多分、おととしの夏だったと思う。 訪れた震災跡地の住まいの後だろうと思われるところに紅い花が咲いていた。 その中の一本を持帰り、庭に植えた。 二年後、株が大きくなり「紅い花」をたくさんつけた。
「みそはぎ」(禊 みそぎはぎ)というらしい。 盆花ともいわれて旧暦のお盆には「みそはぎ」の枝を水に浸して仏前の供物を禊、悪霊を払うと言われたらしい。 どなたの庭に植えられていたものか、住まいは流されていた、その屋の住人は今どこで暮らしているのか、それとも・・・ 今年夏、「みそはぎ」は紅い花をいっぱい咲かせている。
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