ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

新刊「投資は米国債が一番」幻冬舎刊
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊
電子版も販売中

カミングアウトしていただいた方へ

2014年08月26日 | 2014年の資産運用
 山ちゃんからの問いかけに、何人かの方が勇気を出してカミングアウトされました。損失の内容と授業料を払って何を得たかについてです。
 カミングアウトされた場合、何と言って反応するのでしょうか。おめでとうでもないし、ご愁傷様でもないし・・・
 とりあえず私からは「ありがとうございます」と申し上げます。ブログの読者の方にとってはなかなか聞けない、大変貴重な体験談ですからね。
では私からコメントをつけさせていただきます。


ただの個人投資家さんへ

うーん、5千万円はかなり大きいですね。相場の波動を的確にとらえるのはとても難しいと思います。

>景気は循環する。待っていれば4~10年に1度は株価の底が来る!ということで確実に株価が上がる金融相場の初期は株をもち、金利上昇し、これから下がるぞーという時に米超長期債に乗り換える。

もう一度、うーん、日本だとバブルの崩壊以降ここが谷底だと思って買ったら、そこはまだ8合目でまた暴落した。さらに暴落したので買ったらまだ6合目でまた暴落した。また暴落して買ったらまだ4合目だった。最後は2合目まで行ってどやら底は打ったけど、まだ4合目くらいにしか戻らないでうろうろしている・・・これが現状ですからね。

ただの個人投資家さんの言われる
>確実に株価が上がる金融相場の初期は・・・

これが果たして今後通用するのかも、念のため一応疑ってかかってください

>これが2000円もしない林先生の本「米国債を買え!」で勉強したもっとも安価な勉強方法の投資方法だと思います!!

5000万円÷1,575円=3万1,746冊。数字を見ると意味もなくつい計算したくなる、悪いクセです(笑)


Genrechtさんへ

ドル建て債券の投資では、金利と為替の両方の要素があるのが難しいところですね。それでも昨今はドル金利が上がるとドルが上がるという経済原則に則って動いているので、昔のように金利がどうなろうがとにかくドルが安くなる、という時代よりはわかりやすい環境になっています。と言われても、為替と金利の2兎を追いたい方の慰めにはなりませんね。

>もう、円建てで考えるのをやめたいです。でも、円建てで計算するのは、日本人の宿命なのでしょうか

日本人ですから円建てで考えるのはやむをえないでしょう。究極的には円建てで考えるにしても。しばらくは目をつぶる必要がありそうです。


なんだかんださんへ

>幾度となく証券会社からは買い替えを薦められるも、頑なに拒否し

これこれ、これが大事です。証券会社は「上がったから売りましょう」、「下がったから、売りましょう」、「何はなくとも売買だけはしてちょうだいね」です。

>授業料払って何か得たとしたら、自分自身の欲や弱さ、世の中の危うい仕組 みなんかを「身をもって」学んで、ちょっとプラスで着地出来たのでよしとします。


そうですよ、「よし」としましょうちょっとでもプラスなんだし。


いざさんへ

>日経オプションコールのショートポジションで約2ヶ月間で約2億円の損失を被りました…一世一代のミスディールでした~

ちょっと桁が違いすぎて見当がつきませんが、よくぞカミングアウトしていただきました。オプション取引をすると、こうしたことが起こりうるというとても大きな教訓ですね。みなさんもきっと肝に銘じるでしょう。

>林さんの著作にもっと前に出会っていれば!

何名かの方から同様なコメントをいただいていますが、みなさん決して遅くないと思います。少なくとも今後は慎重になり、大きな損失を被る可能性のある投資はされないと思いますので。

 それと、授業料はたったの1,575円、いや消費税値上げで1,620円です(笑)。

 今後もカミングアウト、歓迎です。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする