韓国の山の中に仏典を印刷するための数多くの版木が残されているのが海印寺でした。バス停を降りて、どんどん上った最上部に版木を納める建物がありましたが、韓国の方って山登りが好きな方が多いように思います。慶州でも登山道に石仏が多くある山に出かけた時にも、こちらは顎を出しましたが土地の方々はすいすいと追い越していかれました。上に向かう志向は洋の東西を問わないようで、イタリアには庭園に人工の滝を作ってしまった宮殿があります。今回は、イタリアのヴェルサイユ宮殿とも呼ばれるカゼルタ宮殿を紹介します。
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カゼルタの町は、南イタリアのナポリのちょっと手前を北東に曲がって50kmほど、ローマからバーリ行きの特急列車で2時間ほどの駅周辺にあります。町の中心になるカゼルタ宮殿はカゼルタの駅を降り駅の北へ400mほど行ったところが入り口です。カゼルタ宮殿は、ナポリ王国のカルロ7世によって18世紀に建てられたもので、当時のヨーロッパ最大の宮殿でした。フランスのヴェルサイユに範を採ったもので、建物はバロック様式で建てられ東西250m、南北200mほどの田の字型をしていますが、1000を超える部屋を持つています。
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エントランスを入ると巨大な2列の階段に圧倒されます。階段を上がった正面にはライオンに跨ったカルロ7世象が階段に挟まれた開花の突き当りにはヘラクレスの像など大理石像が壁の随所にはめ込まれています。公開されている部屋も豪華で、壁、天井、床それに調度や照明器具まで、これでもか、これでもか、と言わんばかりの贅沢さです。部屋の一つにプレゼーピオと呼ばれる南イタリア発祥のジオラマが置かれてありました。キリストの誕生を表し数多くの人形たちが所狭しと並んでいましたが、クリスマスの飾りとして使われるのだそうです。
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宮殿の建物から北に延びる庭園は3kmもあり、とても端までは歩いていけません。園内を走る馬車もあったようです。庭園の中央にはヴェルサイユのように運河があって、途中にギリシャ神話の彫刻のある池や噴水があって延々と伸びています。そして3km先には、小高い丘があって園中腹から落差が80mほどもある人工の滝が流れ落ちています。運河はヴェルサイユに比べて小ぶりですが、高さのある滝を含めると見応えがあります。また、この滝の水源は40km以上も離れたところから引いていて、谷筋には水道橋まで造りこちらも世界遺産です。土木技術は古代ローマからの伝統なのでしょうか。
人工の滝に水を運ぶ水路は1kmにつき1mの勾配という緩やかなもので、古代ローマから受け継いだ驚異の土木技術です。現代ではレーザこ光などを使って高精度の測量ができ、長いトンネルを両側から掘っても、ぴったりと接合するそうです。かつては、トンネルの掘削面の真上を測量しながら、同期を取って前に堀進めていたのだそうです。高精度の測定技術を開発する人たちを除いて、それを使う人たちの技術は、かえって退化していないか心配です。
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カゼルタの町は、南イタリアのナポリのちょっと手前を北東に曲がって50kmほど、ローマからバーリ行きの特急列車で2時間ほどの駅周辺にあります。町の中心になるカゼルタ宮殿はカゼルタの駅を降り駅の北へ400mほど行ったところが入り口です。カゼルタ宮殿は、ナポリ王国のカルロ7世によって18世紀に建てられたもので、当時のヨーロッパ最大の宮殿でした。フランスのヴェルサイユに範を採ったもので、建物はバロック様式で建てられ東西250m、南北200mほどの田の字型をしていますが、1000を超える部屋を持つています。
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エントランスを入ると巨大な2列の階段に圧倒されます。階段を上がった正面にはライオンに跨ったカルロ7世象が階段に挟まれた開花の突き当りにはヘラクレスの像など大理石像が壁の随所にはめ込まれています。公開されている部屋も豪華で、壁、天井、床それに調度や照明器具まで、これでもか、これでもか、と言わんばかりの贅沢さです。部屋の一つにプレゼーピオと呼ばれる南イタリア発祥のジオラマが置かれてありました。キリストの誕生を表し数多くの人形たちが所狭しと並んでいましたが、クリスマスの飾りとして使われるのだそうです。
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宮殿の建物から北に延びる庭園は3kmもあり、とても端までは歩いていけません。園内を走る馬車もあったようです。庭園の中央にはヴェルサイユのように運河があって、途中にギリシャ神話の彫刻のある池や噴水があって延々と伸びています。そして3km先には、小高い丘があって園中腹から落差が80mほどもある人工の滝が流れ落ちています。運河はヴェルサイユに比べて小ぶりですが、高さのある滝を含めると見応えがあります。また、この滝の水源は40km以上も離れたところから引いていて、谷筋には水道橋まで造りこちらも世界遺産です。土木技術は古代ローマからの伝統なのでしょうか。
人工の滝に水を運ぶ水路は1kmにつき1mの勾配という緩やかなもので、古代ローマから受け継いだ驚異の土木技術です。現代ではレーザこ光などを使って高精度の測量ができ、長いトンネルを両側から掘っても、ぴったりと接合するそうです。かつては、トンネルの掘削面の真上を測量しながら、同期を取って前に堀進めていたのだそうです。高精度の測定技術を開発する人たちを除いて、それを使う人たちの技術は、かえって退化していないか心配です。