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●漫画・・ 「キングロボ」 -黒いゆうれい編-

 アメリカで大活躍し名声高い、高性能ロボット、ロボット探偵。ロボット探偵と、それを作ったアメリカの天才ロボット科学者、ブレイン博士。ブレイン博士とロボット探偵の搭乗したジェット旅客機が日本の空港に着陸しようとしたが、飛行機の車輪が出ないトラブルが起きてしまい、胴体着陸に失敗した飛行機が大事故に見舞われようとしたその時、飛行機から飛び出たロボット探偵が、片羽を折り転倒大事故を起こそうとした飛行機の巨体を支え、大勢の乗客が乗ったジェット旅客機を大事故から救った。

 飛行機から颯爽と現れたブレイン博士は、日本のメディアの前で、華々しくその高性能を示したロボット探偵を、「ワシの作り上げた、人間と同じように考え、喋り、行動する最高の人造人間を見たか!」と、日本マスコミの面々に紹介する。メディアの記者が「日本に来た目的は何か?」と、ブレイン博士とロボット探偵に訊く。ブレイン博士とロボット探偵は、「アメリカで事件を起こして回っている、“黒いゆうれい”と呼ばれる恐ろしい殺人鬼がアメリカから逃げ出して、日本に潜伏したという情報を得て、“黒いゆうれい”を退治するために日本に来た」ということを答える。ブレイン博士とロボット探偵の来日と、アメリカの凶悪犯“黒いゆうれい”が密かに日本に来ている、という情報は、日本の新聞やテレビのニュースを騒然とさせた。

 黒いゆうれいが現れ、警官が殺害されたと一報が入る。宇宙人が作ったスーパーロボット、キングロボが出動、現場から、リモコン操縦で飛行し偵察や攻撃のできる、キングロボの両腕が肩から外れて、ロケットようにジェット噴射して、黒いゆうれい捜索に飛び立つ。警官隊の到着と、少し遅れてロボット刑事も現場へ現れる。偵察飛行中の両腕からの信号を受け、キングロボ本体も空を飛ぶ。それを追って、ロボット刑事も超高速で走って行く。

 自動車で、失神させた警官を乗せて逃げる黒いゆうれい。キングロボの到着で自動車を止め、黒いゆうれいは自動車から降りてキングロボに応戦。形勢不利な黒いゆうれいを救ったのは、突然現れたもう一人の黒いゆうれいだった。キングロボは身体の急所を、もう一人の黒いゆうれいに背後から撃たれて倒れる。二人の黒いゆうれいは、失神警察官を乗せたまま、アジトへと逃げ去る。

 ブレイン博士は実は、日本にある高級ホテルを経営していた。ケンジ少年と新聞記者・猿飛は、ブレイン博士が何か隠し事をしていて、怪しいと睨んでいた。二人は、ブレイン博士のホテルの部屋を密かに調べる。ブレイン博士の部屋から地下室への秘密の通路があり、地下はブレイン博士の実験室になっていた。折りしも、二つの実験台に、黒いゆうれいに捕らえられた警官と、ロボット探偵が横たわっていた。失神警官とロボット探偵を機械に懸けて、脳波移行を行っていた。

 脳波をロボット探偵に移されてしまった警官は、生命はあるが、でくのぼうのような、頭の空っぽ人間になってしまった。ブレイン博士は廃人警官に、大きな黒い布マスクを被せ、黒いゆうれいに仕上げてしまった。ロボット探偵の高性能電子頭脳のエネルギー源は、生きた人間の脳波だったのだ。ロボット探偵は定期的に人間の脳波を移さないと、動くことができないのだ。脳波を盗られた廃人・人間は、ブレイン博士の命じるままに動く黒いゆうれいとなって、次々と犯罪を犯していたのだ。

 人間の脳波を補充されて元気になったロボット探偵は、隠れて一部始終を見ていたケンジと猿飛記者を発見、捕らえてしまう。一方、壊れたキングロボを修理していた、ケンジの兄の一郎は、キングロボの回復に時間が掛かっていた。だが、何とかキングロボを修理することができた。実は一郎も、ブレイン博士とロボット探偵が怪しいと睨んでいた。

