goo

「バットマン」

Batman

Batmanbegins_wp1_s

 映画「バットマン‐ ビギンズ」をDVDで見ました。最初は何か、つまんねーかなあー、みたいな感じで見てましたけど、後半、面白かったです。エピソード的には、一番最初の「バットマン」ストーリー。バットマン誕生秘話、そのものですね。主人公の大富豪ブルース・ウエインが、いったいどうして正義の味方バットマンになる事となったのか?その理由、精神の変遷、手探りで模索する迷いながらの旅。まだまだ子供の時分に両親を失った、非常に大きな衝撃。そこで背負った重たい心の碇。少年の、両親と幸福を奪い取った悪との対峙。少年は、それからは、一生、悪というものと正面に向かい合わせで、考え続けなければならないようになる。迷い、惑い、疑問。若きブルース・ウエインの彷徨いの旅。そうして厳寒のヒマラヤ山中で出会う、答えを教えてくれるやも知れぬ人。ある種、師。これは、見方によっては、前半は、立派な青春映画ですよねえ。色恋の悩みは含まぬ、青春の惑いと苦悩、挫折。自分探しの旅。若きブルース・ウエイン青年の、あまりにも若き日に訪れて苦しめ続ける、人生の最大の疑問、迷い、苦悩は果たして、ヒマラヤ山中の日々の苦闘の中で、解決は見れるのか?

D45204b6  とはいっても、後半の特撮活劇がすごいし、映画1本まるまるは、やはりD.C.コミック原作のアメリカヒーロー映画に他ならないですよね。青春の苦闘、みたいのは、ヒーロー映画の1エピソードで、スーパーマンとは違い、あくまで人間のヒーローである「バットマン」が生まれるまで、の人間臭さをも盛り込んだ、アメリカンヒーロー史に輝く「バットマン物語」の、記念碑的プロローグですね。
 ヒマラヤ山中で、正義の教えを受けて、強くなるブルース青年。怪人ラーズアルグール率いる、ヒマラヤ本拠地の世界正義を治める、影の同盟なる集団の、幹部が教える正義というものは、自分の考える正義ではないと、身体的強さを修めたブルースは、この正義団に反乱する。正義の忍者集団、影の同盟を壊滅させ、直接の師のみは救う。だがこれが、後に仇となる。

 故郷の大都市ゴッサムシティーに戻るブルースは、いろいろとあった後、バットマンとなり、悪と戦い続ける事を決意。だが、ここにヒマラヤの師がやって来る。彼等、影の同盟の正義団は、歴史的に腐敗した都市を滅ぼしてきた。それを正義の使命としている。今正に腐敗しているゴッサムシティーも、彼等正義団は滅ぼそうとする。かつての師とその手下達と、自分の生まれた街ゴッサムシティーを守る為、バットマンは敢然と戦う。というストーリーですね。バットマン誕生秘話。バットマンエピソードの一番最初の話だから、映画「バットマン‐ビギンズ」です。

2004102600102  このヒマラヤに住む、正義集団の影の同盟の首領、ラーズアルグールに扮するのが、トム・クルーズの「ラストサムライ」でハリウッドに認められた渡辺謙。ヒマラヤのお城で、ブルース・ウエインに簡単にやられちゃうけど。この影の同盟の首領が東洋人渡辺謙だからか、影の同盟は忍者集団でもあります。アメリカ映画は、日本人とかが絡むと、活劇は絶対に、忍者テイストにしてしまいますね。後に、直接の師が、影の同盟の意志を継いで、都市をひとつ滅ぼしに来る。まあ、このお話があって、それから数々の悪党怪人達と、ゴッサムシティーの平和を守る為に、あくなき戦いを繰り広げて行く事となる。この映画のヒロインが、今やトム・クルーズの嫁さんであり、トムクルーズの子供を産んだケイティー・ホームズですね。可愛くてイイですね、ケイティー・ホームズ。アップで見るとそれ程美人じゃないけれど、知的そうに見えて、とにかく可愛い。良いなあ、ケイティー・ホームズ。

B00005hc6i09  僕は、バットマン映画で一番好きなのは、80年代末から始まったバットマン映画のシリーズでは第2作、「バットマン・リターンズ」が好きですね。ヒロインというか、敵役でもあるんだけど、キャットウーマン役をやったミシェルファイファーが色っぽい美人で、もうドキドキ良くって。お話も好きでしたね。全体を覆う、何か暗く重い雰囲気が良かった。いや、ほんと、ギラギラ光るビニール皮革製みたいな真っ黒全身コスチュームで猫の動きをするキャットウーマンのセクシーだったコト!もうたまりませんでした。この間の、ハルベリーのキャットウーマンよかずっと、ドキドキものでした。ハルベリーも7頭身か8頭身かの全身プロポと可愛くセクシーなフェイス見ると、たまりませんが。「バットマン ビギンズ」では、ラストに、ここから89年の映画第1作のジョーカーの巻に続いていく、という思わせがあります。「ビギンズ」の渡辺謙は、予想していた程の出演はありませんでしたね。今回の悪者達の首魁役で、期待してたんだけど。バットマンと死闘を戦い抜くのは、その子分幹部の白人だった。

