誌「少年」の連載で、物語の調度後半部をリアルタイムで読み、後に、秋田書店サンデーコミックス全10巻で読み、その後、三十年間待望した完全版を光文社文庫全25巻で読み上げました。幼少時TVアニメ化されて、雑誌「少年」では読めなかった前半部分のストーリーは、少々変わってはいるけれど、まあだいたい同じストーリーの流れでTVアニメで辿ることは出来た。だけれど、僕に取っての「鉄人28号」はアニメではなくて、やはり紙にペン画の手描きの絵で印刷された本の「鉄人28号」が本物だ。いやあ~、光文社文庫でレトロ漫画の「鉄人28号」が、56年の新連載第1回の最初から全部読むことが出来る!というのは当時はもう、最高に嬉しかったねえ~。秋田サンデーコミックスで読めなかった前半部が初めに12巻で出て、その後、サンデーコミックス版では描き変えられてかなりはしょられて編集されていた後半部が、雑誌連載時のオリジナルまんまで文庫に収められて、「続・鉄人28号」として出た。自分のものにして愛読できた時は、イイ大人が感激しましたよ。僕の中では「鉄人28号」は「鉄腕アトム」以上に位置してしまうような、もう文句なく最も貴重なマイフェバリット漫画ですね。

Photo_11  その「鉄人28号」の原作完全版というものが、潮出版社から昨年11月から刊行されていて、今も発刊が続いている訳ですが、売れ行きはなかなか好調なんだそうである。こちらは光文社版のように小さな文庫サイズではなくて、大判コミックスサイズの愛蔵版です。この豪華版「鉄人28号」が出版され始めた時は僕も気になっていて、何故、出版社が潮出版社なのだろう?とちょっと疑問にも思ったものですが、まあ、あんまし気にも留めませんでした。新聞の記事で、横山光輝先生の弟子筋になる一人が、確か岸本おさむさんであったように思うのだけれど(?)、原作原稿や出版物の細かな欠損部を修正して、光文社文庫版よりもさらなる完璧な完全版を作って新たに刊行、というニュースを読んで知っていたけれど、ストーリーは全話、光文社文庫版で読んで知っているし、僕もそんなにお金に余裕がある訳ではないので、購入は今に至るまで一冊もしてません。潮出版社は僕の子供時代、「希望の友」という月刊少年誌を出版していて、この漫画誌にはメジャーな作家達も執筆していたので、僕も時折は読んでいましたが、横山光輝氏のもう一方の代表作である「水滸伝」や「三国志」という大陸の歴史ものを、それが「希望の友」だったのかどうか僕にははっきりしませんが、横山光輝氏が潮出版社の雑誌に長期連載していて、僕もそれは知っていたので、既に横山先生は亡くなられた後ではあるが、そういった縁で横山先生の前期の代表作である大作「鉄人28号」の完全出版を、創価学会系の出版物を主に刊行している潮出版社に任せたのかな、と思っていました。