 警察に、黒いゆうれいからの宝石店強盗予告の紙片が入る。警察がガードする中、黒いゆうれいの運転する暴走トラックが宝石店に突っ込む。警察が応戦する中、ロボット探偵が現れ、黒いゆうれいをいとも簡単に、無残に撃ち殺す。ロボット探偵が黒いゆうれいを退治する騒ぎの中、実は店内では、別の黒いゆうれいが宝石商を弾き飛ばして、高額宝石を盗んで去っていた。

 黒いゆうれいとグルになって、ロボット探偵は、警察を宝石店玄関前に引き付けておき、裏では、別の黒いゆうれいがまんまと盗みを成功させていたのだ。一方、一郎はようやくキングロボを修理し終え、事件を知ってキングロボで出動する。犯罪仲間である黒いゆうれいとロボット探偵を追う、キングロボ。

 自動車で逃走する二人の黒いゆうれいは、実はブレイン博士とロボット探偵だった。逃走する自動車を見つけたキングロボは、ブレイン博士とロボット探偵の前に現れ、その、犯罪者の実の顔を指摘する。ロボット探偵対キングロボのスーパーロボット対決が始まる。

 ロボット対戦の結果、キングロボが勝利するが、ブレイン博士は人質に取ってある、一郎の弟ケンジと猿飛記者の捕らわれの身の映像を見せ、キングロボに手を引かせ、ブレイン博士は倒されて動かなくなったロボット探偵を自動車に積んで、アジトへと逃げ去ってしまう。

 一郎は警察に、実は黒いゆうれいを操って犯罪を起こしているのはブレイン博士とロボット探偵であることを教え、警察に協力して貰って、一計を案じる。警察署長がブレイン博士のもとへと、修理依頼でキングロボを送り付ける。キングロボまでも自分の犯罪の道具にしてしまおうと考える、ブレイン博士。しかし、これは一郎の作戦だった。

 アジトで、ケンジの脳波をロボット探偵の電子頭脳に移そうとしている、ブレイン博士だった。縛られた猿飛記者の反撃で、ケンジの頭に填まった脳波移送機械が外れ、ケンジは自由の身になり、ブレイン博士に体当たりする。ケンジが暴れたはずみで、脳波移送機械がブレイン博士の頭に、すっぽり被せられる。自動的に機械が作動し、ブレイン博士の脳波がロボット探偵へ移される。失神して倒れるブレイン博士と同時に、ロボット探偵がよみがえる。

 自分の生みの親であるブレイン博士の脳波移行で、生き返ったロボット探偵は、今の脳波エネルギーが切れてしまったとき、次の脳波エネルギーを補充してくれる者が居なくなり、今のエネルギーが切れたときが自分の最後と悟って、怒り狂い、ケンジと猿飛記者を殺そうと襲う。正にそのとき、眠っていたキングロボが動き出し、猿飛記者を襲うロボット探偵を攻撃する。二つのスーパーロボットの戦いが周囲の機械を破壊し、ブレイン博士の実験室が爆発炎上を始める。

 爆発炎上する実験室から、ケンジと猿飛記者を救い出したキングロボ。ロボット探偵は実験室と共に爆破されてしまう。警察署長、ケンジ、猿飛記者、キングロボの足元に、破壊されたロボット探偵の電子頭脳の欠片が飛んで来て落ちる…。

 以上が桑田次郎・作画の傑作SFロボット活劇漫画、「キングロボ」の第二話、「黒いゆうれい編」のお話の内容です。

 「キングロボ」は、週刊少年マガジン誌上で平井和正・原作-桑田次郎・作画で「エイトマン」が大人気を得ていた1963年から64年、少年画報社の週刊少年キング誌上に連載されていた、桑田次郎先生単独作画の、同じスーパーロボットSF 漫画です。「エイトマン」のヒットはTV アニメ化されて高視聴率を得て、当時の誰もが知るほどの超大ヒットでしたが、「エイトマン」ほどは世間に認知されはしなかったにせよ、「キングロボ」は、当時の週刊少年キングの看板漫画になるくらいのヒット漫画でした。

