やっぱり予想した通りであった。脱原発派が黙っているわけがなかった。野田佳彦首相は、菅直人の引きとめに成功したことで、政局の主導権を握れると思っていたのだろうが、それは甘かった。民主党の参議院議員である谷岡郁子、舟山康江、行田邦子の三人が離党届を提出し、国民新党を離党した亀井亜希子参議院議員とともに、女性4人で新会派「みどりの風」を結成することになった。ここまでされたのでは、旧社会党系や菅直人も、民主党にとどまっているわけには、もはやいかないだろう。野田首相を見限って離党者が続出するのは、火を見るより明らかだ。小沢一郎グループが離れたときよりも、今回の方がインパクトは大きいのではないだろうか。理想だけをぶちあげてきた者たちにとっては、マニフェストに掲げていなかった増税に政治生命を賭ける野田とは、間違っても心中したくないのである。さらに、原発再稼働となると、当選するかしないか以前に、支持してくれたサヨクから罵倒されることになり、それに耐える根性はないだろう。ここまで追い詰められれば、野田は解散・総選挙で信を問うしかあるまい。どうせ自分に付いてくる民主党の国会議員はたかが知れている。だったらば、前進あるのみなのである。民主党内に巣食っているサヨクは、野田を快く思っているはずがない。あくまでタイミングをうかがっていたのであり、野田が今さら慌てても遅いのである。
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