28  この度、新聞掲載の週刊誌の広告で、「鉄人28号はなぜ『創価学会員』になってしまったのか?」という見出し文が載っていたので、すごく気になって、本屋まで行き、その週刊誌の記事を読むに至りました。ひょっとして横山光輝氏は創価学会員だったのだろうか?という疑問も抱きながら。読み進むと、横山先生が創価学会員だという訳ではありませんでした。この週刊誌は、この度の『原作完全版-鉄人28号』全集刊行が創価学会系の潮出版社から刊行されている事実を、比喩的にそう語った見出し文句で、読者心情を煽るキャッチコピーにしたという訳でした。故横山先生の意志を継ぐ光プロも、完全版が全巻出せるのなら何処の出版社であろうと良かったんだとか。現池田大作名誉会長は、昭和30年代に、前会長の戸田城聖シンパの排除と青年部を自分の親衛隊にすべく育成し、多くの若い世代の取り込みのためにも、若い頃自分も携わった事のある少年誌の編集の仕事から、出版による宣伝宣教活動に力を入れた。当時、知識人の取り込みに「潮」を、一般人の取り込みに「週刊言論」を、青少年の取り込みに「希望の友」を考えて次々に出版して行った。少年漫画雑誌である「希望の友」の編集に、潮出版の職員が著名な漫画家のところへ原稿依頼に行くが、ほとんどが創価学会であることを理由に断られたのだとか。その中で横山光輝氏は応じてくれて、「水滸伝」や「三国志」を長期執筆してくれたという話らしい。漫画版の「水滸伝」や「三国志」が初出が少年誌である「希望の友」であったとは知らなかったが、ある程度の年齢になってないとああいう歴史ものは難しかったんじゃないかなあ。僕が子供時代、時折「希望の友」を読むこともあったが、その頃はメジャー漫画家では、貝塚ひろし氏とか宮越義勝氏の作品が連載されていたことを憶えている。確か、手塚治虫先生の「ブッダ」も初出連載は「希望の友」でしょ(?)子供の頃、「希望の友」を読んだからって、宗教団体が発行している雑誌、とは気がつかなかったなあ。特に宣教的な記事が載っていたとも記憶に無いし‥。まあ、子供の頃の僕は雑誌の活字記事はあまり読まなかったし、難しそうな漫画は飛ばしてたからね。

 僕は創価学会のことはよく知らないけれど、この記事によると、「水滸伝」や「三国志」という物語は権力闘争のあり方を描いており、そもそも学会の中ではバイブル的読物だったらしく、横山光輝氏の漫画版が出来て、益々読まれるようになったのだとか。戸田城聖会長時代も男子部のエリートグループを通称、水滸会と呼んでいたんだとか。ということでした。潮出版社とは創価学会のプロパガンダを担う戦略的出版社であるから、宣教活動の一環として、郷愁の一大ヒーロー「鉄人28号」が利用されているんじゃないかと、危惧しているというような内容の記事でした。僕は宗教のことはよく解らないけれど、現代では、オウム真理教の一連の凶悪事件、イスラム教原理主義者による無差別殺戮の数多くの自爆テロ事件、多々ニュースになっている新興宗教教祖による女性への陵辱事件等等で、どーも、宗教そのものの印象が良くなくて、つい胡散臭い感じを抱いてしまう。現代の悲惨な戦争である、湾岸戦争からアフガン戦争、イラク戦争まで、現アメリカ大統領であるブッシュさんがキリスト教原理主義者であることから、これらはイスラム教原理主義対キリスト教原理主義の戦いである宗教戦争である、という見方もあるくらいです。どーも、一般に宗教のイメージが悪い。宗教とは人類が発明した素晴らしい文化だと思います。その昔、大陸で下克上の時代、子が親を弟子が師匠を目下が目上を無差別に殺し合った時代に、孔子が儒教を作り唱え、広めて、荒廃した世の中を治めるために、人間世界の規律規範としようとした、と少年時代だったかに、聞いたことがありますが、儒教道徳が純粋な宗教かどうかは別として、宗教には人間を律する規範の面や人生の指標となる面が大きいのだと思います。宗教哲学という言葉があるくらいですから。

 宗教団体も人々皆が自分たちの幸福を願って小さくやっている内はいいのですが、巨大な組織になってしまうと、それは巨大な力であるから、僕には何か恐怖感を持たらされてしまう。宗教も、その宗教の信者でなければ、排他的になるでしょう。これも差別ですからね。自分たちの宗教の信者以外は、異教徒や信者でない人として、区別をつけて同じ人間とは見ないでしょう。場合によっては排斥する。これが僕には恐いんです。それがまだ小さな組織ならいいんだけれど、巨大な組織で権力など持てば、そこの外側に居る人達にとっては恐い存在ですよね。子供の時から両親などがある宗教の信徒だったからと、その宗教の洗礼を受けて、その教義の思想を、ものごころついた頃から教え込まれて来ている人って多いと思いますが、長い人生をその宗教哲学だけを信じて生きて行くのは、僕はよくないと思っています。やはり、思春期頃とか少年少女時の反抗期とかに来たら、何であれ一度疑ってみなければいけない。やはりそこでいろいろと考えてみないといけないと思う。いろいろな本を読み、他の宗教も勉強してみて、ダーウィン他の科学も勉強して、そこでじっくりと考えてみないといけないと思う。自分が幼い頃から信じて来た宗教の教義はこう教えているが、他の宗教ではこう言っているとか、歴史的科学者達の考え方や、現代科学では自然の真実はこうだと言っている、とかを勉強して、自分の信じている宗教を今一度考え直してみなければいけないと思う。長い人生を一つの宗教の教義だけを盲目的に信じて、自分の人生の指標として歩くのは、ひどく不健康です。その上で、やはり自分はこの宗教の信者として生きて行く、というのならそれはそれで良い事だと思います。

