岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

豊作の秋

2018-08-28 10:15:10 | いなか暮し

 暑さの続いた今年の夏、元々熱帯生まれの稲は良く稔った。
  この後、大きな台風でも来なければ豊作は間違いなし。

 25年前、忘れもしない平成5年は100年に一度と言う大冷害に見舞われた。
 寒い寒い夏だった、真夏の地区の野球大会の応援には長袖の服を着て応援した、8月10日過ぎのお盆には布団を被って寝た思い出がある。
 いつもの年なら、8月10日頃には、出揃うはずの、稲の穂が中々出ず、8月29、30日頃になってようやく穂が出揃ったが、刈取り時期になっても稲穂は中々傾かずに、まっすぐ天をむいたまま。
 そして、目を当てれないような大冷害、不足と聞くと買い漁りに走る人が多く、新聞紙上では、連日のように「お米は買いだめしなくても大丈夫です」と報じた。
 稔りの悪かった米だが、八戸から来たと言う業者は、30㌔のお米を3万円で買ってくれた。
 こんな高いお米を売ったのは初めての経験、そばにいた娘は、「来年も冷害だったらいいね」

 有り余る食料に囲まれた現在では凶作、米不足なんて考え付かないが、農家の現状を見れば、そうばかりも言っていられない。
 農業経営者の平均年齢67才、お米を作ってる農家に限っては平均70才は心寒いものがある。

 花巻の偉人、宮沢賢治先生のの亡くなった昭和8年は豊作だったと言う。
   方十里 稗貫のみかも 稲熟れて
       み祭り三日 そらはれわたる  賢治

    今年の花巻まつりは9月7日から三日間
        豊作の今年は、おまつりがにぎわいそう。
 

コメント
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