P6190001  ということで、今回の漫画作品は、「バットマン」です。といっても、ハリウッドのバットマン映画の原作アメリカ漫画、D.C.Comicsの方の「バットマン」では、ありません。原作D.C.Cmicsの本家漫画は、僕は本屋でパラパラ立ち読みした事しかありません。それもたった1度だけくらいなもんで。この本家作品を真似て描いてるんですけど、日本でも少年誌に「バットマン」漫画が連載されていた時期がありました。もう随分昔の話ですけど。1966年頃、当時のアメリカTV放送実写ドラマに子供向け「バットマン」があり、これが日本に輸入されて日本の民放で毎週放送されて、当時の少年少女達に大人気を呼ぶハズでした。僕はこの放送を実際に見ていて、当時好きなヒーローものの一つだったんだけど、いろいろと調べると、当時の日本での放送ではあまり人気がなかったようですね。アメリカでは大人気番組だったらしいけど、国民性ですかね。この、当時の、アダムウエスト主演の「バットマン」はそれこそもうコミックという感じで、ヒーローものではあるけれど、リアリティーに欠ける、ちょっとコミック‐ドラマって感じですかね。劇場版映画も1本作られてるけど、こっちはもう、昔の日本でよく使われた、文字通りの、マンガ。日本人の感覚からしたらオフザケ映画、という子供だましものでした。最初の頃は、1時間放送ワクで毎週やっていて、僕はこのドラマの「バットマンのテーマ」のビートの利いた音楽にワクワクしていたものです。89年からの映画シリーズの「バットマン」は衣装も車も武器も黒が基調で、ドラマの雰囲気もちょっと重くて、闇のヒーローって感じだけど、こっちの「バットマン」は文句無く明るかったですね。

Batman_1  日本で民放放送が開始されると、少年画報社の漫画誌「少年画報」「少年キング」に、漫画の「バットマン」が連載されました。どちらも作画は当時の大人気漫画作家、桑田次郎さん。月刊誌「少年画報」は、66年7月号から67年4月号。「週間少年キング」では、66年の23号から67年の15号まで。僕は子供時代にこれも読んでいるけれど、あまり印象には残ってはいないですねえ。読んだ記憶は確かに持ってますけどね。TV放送のドラマの方が、すごいジェットカーみたいなバットマンカーを操り、ブレーキはパラシュートみたいのが開いて止めたりとか、洞窟の奥にすごい設備の基地を持っていたりとか、お色気たっぷりの敵、キャットウーマンが居たりとか、奇妙な悪ふざけ的悪党怪人キャラだとか、それまで見ていた日本のモノクロTVの、貧乏くさい、等身大ヒーロー達に比べて、ゴージャスで大人っぽく、過激に新鮮で、印象深かったのでしょうね。TV実写の方は。人気のないTV放送でも、桑田次郎先生描く漫画の方は、連載が1年近く続いているんですねえ。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「貸本マンガ... 「鉄腕バーデ... »
 
コメント
 
 
 
こんにちは!いつもありがとうございます! (猫姫少佐現品限り)
2006-04-29 16:00:25
こんにちは!いつもありがとうございます!
あたしはこれが、バットマンシリーズの中では、一晩よかったです。シリアスな感じ。今までのはなんか、おちゃらけていたように思うし、、、敵役とか、有名俳優さんがやっていても、イマイチ、なじめませんでした。
日本でも、日本人が描いていたんですね。マンつながりですか?>8マン
またよろしくお願いしますね。
 
 
 
こんにちは、桑田次郎のバットマンは読んだ事も見... (漫画ふあん)
2006-04-29 17:33:08
こんにちは、桑田次郎のバットマンは読んだ事も見たこともないので、復刻をして欲しいなとは思いますが、版権もあるので、ちょいと諦め気味です。貸本を含めて古いマンガはブログで紹介しても、スルーされがちなので、最近はとんと紹介してないので、古い漫画の本の好きな方には寂しい思いをさせているかもしれません。なかなか所有の本の整理も進まないので、手元にある本を紹介しているだけだったりもしますが、ご勘弁といった所かな。うしし
 
 
 
猫姫様。 (Ken)
2006-05-02 23:53:40
猫姫様。
TBとコメントをどうもありがとうございます。
本当に、今回は、仮面を着けたりのキレたイカレキャラの悪党怪人が出ていなくて、シリアスムードでお話が進行してますね。最後まで。
猫姫様が「8マン」を知っているのが嬉しいです。
 
 
 
漫画ファン様。 (Ken)
2006-05-03 00:03:56
漫画ファン様。
コメントをありがとうございます。
マンガショップのサイトでも、復刻希望の意見が上がっていました。
そうか、気が付きませんでした。著作権とか版権とかの問題がありますよねえ。
僕は、シャープな線で描かれる桑田ヒーローが、みんな大好きで、「Xマン」は読んだ事無いので、読みたいし、「豹マン」をもう一度読んでみたいです。
また、漫画ファンさんのトコ、お邪魔します。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。