草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

グローバリズムから国家を再建する時代へ

2024年06月13日 | 祖国日本を救う運動
 欧州での右派勢力の台頭は、今さらのことではない。何も騒ぐ必要はないのである。グローバリズムによって失われた、それぞれの国家意識が再認識されつつあるのだ。
 EUの立法機関の欧州選挙では右派政党が議席を増やし、とくにフランスのマリーヌ・ルパンが率いる国民連合が第一党となった。
 グローバリズムという言葉は、アメリカニズムと呼ばれてきた。だからこそ、日本の真の保守派は「アメリカニズムと共産主義」を打倒することをスローガンに掲げてきた。
 歴史もそれほどないアメリカという移民国家が、戦後世界において、パックス・アメリカーナをプロパガンダにし、自分たちが正義であるかのような振る舞いをした。
 しかし、大国アメリカはベトナム戦争や中東での軍事介入によって著しく権威を失墜し、移民国家の運命である国内の分断が深刻化しており、内戦一歩手前までになっている。目前に迫った11月の大統領選挙で誰が選ばれようとも、孤立主義に傾くのは必至である。
 アメリカならではのサクセスス・トーリーを夢見る時代は終わった。グローバリズムによって世界中の格差が拡大したのは、アメリカが価値観を世界中の国家に押し付けたからだが、その歴史的実験は失敗に終わったのだ。
 我が国は変わらなければならない。フランスやイタリアやドイツが向かおうとしているのは、それぞれの国柄を守り育てながら、お互いに助け合おうという考え方である。国家の枠組みを大事にしながら、協力関係を深めていくのである。文明の衝突を回避することこそが至上命題である。日本も責任ある国家として、世界の平和と安定に貢献しなくてはならないのである。
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