この数年間三日に空けずに通いつめていた自宅近くの最寄り駅前のカラオケボックスは正月明けより武漢熱蔓延につき休業に入ったまま桜が咲き、そして散りしも二度と店を開けることもなく、ついに四月のなかばには廃業が決まったとの玄関先の貼紙を目にした。爾来、似たような広々とした私好みのカラオケボックスはないものかと散歩がてらにさがし歩いていたところなり。今日の場合も物は試しで、どんなものかと入ったカラオケ屋さんは駅で言えば自宅より五つほど向こうの駅前にあった。そこで、わたしが最初に選んで歌ったものが下の歌である。歌詞を記しておいたが、その三行目に至ったとたんに今日はなんだか胸がつまってしまい声が出てこなかった。
君だけを <1964年>
詞:水島哲
曲:北原じゅん
唄:西郷輝彦
いつでもいつでも君だけを
夢に見ている僕なんだ
星の光をうつしてる
黒い瞳に出会うたび
胸がふるえる僕なんだ
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