福島県に住むことは危険極まりないという指摘があるのに、それをまったく問題にせず、民主党政権の発表をたれ流しにしているのが、福島県の新聞やテレビである。大手もマスコミですらそうだから、批判してもしようがないが、それにしても酷すぎる。この二、三日のニュースで気になったのは、福島県内で放射性物質の除染に力を入れるという、細野豪志原発担当相の発言を大々的に取り上げていたことだ。本格的にやれば、莫大な経費かかかることもあり、ソ連ですら断念した経過がある。いくら全力対応をするとか、「政府除染推チーム」を発足させるとか大見得を切っても、それは言葉だけではないか。しかも、それを取り除いた後に、一体どこに運ぶつもりなのだろう。地元のマスコミも、お調子者細野の振り回されるようでは、ジャーナリストとして最低だ。企業からの広告費は大幅に減ったとしても、国からの広告費で潤っているので、スポンサーのことが一番とばかり、県民のことなどどうでもよいのだろう。さらに、細野は何を血迷ったか、避難準備区域の住民が戻れるかのようなこと口にして、期待を持たせたが、それから何日もしないうちに、今度は菅直人首相が出てきて、戻るには時間がかかる地域もある、と修正したりして、政権内部もバラバラである。その辺のことを鋭く追及するのが、福島県の新聞やテレビであるべきなのに、やる気がないのだから、もはや救い難い。それでは地元マスコミとして生き残るのは難しいだろう。県民のニーズに応えよとしないわけだから。
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