なぜそこまでする必要があるのだろうか。福島県警白河署に10日、福島県内の神社やお寺の石像を壊した容疑で、韓国籍の男が捕まった。その犯行の動機や背景については、これから明確になると思うが、あまりにも卑劣な行為であり、断じて許すことはできない▼日本と韓国と考える上で、忘れてならないのは、日本と韓国独立党の金玉均との結びつきである。金は両斑の出身で、大清帝国に李王朝が服属し、亡国の惨状を呈していることを嘆き、日本のように維新を断行して、独立国家の道を歩むことを主張した。金は福沢諭吉の教えを受けたばかりか、後藤象二郎などの有力政治家とも接触した。満を持した明治16年12月のクーデターは失敗。京城に駐留していた袁世凱の清国軍に撃破された▼金は日本に亡命して再起を目指したが、そのとき頭山満の玄洋社は義勇軍を送って独立運動を助けようとした。しかし、金は明治27年3月、韓国政府が送り込んだ刺客の手にかかって、上海で毒殺された。それで頓挫したのである▼明治18年に福沢が「脱亜論」を書いたのは、金の困難な状況を目の当たりにしたからだろう。「この二国(清、韓国)が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。『東アジア共同体』の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない」。日本人にとって、今もなお韓国は近くて遠い国なのである。
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