岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

炭焼沢堤

2018-08-05 16:10:12 | いなか暮し

 釜石線小山田駅近くの通称「炭焼沢堤」は、かって子供たちの、釣り遊びでにぎわいました。
 里から近く、魚が多かったから子供でも良く釣れたので人気があったんでしょう。
 20年ほど前、堰堤工事の際に掘り出された底樋は、松の大木を縦に割り、通水断面を箱状にくり抜いて、元の丸太に組み合わせたもので、樋の様式から江戸時代のものと思われ、堤はもう数百年も前から利用されていたと思われます。
 10年程前、「炭焼沢堤」に外来魚が住みついたことがわかり、県の指導を得て、堤の水を完全に抜いて、外来魚と共に鯉や鮒等々も全て捕獲処理されてしまいました。
 それからは、再び外来魚が住めないようにと、秋ごろには毎年水を抜いてカラカラに干しています。
  夏、水の需要期
 水の少なくなった「炭焼沢堤」は、いっぱいの水鳥が、ひなたぼっこをしています。

 昔、鎮守さまのお祭りの頃に「炭焼沢堤」の堤干しをします。
 底に、水が僅かに残る頃合いを見計らって、老若男女がいっぱい集まり、賑やかに、泥にはまりながら鯉、ウナギ、フナを捕まえます。
 採った魚は、鎮守さまのお祭りのお膳に乗ります。
 魚を取った後の堤は完全に干すことなく、再度水を入れて、残った小魚の住家となり 再び水でいっぱいになった「炭焼沢堤」は又、子供たちの楽しい釣り遊び場となります。

 魚が住まない「炭焼沢堤」は、今も田んぼの水の供給という大きな役目を果たしていますが、魚が住まなくなってからは、遊びに来る子供たちの姿はありません、生えてくる水草の種類も変わり、近年になって、なぜか近くの大きな木には鷺がいっぱい住むようになりました。
 

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優しい人々

2018-08-05 11:32:21 | いなか暮し

 夏、いつもの時期、いつもの場所に咲く、大輪の山百合
     交通量の多い道の近くで咲いて、
  ドライバーもきっと目にしているのに、誰も手折らない。

 夏休みに入る少し前、朝早くから畑に出た、ばあちゃんが 「今年もやられた」と言って戻った。
 孫たちの大好きなトウモロコシ、
 夏休みに食べさせようと丹精込めたのに、今年もタヌキに先を越された。
 一晩で5本も盗られたから、一匹のタヌキではないかもしれない。
 もしかして、トウモロシを楽しみにしていた、狸の一家が家族ずれで、来たのかもしれない。
 「そしたら、こどものタヌキは、おいしい、おいしいと喜んで食べたかも・・・」 
          笑ってばあちゃんは許す。

 山際に住む、知り合いのおばあちゃん。
 畑の野菜に悪さする狸に手を焼いて、息子に頼んで花巻の「パワー」で、狸の捕獲檻を8千円も出して買い求めた。
 設置して数日後、憎らしい狸が檻に入った。
 「さて、どうしてやろうか・・・・・・」
 良く見ると 「悪いことは、もうしないから・・・」と哀願してるようにも見れる。
 ためしに餌をやると、喜んで食べている、その仕草も可愛い。
 毎日、餌をやり続ける、おばあちゃんは、日中、一人で過ごすことが多いから、すっかり友達になってしまった。
 その内に、狭い檻の中では可哀そうになり、半月ほど餌をやった後、ついに檻を開けて山に逃がしてやったと言う。

 この里には、優しい人たちが住んでいる。

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「無念の山」

2018-08-01 10:34:58 | 日々の暮らし

 この夏、花巻でも34.8℃、冬にはマイナス15°と言う日があるから、その差50℃
 エアコンに頼るにしても、人間の体力はすごい・・・・・
  暑い夏、真っ赤な百日紅(さるすべり)が似合うというか、
                            より暑さを感じると言うか、

 夏休みの孫からメール、「八ヶ岳登山中です・・・」

 昔、念願の乗鞍と八ヶ岳を登ろうと、仕事や予定を全てクリアーして出かけた。
 好天の乗鞍は素晴らしかった。 
 さて今度は八ヶ岳を目ざそうと、移動中に家から電話、どうしても欠席できない用件が出来た、「この際、ウソをついても・・・・」とも考えたが、後々後悔も・・・、念願の八ヶ岳を目前にして家路についた。
 その時は「また、来ればいいさ」と考えていた、それから10余年、年はとるし、出かける機会を失った 「無念の山」である。

 翌日、八ヶ岳 第2報
 山小屋の夜は寒く、目が覚めて友達と外に出たら 「いっぱいの星空」に感動した、と・・ 
 苦しい登り、美しい景色、おいしい山での食事、

 高三の君は、これからの人生、つまずいたり、指針を見失ったり苦しいことがいっぱいある。
 君は、幸い山登りが好きだ。

 そんな時は、山登りして、山に相談するがいい。
 「山は必ず答えてくれる」 じいちゃんもそうしたから・・・・・
 

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