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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「上からの革命」を阻止するために保守の力を結集すべきだ!

2020年08月15日 | 思想家

危機はより深刻になっている。かつては日本を守ろうとする勢力が頑張っていたのに、平成に入ってから現在まで「下からの革命」ではなく、「上からの革命」が進行している。西尾幹二がそのことを問題にしたのは、平成20年に出版された『真贋の洞察』においてであった。そのときから日本は危うくなっていたのである▼西尾は「1992年(平成4年)頃まではNHKは政治激論の可能なメディアでしたが、今は衛生無害の『間接的な言論統制』の機関になりおおせています。かつて文部省は保守の牙城で、教科書調査官は信頼できる国史学者でしたが、今の文部省はご承知の通り、いつしか次官以下の人事配置においても日教組系に占められ、“薄められたマルクス主義”の牙城となっています」と嘆いたのだった▼公共放送を名乗るNHKや官庁が信用できなくなっているのだ。反社会的、反体制的なポーズに心の拠り所を求める者たちを、一括して福田恆存は「知識人」と評したが、そうしたムードは社会の隅々まで及んできている。75年目の終戦の日を迎えて、日本がどんな状況になっているかを、私たちは直視しなくてはならない。危機感を共有することで、「上からの革命」を阻止するために、日本を救う保守の力を結集すべきなのである。

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