 「キングロボ」の週刊少年キング連載期間は、1963年11号(創刊第11号)から64年28号までの、半年間くらいの間ですね。「キングロボ」は当時の週刊少年キングの看板漫画の一つではありましたが、漫画人気は期待したほどは伸びなかったようですね。マガジンの「エイトマン」の連載が1963年20号から65年13号まで、二年近く続いたのに比べると、「キングロボ」の連載期間はぐんと短いですね。しかも「エイトマン」の連載終了は、仕方なく打ち切られた格好でしたからね。また、週刊少年キング64年29号から、同じく桑田次郎・単独作画で「エスパー3-スリー-」の連載が始まります。「エスパー3」は年内の43号で連載終了するから、この漫画も長くは続かなかったですね。「エスパー3」の後を受けたのが、またまた同じく桑田次郎・単独作画「少年ジュピター」で、この作品の連載開始が、週刊少年キング65年第1号から。「少年ジュピター」も連載漫画としては短かったですね。65年13号で連載終了でしたから。

 小学生時代の僕は、もう児童漫画キチガイみたく、少年漫画が全ての子供時代でしたから、桑田次郎の漫画はどの作品もみんな超大好き状態でした。子供の頃の僕は特にSFヒーロー漫画大好きで、当時のSFヒーロー漫画の描き手作家、横山光輝、手塚治虫、桑田次郎はその御三家でしたねえ。石森章太郎、両·藤子不二雄、その他にもSF漫画の描き手作家は、久松文雄さんなど、いっぱい居ましたね。僕は、全部大好きでした。

 僕の小学校低・中学年時代は、児童漫画のメインはSFヒーロー漫画で、望月三起也氏も関谷ひさし氏も石川球太氏も、その他の多くの漫画家も、児童雑誌でSF漫画を描いていました。当時の児童漫画の王道はSFヒーローもので、65年に「ハリスの旋風」、66年に「巨人の星」が当時のマガジンで連載が始まって、大人気を博して後、少年漫画の王道は、SF漫画から、学園熱血漫画やスポーツ根性感動漫画へと取って変わられて行きました。60年代半ばからの梶原一騎氏の登場が大きいですね(梶原一騎氏はそれ以前でも漫画の原作業をやってましたがブレイクは『巨人の星』からですね)。

 週刊少年キングや月刊少年画報での長編連載や、月刊別冊少年キングでの短編掲載など、60年代半ば頃まで、桑田次郎先生は少年画報社の少年雑誌に作品を描いてましたね。「キングロボ」「エスパー3」「少年ジュピター」とキング誌上で、長編連載としてはどれも半年に満たないくらいの短い期間の連載漫画が断続的に続きましたが、その後、65年キング34号から始まった「エリート」は、原作に「エイトマン」と同じ、SF作家・平井和正を得て、「エリート」は哲学性のある内容の濃いSFヒーロー漫画として人気を博し、66年21号まで長期連載が続きました。

 「キングロボ」のお話の基本設定は、キングロボ本体は宇宙人の作ったスーパーロボットで、その宇宙人は実体を持たないガス状生命体であり、一郎青年とキングロボ二体のロボットの電子頭脳領域を行き来している。つまり、ガス状生命体が入ってるときにどちらかのロボットが動き、片方はマネキン人形みたいに全く動かない。「キングロボ」第一話、ゾリンゲン博士編では、終盤、破壊されたキングロボ本体をゾリンゲン博士が収拾して改造し、ゾリンゲン博士の操縦で動くことも、ほんのいっとき、あったけどね。

 物語設定リアルタイムから遡ること14年前、あるガス状宇宙人は地球の近くを円盤で航行してた。この円盤が故障して地球不時着を余儀なくされる。地球の地表へ落下する円盤は、山肌の岩石に激突、円盤も破壊されたが山肌の岩々も破壊されて飛び散った。岩石片は運悪く、一台の乗用車に落下激突した。乗用車の二人の大人は即死し、幼い赤ん坊だけが生き残った。

 ガス状宇宙人は、悪いことをしたという罪の意識から、地球上で暮らしてこの赤ん坊を育てることにする。宇宙人は地球上で生活するための身体を二体作る。普段の生活用のロボット、一郎の身体と、戦闘能力や地下掘削能力などイロイロな能力を備えたスーパーロボット、キングロボだ。宇宙人は一郎のロボットで、ケンジと名付けられた赤ん坊を14歳の少年まで育て上げた。

