今後の日本の政治を占う上で重要な意味を持つのが新潟知事選挙である。16日投開票で自民、公明が推薦する前長岡市長の森民雄が逃げ切るか、それとも共産、社民、生活の推薦を受けた医師の米山隆一が最終盤で逆転するかどうかで注目されている。今回の選挙では支持母体の連合が森の支援に回っていることもあって、民進党は自主投票になった。組合レベルでは共産党アレルギーは根強いものがある。勝つためには手段を選ばない蓮舫のような手法は、連合にとっても迷惑な話なのである▼それでも米山は民進党支持者の7割を固めている。まさしく分裂状態なのである。民進党をあてにしていた米山は、梯子を外されたのである。蓮舫がいかに威勢のいいことを口にしても、連合なくしてはやってはいけない。国政選挙では民進党の候補を勝手に共産党が応援するだけだ、と居直るつもりだろうが、それで本当に連合を納得させることができるのだろうか。連合はその成り立ちからして、共産党系の全労連とは対立してきた歴史がある。とくに、金属労協や電力労連は共産党とは犬猿の仲なのである▼連合傘下のほとんどの組合は共産党との共闘を望んではいない。それが今回の新潟知事選挙で顕在化した。政治的な力量がまったくない蓮舫に代わって、幹事長の野田佳彦が采配を振るっているのだろうが、迷走をするだけではないだろうか。こうなればなおさら、どっち付かずの民進党は解散するしかない。期待する方が間違っているのである。
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