赤いハンカチ

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▼売名坊主の刑法入門

2018年09月06日 | ■売名坊主の日記より

有田芳生(7月12日)・・・ この時間に目覚めたのは、先週に続きオウム死刑囚6人の執行があるのではないかという不安からです。死刑制度を問われると心情は曖昧でしたが、いまではハッキリ反対です。「麻原彰晃は仕方ないが、残りの死刑囚の執行には反対」でもありません。この一週間で完全に変化がありました。死刑は反対です。
 

売名坊主との呼び名も高い現参議院議員の有田芳生氏におかれては、昨日までは死刑もやむなしと思っていたのだが、今日になれば全面的に死刑廃止論者となりましたというわけですね。それにしてもずいぶんと自分勝手で虫のいい話ですね。いつものことで有田氏らしいといえばらしいのですが。

さてさて麻原一派によって殺害された多数の犠牲者の遺族の気持ちはどうでしょう。このたびの教祖と教義を守るためなら人を何人殺してもよいという悪魔の思想を身につけこれを実行してしまった極悪人らの死刑執行の報に接してすこしは気持ちも報われたのではないでしょうか。

国民の多くもまたそのように思っているはずです。極悪人の彼らに対する死刑判決が出てからの日時があまりにも長く、いつまでたっても言ったことを実行しないで、のらりくらりとごまかしている政府に対する不満はあったのですが、やっとこのたび司法判決が政府によって実行されたとの報に接して不肖なるわたしも内心で快哉を叫んだところです。

わたしは死刑は今のところ無いよりはあったほうがよいと思います。

人を殺したら死刑になる。人を傷つけたり人をだましたり人のモノを盗んだら牢屋に入る。これこそ刑法や裁判の実際を知る以前から日本人なら幼いころから頭に叩き込まれた第一の教育であり道徳でした。

この法の下に一億国民は我を通すばかりが能ではなく、少しは日本という「社会」および「国家」のことも考えようと自分の欲望を抑えてもなお自らを律してきたのです。死刑をふくむ現行刑法の懲罰規定はすくなからず悪や暴力の抑止となっているはずです。悪いことをなせば死刑もありえるという畏怖の感覚は国家安寧の根底にあるに違いありません。

 

刑法  第199条   人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する

 

ただし声を大にして言っておきたいことがある。それは「えん罪」の根絶だ。民主主義の世で、これほど理不尽にして不幸なことはない。永遠の課題かもしれないが「えん罪」だけは官民をあげて根絶せねばならない。昨夜、いわゆる「名張毒ぶどう酒事件」に関するネット上におかれた資料のいくつかを見て心が痛んだ。

 

<2018.07.15 記>

 

 

 

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1 コメント

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Unknown (虫のいい話)
2021-12-24 22:58:37
ビートルズの裏の意味は油虫。
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