 ケンジが事件に巻き込まれたことで、一郎は本当のことを話さざるを得なくなる。親愛なる兄と慕った一郎が、実は兄でも人間でもないと解ってショックを受けるケンジ。やがてケンジも事情を納得して、自分の身の回りで起こる怪事件に、兄·一郎とキングロボと共に解決に向かい行動する。…といった話ですね、「キングロボ」は。

 突っ込みどころはいっぱいありますが、昔から気になっていた一番大きな納得いかないコトは、宇宙人はガス状生命体で、素通りしちゃうから握手もできないし、物にも触れない。どうやってキングロボなどロボットを作れたのか?ふだん生活してる研究所施設も建ててるんですよね。物に全く触れないのにどうやって立てれたのか?ガス状で実体がなければ地球上での物理的なことは一切できない。ガス状宇宙人の栄養源とかエネルギー源は、いったい何でどうやってそれを摂取しているのか?こういう説明が一切ないのが、僕としてはちょっと不満だったかな。

 一郎本体に研究所を作らせればイイじゃん、て思うけど、山肌岩石激突で円盤はぶっ壊れたし、先ず一郎ロボットを製造する施設が要る。一郎が先か研究所が先か、になる。ちなみに研究所は、宇宙観測研究所で、ガス状宇宙人もいつかは故郷の星に帰りたいから、天文台から宇宙を観測して、自分と同じ宇宙人の円盤が地球の近くを通らないか見ている。地球近辺を航行してたら発信して連絡を取り、地球に着陸して貰って乗っけて貰って、故郷の星に帰ろうという目的がある。いつかは一郎兄さんも宇宙に帰り居なくなる…、というコトで、ケンジも憂鬱になって悩んだりもするのですが。

  週刊少年キングに「キングロボ」などが掲載されてた60年代前半、僕は毎日欠かすことなく近所の貸本屋に通っていたのですが、当時は児童漫画雑誌は月刊誌六誌はその貸本屋で取り扱っていたのだけど、マガジン·サンデー·キングの週刊漫画誌は扱っていなかった。そのため僕は毎週、マガジンを購読し、小遣いに余裕があればサンデーを買って来ていた。それで僕がキングを読むのはときどきになっていた。だからキングを読むのは飛び飛びになっていたんですよね。

 僕の毎日通う貸本屋が店閉まいするのが、多分僕が小五の五月頃だと思う。その閉店半年前くらいからだったかな、マガジン·サンデー·キングも取り扱うようになった。マガジンとサンデー二冊に、藁半紙の分厚いのみたいな、質の悪い厚紙のカバー掛けて、糸閉じして合本して、キングは一冊単独でカバー掛けて、貸し出ししてた。僕は相変わらずマガジンは購読し、サンデー·キングは貸本屋で借りて読んだけど、直ぐに貸本屋は店閉いした。だから「キングロボ」も雑誌連載中は飛び飛びでしか読んでない。「キングロボ」をちゃんと読んだのは、雑誌連載終了後に単行本になったものでだ。

 当時はまだ新書版コミックスが刊行される前で、児童雑誌連載の漫画作品をまとめて刊行してたのは、B6判ハードカバー本でだ。貸本漫画の主流はA5判ソフトカバー本だったけど、中にはB6判ハードカバー本もあった。講談社や小学館、集英社、光文社から、自分とこの雑誌の人気漫画をまとめて単行本にして刊行してたのは、B6判ハードカバー本だった。その内、光文社がカッパコミックスと称して、雑誌と同じ大きさのB5判の単行本で、人気漫画をまとめたものを刊行し始めた。1965年頃からかな(64年からみたいですね)。雑誌形式の一作品単行本ですね。一方、小学館の週刊少年サンデーは、サンデー連載の人気漫画をまとめて、別冊少年サンデーとして刊行し始めた。「伊賀の影丸」とか「サブマリン707」とかの連載分をまとめて収録し、新人漫画家などの短編作品を二つ三つ載っけて、サンデーの別冊扱いで月刊誌として刊行してた。