 僕は神社仏閣には手を合わせますし、神様や仏様、祖先には祈りを捧げていますけど、特別に何処かの宗教の教義や規律を守って生きている訳ではありません。神様仏様などの超自然的な存在の有無も、僕にははっきりとは解りません。宗教のことに詳しい訳でもありません。ただ、この世界の宗教は、世界の三大宗教や世界的な規模の巨大宗教から発展途上国の部族の宗教に至るまで、この人間界には神様は民族単位以上に存在していて、その数は、ひょっとしたら神様とは世界で百万は存在するのかも知れない。そしてその各々の神様の信者達はおそらく、自分の信仰する神様こそが正しくて、他は全部偽物だと思っているに違いない。そして各々の信者達は、自分達の神様は、自分達を先ず第一に考えてくれて、自分達を最優先に守ってくれる、と信じている。世界の皆がそう思っている。もっと、広い広い目で見て、宇宙から地球全部を見て考えたら、これっておかしいんじゃないのか?って疑問が起きてしまう。巨大宗教の何億もの信者達に取っては、自分達の神様は、人間や大自然を創った、この宇宙で唯一の万能の神様であるが、地球規模で見渡せば、決して唯一ではなく、そういう神様はあちこちにいっぱい居ることになる。これって何かおかしいんじゃないのか?(いにしえからの、村の鎮守の神様や氏神様など、その土地土地の土俗信仰的な神様は世界各地に無数にいらっしゃる訳だから、ソーイウ意味では、別にたくさんの神々が世界中に居るというのは、おかしい事でもないのか。)そうして時にはその自分達の神様に由来して、異教徒と殺し合いになることも多い。人間の歴史上、何処の地域でもいっぱい殺し合いをして来た。よく考えたらこれもおかしいんじゃないのか?宗教とは人間の心の平穏を保障してくれるもの、と思っているのだが。

 神仏を祈り、願を掛けて、未来の幸福を期する。神仏の前で自分の身を正す。宗教によって、心の平穏が得られるのなら、こんな良いことはないですね。だから、自分の参拝する神様と別の人が参拝する神様が違うからといって、いがみ合ったり争い合ったりすることが全く無く、人間皆が幸福になって欲しいですね。


 今回の記事は、31日夜に実写「ちびまる子ちゃん」の事を書き始めてから、毎日ちびちび今日まで書いて来て、今、やっと今回の記事をあげました。ふう~、終わったぞ。まあ、いつもこんなで申し訳ないんですけど、今回もご多聞にもれず、マゼコゼ記事です。継ぎ足し記事というか‥。済みません。という訳で、「鉄人28号」デラックスでした。


(※鉄人28号デラックス=06/11/8・・ 光文社文庫で『鉄人』の完全版が出た時、オリジナル前半「鉄人28号」12巻が先ず出て、その後1年くらい置いてから、オリジナル後半「続・鉄人28号」13巻が刊行されましたが、その間の、前半「鉄人」の刊行が終了したすぐ後に刊行された1冊本で、カラーページふんだんで紙質の良いB5版豪華単行本が、「鉄人28号デラックス」です。ここに収録された作品は、光文社の雑誌「少年」の、昭和30年代の夏・冬の増刊号に掲載された短編読み切り数作品です。増刊号では「鉄人」は全部、巻頭カラー掲載なので、オリジナル版収録となっています。また、実写映画DVDのタイトルも「鉄人28号デラックス版」と銘うたれてますね。)

◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

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