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「気怠く彦次郎」

 

 ライブドア社長の堀江貴文さんという人は、福岡県の八女の出身らしく、東大を卒業した秀才で、フジテレビ系列のラジオ局ニッポン放送の買収劇では物議を醸しましたが、過去の球団近鉄バッファローズを買い取ろうとしたり、ネット商売や株の売買ではかなり儲けている、経済界の若き風雲児と呼ばれる、今、日本中でも一番有名な人の一人に数えられるような人ですが、この度の小泉政権の郵政民営化法案の否決騒動により、衆議院解散総選挙となり、現政権だった自民党が内部分裂してしまい、今度の選挙でも反小泉には選挙区に刺客が送られるという、その中でこの堀江貴文さんはこの度立候補出馬を表明して、自民党公認ではないが縁もゆかりも無い広島六区から立候補して、いわば小泉政権の送る刺客的立場になり、反小泉の中心的存在である亀井静香さんを打ち落とす役割として、半ば興味の無い政治世界の議員選挙に躍り出るという。

 
 TVのニュース番組で、今度アメリカで自家用ジェット機を購入したとありましたが、今一番話題の日本でも指折りのお金持ちの一人でしょう。事務所も住まいも、新しい今一番の洗練された都会の一等地の如く話題になる、六本木ヒルズだし。六本木ヒルズってテレビ朝日が入ってるとこだよね。テレ朝って昔のNETですよね。六本木ヒルズって、レストランで杉田かおるが当時の旦那に腹を立てて回し蹴りを入れたところですよね。お互い離婚調停を出したそうだが、もう離婚はしてしまったのだろうか。どっちでもいいけど、何か私生活までも賭けて一線のバラエティータレントたらんとしている人みたい。杉田かおるさんって。単にワガママなだけなのかも知れないけど。芸能界、残っていくのはもうものすごい生存競争の厳しい世界だろうからねえ。ブームの今のお笑い界の一つ芸の芸人さん達が、タレントとして残れるのかどうか心配にもなります。「残念!」だの「ヒロシです」だの。

 自民党分裂から新党続々出来てますねえ。続々って二つだけど。あの長野県知事田中康夫さんが党首になっちゃった。田中康夫さんって、僕なんかのイメージはやっぱり小説「何となくクリスタル」とお昼のTV番組「笑っていいとも」のレギュラーやってた、軟弱なイメージだなあー。遊んで軟派ばっかしやってるお坊ちゃんのイメージが抜けない。あれから幾星霜、今は、勿論とても頭が良くてしっかりした人で、きちんとした政治家なんでしょうけど。「何となくクリスタル」は昔、話題になって映画化もされて、そのまんま東の現カミサン加藤かず子の主演デビュー映画だったし、「クリスタル族」が流行語になった。でもあの頃、クリスタル族なんて人達がホントに居たのかな。クリスタル族なんてもの、そんなに聞かなかったよなあ。竹の子族なんてのに比べたらきれい過ぎたんだろうなあ、言葉のイメージが。
 政治家デビューしようとしているホリエモンこと堀江社長ですが、ニッポン放送株買収劇では、親会社フジテレビの重役からIT企業の最大手ソフトバンクの系列会社の株売買の達人みたいな社長さんまで出て来て、すっかり「M&A」という言葉が有名になりましたが、昔からある、オモチャ会社の出し続けている、ゲームで、ロングセラーの遊び、「人生ゲーム」というものですが、あれのスペシャル版というかイマ版のもの、これがマネーゲーム版人生ゲームが作られてるそうです。今年の流行語となった「M&A」からそれ主体の人生ゲーム。つまりゲームやる人達が競って、会社の買収や売り飛ばし、倒産等をやって行く遊びなんだそうで、人生ゲームは子供向けゲームですが、これは大人もはまる、大人がはまる、仮想マネーゲームなんですね。でもこれで今の子供達が市場経済のイロハに強くなったら良いですよね。子供の頃からマネーゲームなんて、何か殺伐として夢が無くて嫌な気もしますけど。ちなみにこの新版人生ゲームを出すオモチャ会社大手のタカラそのものも、少子化のあおりをくって業績厳しく、同じくオモチャ会社大手のトミーと合併するのだとか。こんなゲーム出して、皮肉なものですね。

