岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「体力測定」

2006-10-17 19:08:40 | 田舎暮らし

 Cimg1389 大分、昔・・・・・高校の頃に登山に興味を持ち始めて数十年。百名山を目指した訳でもなし近くの山を何回もせっせと登る事が楽しい。新緑だったり、高山植物が沢山咲いていたり、里より早い紅葉に感激したり、時には雪降りもあるが遭難が怖いから原則、冬山には登らない。退職したら、いつでも登山が出来ると言う淡い期待は裏切られた。農業専業と言えども、そう時間は取れない。もっとも最近では楽しみの外に登山は体力測定の意味合いも大きい。

 稲刈りの終わった翌日、好天を利用して秋田、駒ヶ岳に登り国見温泉で疲れを癒したと言うこともあるが、実はこの秋の本命、鳥海山登山に備えてのトレーニングでもあった。その後鳥海山には初雪や初冠雪のニュースが届く。駒ヶ岳から3日目、昼休みしながら考えた。今を逃したらこの秋は・・・・・宿泊先の連絡も取れないまま野宿も覚悟でとにかく出発。鳥海山五合目の鉾立には薄暗くなってから着き、幸い鉾立山荘に泊まることが出来た。大きな月が翌日の好天を予感

 翌日は午前3時過ぎから、象潟や酒田の灯を背に歩き始めた。しばらくして夜明けが始まり、沖の、飛島が影鳥海にすっかり覆われていたが、明るくなるにつれ広がる雲海がたとえようもなく美しい ※写真 逆光の山々の美しさを絵には書けないし、写真は見たように写せない、もどかしさにしばし見とれた。7時半頃には風もない穏やかな頂上に着いた。多分、10回位上っているこの山だが登るたびこの美しさに大きな感動を受ける。頂上の神様に家族を大切にする事と来年も又来る事を誓った。この秋一番の好天は五合目付近の紅葉目当ての人たちでにぎわっていた。Cimg1408

 今日も色々の出会いがあった。あと2山で百名山を達成すると言う大阪の夫婦連れ、元気に登ってた小学1年の男の子、上半身、裸で”ダイジョウブ”と言ってたアメリカ人青年・・・・・・

 象潟の道の駅4階の大きな風呂から広い海を眺めながら健康と達成感にゆっくり浸った。この秋の体力測定、難なく鳥海山に登れたと言う事は来年も又、元気で農作業できると言うことでもある。

コメント
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