 B5判カッパコミックスには、月刊誌「少年」連載の人気作品、「鉄腕アトム」と「鉄人28号」が腰巻きオビみたく付録のキャラクターシール着けて、カッパコミックスで続々刊行されて行ったけど、他の出版社も似たような形で、漫画をまとめて雑誌形式の単行本として出してた。「キングロボ」は連載分をまとめたものを少年キングの少年画報社からでなく、東邦図書出版から、東邦の漫画として、全部で三巻(済みません、全部で五冊くらいだったかも知れない)だったのかな、刊行された。雑誌サイズのB5判で巻頭16ページくらいがオールカラーで、ページ数は100ページから150ページくらいだったのかな。東邦図書出版は僕は貸本であんまり見た記憶がないんだが、貸本漫画の出版社だったらしい。「キングロボ」と同じ形式で、他にも子供向けのヒーローもの漫画を出してますね。「黒いゆうれい編」は、東邦の雑誌版コミックスの第2巻(済みません、3巻目の収録かも知れない)に収録されてた。

 「キングロボ」は2004年にマンガショップさんから復刻版で全二巻で刊行されてますが、その前に90年代半ば頃だろうか?アップルボックスクリエイトさんから全二巻で復刻刊行されてますね。東邦の雑誌版の後は、新書版などではコミックスは出てないんじゃないかな。僕が「キングロボ」をまとめて全編読んだのは、東邦の雑誌版コミックスで読んだんですね。僕が読んだのは僕が小五か小六くらいの頃かな。雑誌連載中の「キングロボ」は学校でもけっこうみんな知ってて、学校でクラスメートの子供たちと「キングロボ」の話をしたのを憶えてます。小三時だろうな。キングロボを反対から読むと“ボログンキ”になる、とか言って他愛もないことで友達とゲラゲラ笑ってた。スーパーロボットが逆読みで“ボロ”になるのが可笑しかったんでしょうね。馬鹿みたいだけど。

 2004年に発刊されたマンガショップさん刊行の復刻版コミックス「キングロボ」上下巻の腰巻きオビには、「昭和38年に誕生したもう一つのエイトマン。それは日本初の合体ロボだった」とキャッチーの言葉が書かれています。分離合体ロボというと僕なんかは、「ウルトラセブン」のペダン星人が対ウルトラセブン用に作って持って来た、分離合体ロボ、キングジョーを思い出します。キングジョーの初登場は1968年の1月ですから、分離合体ロボとしてはキングロボの方が4、5年早い。ペダン星人の作った無敵ロボットが分離合体ロボだから、「キングロボ」に対して敬意を表して名前を“キングジョー”にしたのかな?キングが着くのは偶然か?「ウルトラセブン」の脚本家は、同じSF 創作者としては桑田次郎の「キングロボ」知ってたろうしな(ウルトラマンの生みの親の一人、金城哲夫氏に敬意を表して『キングジョー』と命名したという説もあります)。

 キングロボは両手に羽が生えて、羽というか翼が出てロケット噴射で飛んで機銃掃射するし、両足はドリルになって掘削し、土中に潜るはコンクリ壁も掘り壊す。勿論、両足も離れて飛ぶ。キングロボは五体バラバラで飛行できる。操ってるのはガス状宇宙人とかイロイロ画期的なアイデアのSFスーパーロボット漫画だったのに、連載はあんまり続かなかったなあ。何故だろう? とにかくカッコ良くて、僕の子供時代、桑田次郎先生の数々の漫画作品にはどれも魅了されました。楽しかったなあ、あの頃。

 週刊少年キングに連載された「キングロボ」のお話は長編が四話あって、一番長いお話が第一話の「ゾリンゲン博士編」ですけど、小学生の頃の僕が一番印象深く憶えてたのが第二話の「黒いゆうれい編」だったので、今回は「黒いゆうれい編」をピックアップして取り上げました。謎の犯罪集団“黒いゆうれい”と、それを追うロボット探偵が、実はグルになっていて、黒いゆうれいの正体はロボット探偵に脳波を移送された、でくのぼうの廃人·人間だった、なんて凝ったストーリー作りで、子供時代に読んだ漫画でも記憶に残ってた。

キングロボ (下) (マンガショップシリーズ (2)) コミック 桑田 次郎 (著)

キングロボ 上 Kindle版 桑田次郎 (著)

キングロボ (1) Kindle版 桑田次郎 (著)

キングロボ (2) Kindle版 桑田次郎 (著)

キングロボ 上 オンデマンド (ペーパーバック) – 2012/9/28 桑田次郎 (著)

キングロボ コミックセット (マンガショップシリーズ) [マーケットプレイスセット] コミック 桑田 次郎 (著)

 

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