 

 蛯原友里さんてモデルさんが今ブレイク中だそうで、この前、TV番組で資生堂提供で何か、女性の美探求みたいな、ドキュメンタリーていうか何てのか、スポンサー資生堂の新しく売り出してる化粧品のイメージモデルガール四人がリポートして回るような番組がやってましたが、僕は伊東美咲が韓国女優チェジウにインタビューしてるのだけ何となく見ましたが、あれのCMは東京の川沿いか海沿いかで橋上か(レインボウブリッジってとこ?)船上かで、今回のモデル四人がちょっとしたイメージ演技してるんですけど、そのモデルガールさんたちが、「電車男」がドラマ大人気の伊東美咲、もう結婚したのかどうなのか群馬出身の篠原涼子、あのゴーゴー夕張役でユマサーマンに挑んだ栗山千明、そしてカリスマモデルなんだそうです蛯原友里。エビちゃんを知ったのは雑誌の広告のモデル写真からだけど、最近ですね。篠原涼子の群馬出身に何でこだわるかというと、昔僕は群馬県に一年間住んでた事があり、確か館林だったっけか、伊勢崎だったっけか、涼子さんはそんなところの出身で、当時よく行った事があって何か懐かしいからです。伊東美咲さんてもう今一番売れてる女優さんじゃないですか。僕はTVドラマはきちんとはほとんど見ないのですが、何かちらちら見かけるような。今、大ブレイクでしょうね。で、今、資生堂モデルやっているエビちゃんもブレイク中。TVのドラマとかにも出だすんだろうかな。まあ、そんな事は僕にはどうでもいい事ではあるんですけど。伊東美咲さんも誰の事も。唯、最近のジャパンホラー極めつけ、Ⅰの方の「呪怨」て映画には何でも伊東美咲さんが出ているんだそうで、まだブレイク前夜頃の美咲さんですよね、これは何かちょっと見てみたい感じ。

 
 連続TVドラマ「電車男」も面白そうですね。9回くらいで終わるんでしょ?放送。映画版は見てみたい感じ。実際のエルメス嬢は映画の方のヒロイン、中谷美紀さんの方が似ているそうですね。単行本の「電車男」はベストセラーになりましたが、主人公の電車男さん本人は結局名乗り出て来ないままなんでしょう?あれは全て作り事か?みたいな話も出たんじゃなかったっけか?サイト側の創作とか、誰かのなりすまし、みたいな。よく解らないけど。ここまで話題になり「電車男」が有名になったら普通、本人が名乗り出て来るんでないかい?みたいな気がするし。でも実際に出て来ない方が何かイイように思います。その方が何かファンタジーっぽいままでイイって感じ。

 
 ドラマ「電車男」の主人公は秋葉系オタクみたいですが、オタク種はアニメ関連みたいですね。アニメ登場人物等のフィギュア収集とかの。僕もどっちかというとオタク方向の人で来たので共感は持てますね。ただし僕は人形を集めたいなどというのはなくて、自動車のミニチュア集めとかもないし、収集マニア的なものはあまりないかなあ。でも、古漫画というか懐漫画というか昔の漫画本はずっと欲しかったなあ。それ程収集はしてないけど、復刻版とかを見つけたら即購入してましたね。古漫画懐漫画は集めたいよりも読みたいが先でしたね。20代後半から30代は、子供の頃や自分が物心着く前の、50年代60年代の漫画が読みたくて仕様がなかったですね。今はあまりそんな気持ちはない。昔の漫画が復刻版で出ていても馬鹿高値出して手に入れようとかは思わないですね。

 

