goo

●漫画・・ 「みどりの魔王」..(2)

Photo

 SFロボット冒険漫画「みどりの魔王」は、小学館の学年誌「小学4年生」~「小学5年生」に連載されました。もう今からはおっそろしく古い漫画で、1965年から66年の雑誌連載です。後のコミックス化はなかったようで、1993年に一度復刻がされているようですね。作者はこの時代の活劇児童漫画の超売れっ子、横山光輝先生です。横山先生の代表作、「鉄人28号」が光文社の漫画雑誌「少年」に大人気連載中の時代でした。この時代の児童漫画はSFロボット漫画ブームで、先生の代表作の一つ、「鉄人28号」は雑誌「少年」に10年間も看板漫画として連載が続いており、当時のロボット漫画ブームを引き起こし、牽引する、時代の名作漫画作品でした。「鉄人28号」は、その後の巨人型ロボット漫画の開祖的存在であり、横山先生は、「鉄人28号」の他にも巨人型ロボット活劇の漫画をいくつも描いています。巨人型ロボットSF探偵漫画は、バラエティー性に富む多才な漫画家、横山光輝先生の最も得意とした分野の漫画でした。

 この時代の少年漫画誌の看板漫画には、どの雑誌にも巻頭カラーページに、SFロボット漫画が掲載されていました。月刊誌は、今のぺーパークラフトのような厚紙製組み立てモデル付録等とたくさんの別冊付録が着いていましたが、子供に人気のある看板漫画は、本誌の巻頭カラーページから別冊付録に続くスタイルになっていました。一大ブームになっていたSFロボット漫画は、「鉄人28号」や「みどりの魔王」のような、主人公の正義の少年が操縦器や直接の声掛け命令で遠隔操作する、巨人型ロボットもの、「鉄腕アトム」に代表されるヒューマノイド型と言いますか、自分で考え喋って行動する少年型ロボットものがありまして、桑田次郎先生の「8-エイトマン」などは成人男子型ヒューマノイドですね。集英社の雑誌「少年ブック」に横山先生が連載していた「サンダーボーイ」などは、少年型ですが、人間そのものほどの自立思考行動型ではなく、主人の声掛け命令で言う通りに動くヒューマノイド型ですね。50年代末から60年代前半の少年雑誌の王者、光文社の「少年」には、看板漫画に「鉄人28号」「鉄腕アトム」という、ロボット漫画の2タイプの代表作が両方連載されていたんですね。この時代には後にロボットものの主流となる、乗り込み式の巨人型ロボットものはまだ見なかったようですね。乗り込み式タイプは、やはり永井豪氏の「マジンガーZ」が最初でしょうか。「マジンガーZ」は乗り込み飛行ポッドが、パイルダーオン(頭部組み込み)する訳ですが。

 「みどりの魔王」も鉄人型ロボットが主人公の少年の言う通りに動いて、悪人たちを退治して活躍するSFロボット活劇漫画でしたが、掲載が学年誌だったためか、「鉄人28号」ほどの広い人気は得なかったようですね。でも、当時の「小学4年生」「小学5年生」では巻頭カラーページを飾り、本誌中間部のモノクロページへ続く形で連載漫画としては大増ページ掲載をされて子供人気を得ていたようです。

 という訳で「みどりの魔王」編の(2)を終わります。それでまだまだ続きます。「みどりの魔王」..(3)へと続く。

 

◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(1)-2009-10/30
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(2)-2009-10/31
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(3)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(4)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(5)-2010-02/26
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(6)-2010-05/13
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(7)-2011-01/10
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(8)-2011-10/22
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(9)-2011-12/20 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●漫画・・ 「... ●漫画・・ 「... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。