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アクセルとブレーキの踏み間違い防止策の提案

2016年05月19日 | ニュース・コメント

  「マイナス金利の行きつく先」の記事に、コメントをいただき、ありがとうございます。いましばらくコメントをお待ちして、私からの返答コメントをさせていただきます。しばしお待ちを。

   本日の話題は、私のいつもの「突飛なアイデア」です。実は「米国債を買え」自体が、突飛なアイデアだと言われることがあります。私にとっては全く論理的かつ知っておくべき、ごく普通のアイデアなんですが、どうも一般的には突飛さを感じる方が多いようです。

    「車が空を飛んだ」というニュースが先週ありました。原因は83歳になる高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いです。大通りに面した地下駐車場から出るときに踏み間違え、車線を越え中央分離帯を越え、その時に植え込みをあたかもジャンプするようにして反対車線を横切り、反対側にあるビルまで突っ込んだのです。

   最近このような踏み間違い事故が頻発していますが、私はこの問題の有力な解決策を持っています。それをだいぶ以前自動車教習所の関係者にお知らせしたのですが、どうも相手にしてもらえなかったようです。

    私に言わせれば、アクセルとブレーキの踏み間違いの原因は、教習所での指導が間違っているからです。教習所では右足でアクセルを踏み、ブレーキが必要だとアクセルを踏んでいた足をブレーキに移して踏む。右足でアクセルもブレーキも踏むという超時代遅れの運転方法を、いまだに後生大事に繰り返しています。左足はクラッチを踏むために取っておいたのですが、クラッチのついた車など一般車には見かけないし、ほとんどの人がオートマチック専用の免許を持つ時代にふさわしくありません

    私は初めて自分の車をマニュアルからオートマチックに変えた40年ほど前に、オートマチック車で信号待ちなどの停止しているときに、ブレーキを右足で軽く踏んでいても動き出すクリーピング現象を防ぐため、左足も乗せるようにしました。右足一本だと結構力を使います。渋滞時などは疲れますが、両足で踏むと足の重み以上に力を入れる必要がなくなり、とてもらくちんです。

    それを繰り返すうちに、いつの間にかブレーキを左足で踏むように変えていました。無意識になっていたのです。それは安全性にも大いに貢献します。例えばある程度スピードが出ているとき、わき道から人や自転車が出てきそうなところでは、左足をブレーキの上で構え、即座に踏めるよう待機するのです。右足はアクセルを踏み続け、左足はブレーキを踏む即応態勢を取っています。それに慣れてくると、急ブレーキが必要な場合でも、左足がとっさに出るのです。

  今回の事故のように地下駐車場から歩道を経て車道に出るときでも、私の場合は、もちろん左足がブレーキの上にありますから、右足でブレーキを踏んだつもりが、実はアクセルを踏んでいたなどということは絶対にありません。

   教習所や自動車免許試験場で試験官をしているお年寄りたちにこれを伝えると、たぶんあることないこと10くらいは専門家らしい反論が返って来るでしょう。例えば、「世の中にはマニュアル車もあるし、オートマからマニュアルに変える人がいるかも、それに何十年も慣れている人に教えたらかえって混乱する」とか・・・。

   ある方がこれを知って実験したが、「ブレーキを強めに踏んでしまい、危険を感じた」との反応が返ってきました。「昔クラッチを踏んでいた残滓と思われる」とのこと。そうした反応はもちろん予想しています。その方はこれには習熟が必要と言われていましたが、2・3回ですぐ会得できますし、今から変更しても大丈夫です。その理由を説明します。

   踏み間違った人のほとんどは、何としても止めなくてはと思い、アクセルを何度も思いっきり踏んでしまい、車が暴走してしまったのです。

   それは右足でブレーキを踏み慣れているからです。しかし私は「アッ危ない」と思って思い切り踏み込むのは右足ではなく左足なのです。私の場合、右足はアクセルにしか使用しないため、常にゆっくりと静かに踏むクセがついているのです。絶対に右足で思い切り踏む動作はしないのです。事故は右足で思い切って踏む反射神経のなせる業です。

   左足でブレーキを踏み続ければ、反射神経でのとっさのブレーキングは左足しか反応しません。

   両足を使えるみなさん、是非両足運転を試してみてください。まずはクリーピングを防ぐとき左足もブレーキにかけましょう。右足が疲れないで済むようになるというメリットもありますので。

  次に危ない道で徐行運転をするとき、右足でアクセルを踏みながら、左足はブレーキにかけておく。ブレーキランプはつけないように。たぶん初めのうちはとっさのブレーキが必要な場合、つい右足が反射神経的に出てしまうでしょう。問題はないし、時間が経てば両足運転に慣れます。

   そして新たに免許を取る場合、左右の足を使わせてより安全な運転技術を学ばせるべきです。もし警察や教習所関係の方がこれをお読みでしたら、実験だけでもやってみてください。この1年で、踏み間違いで何十人の方が死んだか、あるいは何十台がコンビニに突っ込んだか。そうした事故をなくす決定打はこの両足運転です。

   たとえ高齢の方であっても、間違えて人を死傷させるリスクに比べれば、ブレーキを強めに踏んでしまうリスクなどたいしたことではありません。

   これって突飛ですか?

コメント (4)
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