IR整備法案というからややっこしいのである。カジノ法案の名称でいい。すぐに横文字を使いたがるのは、やましいところがあるからだろう。解せないのは民進党の動きである。党内をまとめきれないくせに、それでいて審議拒否をして騒いでいる。博打そのものに縁がない身としては、断固反対する政党があってもいいと思うが、そうならパチンコも問題にすべきだ▼外国人や金持ちが楽しみで博打をやるのがカジノだとすれば、貧乏人の庶民から金を巻き上げるのがパチンコなのである。飲みに行く金もないので、小遣い稼ぎにパチンコをやって、儲かるどころか、文無しになってしまうのである。金とパチンコの玉を交換した段階ですでに損をしているわけだから、金をドブに捨てているようなものだ▼一時は「庶民の娯楽」とかいわれたが、デジタル化して大負けするようになると、パチンコ離れが進んできた。パチンコ人口は3千万人から1千万人、売り上げも年間30兆円から18兆円に減少している。それでも日本中にパチンコ依存症はたくさんいる。北朝鮮に金を送っているのではないか、との疑惑も付きまとう。賭けマージャンをやっても、法律的には裁かれるのである。東京ばかりではなく、どこの地方都市に行っても、一番明るくて目立つのはパチンコ屋である。カジノ法案を云々する間に、まずはパチンコを禁止すべきだろう。
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