草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「平和」にこだわり現憲法を守るというのはサヨクの方便だ!

2015年06月13日 | 思想家

今の日本に本当の左翼はいないのだろうか。片仮名のサヨクになってしまったのは、暴力を否定することと、革命政党とが矛盾するからである。福田恆存も述べていたが、口では「平和」を主張しながらも、その一方で革命や解放のための戦争は手放しで同調してきた。「平和」にこだわり、現憲法を守るというのは、自分たちの目標を達成するための手段でしかない。それを露骨に主張すると批判される恐れがあるので、手を汚さず、進歩的であるとの看板を大事にしたいだけだ。極左の各セクトはどこも暴力革命を志向している。日本共産党ですら、敵の出方論に固執していた時期があった。いつの間にやら合法政党となり、国会議員となって特権を付与され、前衛政党であることを止めてしまった。とんでもない変節なのである。本来の左翼であろうとすれば、現憲法を改めるべきはいうまでもない。福田はNHKテレビの「憲法意識について」の番組に出演し、大江健三郎に質問したことがあった。「あなたの護憲は第九条の完全武装抛棄だけでなく、憲法全体を擁護したいのか」と尋ねたら、大江は「然り」と答えた。続いて福田が「では、あなたは天皇をあなた方の象徴と考えるか、さういふ風に行動するか」と反論したら、一寸考えこんでから「さうは考へられない」と語ったという。土屋道雄の『福田恆存と戦後の時代 保守の精神とは何か』に書かれていた。本音を隠して国民を騙そうとしているのがサヨクなのであり、彼らにとっては「平和」や護憲は方便でしかないのである。

 

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