草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

大事をなすのは名も金もいらぬ人

2024年06月04日 | 祖国日本を救う運動
 西郷隆盛の「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり」という名言を、私たちは今こそ思い起こすべきだろう。
 保守の分断とかいわれるが、その言葉を念頭に置けば、どれが本物かは一目瞭然ではないだろうか。
 金儲けに執着し、名誉だけを求める人間に、維新回天の大業は、成し遂げられないのである。
 何かすると金のことを持ち出す人間を、信用しろという方が間違っている。私たちが手を組むべきは、名も無き草莽の志士なのである。
 野にあって悲憤慷慨し、いざとなれば身を捨てる覚悟を持った人たちである。「青年日本の歌」にあるように、冨を誇らず、社稷に殉ずる熱き思いがなくてはならない。
 商業ジャーナリズムに毒されている人間の言いなりになるのは、バックボーンを見失ってしまっているからだ。
 世に報いられることのない淋しい浪人の心がなければ、日本を守り抜くことはできないのである。
 吉田松陰も「君は功を成せ、われは大事を成す」と述べたのも、打算で動くことをたしなめたのである。勝ち負けだけにこだわることを批判したのだ。
 危機の時代だからこそ「始末に困る」人間が大事をなすのである。勝ち組であることをチラつかせるような者たちが、保守や愛国を語るのは偽物であり、断じて与するわけにはいかないのだある。
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