 漫画家のいしかわじゅん(※間違い)さんが書いていたんだけど、いしかわじゅんさんてNHKのTV番組とかにも出演しちゃってるけども、「マイブーム」って流行語作った人ですけど、多趣味多才な人のようですが、「SFマニアと漫画マニアとパソコンマニアはかなりの確立で重なり合っているような気がする。これらのマニアはきっとその濃さが似ているのだろう」って事なんですけど、僕ももっともっと若くてパソコン覚えていたらきっとマニアという人になっていたと思う。でも、SFマニアって人達は実際、アニメとかアメリカ映画から来てる人が多いんじゃないかな、って気がします。「スターウォーズ」世界にどっぷりはまってる人もけっこう居るんだろうし。今でもキモオタとかひどい言われ方してますが、オタクも昔に比べたらだいぶ市民権を得て来たのではないでしょうか。「電車男」もそれに一役買っているという気もするし、まあ、今の普通の人達も、オタク道の一つ趣味に没入する姿勢もけっこう認めて来てますよね。ただやっぱまだ暗いとかって言われちゃうんでしょうね。どーも、オタクにつきまとう変人とかともすれば変態とかのイメージがあるのがよくない。どーも、個性が強過ぎて普通に人付き合い出来ないイメージがあるんですね。まあ、大学に残って研究に没頭してる人なんて堂々の花形オタクみたいなもんだしな。少子化時代ですが、オタク人口は何だか増えているような気もするし。
※(みうらじゅん氏といしかわじゅん氏を混同してますね。『マイブーム』はみうらじゅん氏です。ここは『みうらじゅん』が正しい。)

 という訳で漫画ですけど、今回は読み返したのが、小池一夫さん原作で作画神江里美さんの「気怠く彦次郎」。今まで書いて来た、M&Aとかオタクとは全然関係ありません。そんなんでいいのか!と言われるかも知れませんが、いいのです!と言うしかありません。この漫画を読んで初めて、怠慢の怠の字を書いてケダルイと読ませると知りましたが、このパソコン文字変換では普通に変換しても「ケダルイ」では「怠」の字は出て来ません。これも80年代の漫画ですね。90年代には入ってないものですね。90年ちょい前の双葉社漫画アクション系の作品。
 どうしてこの漫画の事を書こうと思ったかといいますと、この中で、コミックス全三巻の最後頃の主人公のセリフ、「人間いうのんは他の生き物の命をぎょうさんもろて生きとるわけで、肉でも魚でも野菜でもみいんな命のあったもんなんで、せやから人間は自分で生きとるんではのうて生かされとるわけどっしゃろ。親の命ももろとるわけやから。生かされとるいう事は自分気ままに生きらへんいう事で、運命に従うてその環境の中で使命を果たさなならん事とちゃいますか」というこのセリフに、ハッとするものを感じたからです。何か年寄りの説教じみて、こういうのを抹香臭いというんですか、ヤな感じの展開かも知れませんが、ちょっと考えさせられる一連のセリフではありましたね。僕も、細木数子占術流では天王星人で快楽追求型で嫌な事はすぐにバイバイしたがる性格らしいですし、実際自分のことばかり考えてるワガママで来ましたし。まあ、皆さん方も、このセリフ、ちょっとは考えてみる価値がありそうでしょう?

 
 「気怠く彦次郎」の主人公の彦次郎さんは、警視庁の刑事さんで、それも殺人事件専門の課の、まあ平のようで、刑事仲間からは通称、女係りと呼ばれる、女性の絡んだ殺人事件の解決を得意とする、まあ敏腕刑事ですが、女性を尊敬、敬愛し、女性を愚弄しもてあそぶ、獣のような輩を許さない、一見クールな美男だが実は情深い、粋な着流し姿の胸のホルダーに大口径のマグナム357を忍ばせる、男度胸の花も実もある、快男児です。カア~ッコイィー!
 だから係わり解決する殺人事件、みんな女の深い情のもつれや痴情の絡む難事件ばかり。もともとは京都の芸者の置屋の息子で、若き日に手を出した舞妓さん見習いが舞妓になれずに置屋の切り盛りをしていて、その置屋の番頭代役みたいな女性が、彦次郎さんの母親の弱りを理由に、警視庁へと彦次郎を迎えに来る。そしていろいろな手を打ち、彦次郎を刑事解職に追いやり、京都へ連れ戻す。彦さんは置屋の主人の道を承諾する。上段記筆の長々のセリフは、その折の自分の決心を説いてみせる、この若き日に手エ出した女の人への、彦さんの優しさです。彦次郎とは、女の人に優しい優しい、着流しに小さくちょんまげ作り、見掛け軟派の、ホントは強い男の中の男でした。はい。

 

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