草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

解散・総選挙先送りの民主党政権に自民党は手を貸すなかれ!

2012年07月29日 | 政局

 野田佳彦首相らは来年まで解散・総選挙を先送りしたいのだろう。しかし、それに今の自民党執行部が同調するようでは、政権奪還はおぼつかないのではないか。谷垣禎一総裁らは、どうして敵に塩を送り続けるのだろう。前回の総選挙で落選し、捲土重来を期している者たちのことを、どう考えているのだろう。民主党政権が離党騒ぎでガタガタになっているのに、もう一つ追い詰められないのは、谷垣総裁の責任が大きい。消費税増税についても、公明党と一緒になって、あそこまで協力する必要があったのだろうか。景気回復を前提にしているとはいえ、安易に妥協したことで、国民の支持を失っているのではないか。景気をよくするために、国土強靭化基本法を目指すとしても、それに横槍を入れるのが民主党ではないか。政策的には水と油なのである。今の権力にすり寄るのはもっての外である。さらに、外交防衛問題では、民主党政権と話し合う余地があると思っているのだろうか。江藤淳がかつて全共闘運動について、「ごっこの世界」と酷評したことがあった。まさしく民主党政権は「ごっこの世界」ではなかろうか。玄葉光一郎外務大臣が、去る23日に日帰りで中共に出かけたが、バカ高いチャーター料を払ったというので、ネット上で袋叩きに遭っている。定期便なら26万ですむのに、1200万をかけたのだから、批判されても仕方がない。大臣も「ごっこの世界」の延長なのだろう。閣僚席に雁首を並べたなかに、まともな大臣は一人もいないではないか。そこと手を組めば、自民党も泥船になるしかない。そこまでの危機感を谷垣総裁は持っているのだろうか。


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神々となった死者の言葉に耳を傾けるのが保守派の原点だ!

2012年07月29日 | 思想家

 今年もまたお盆の時期を迎えようとしているが、どんな人間であろうとも、死ねば神となるのは日本人だけで、世界に例がないといわれる。それをあたりまえの信仰として、受け継いできたのが私たち日本人なのである。三内丸山や吉野ケ里遺跡などでも居住地と墓地が共存し、死者を祀っていたことが裏付けられている。それと関連付けて、田中英道は『日本史の中の世界一』において、葬式仏教の意義を説いている。本来の仏教とは無縁だとしても、「ほとけ」になることが、死ぬという意味になって、仏教が神道化したのを、田中は高く評価するのだ。「修行して仏のようになる、というのではなく、死ねばほとけになるのである」という信仰を引き継いだことで、仏教が日本に根付くことになったからだろう。さらに、田中は社会的な地位を重んじる儒教と違って、日本人が年長者に対して、敬語を用いることについても、「年を取ることが死に近づくことであり、死ぬことは神になることである」という考えを重視する。なぜそれが続いているのか、私たちは言葉にして語ることが難しい。ただそれをやらずにいられないのが、日本人の信仰なのである。教祖も存在せず、教義すらない。しかし、そうした信仰のおかげで過去からの絆が維持され、日本人は幾多の苦難を乗り越えてきたのである。先祖に手を合わせるのも、死者が神となって、私たちを助けてくれるからだろう。日本の国柄とは、まさしくそれを指すのであり、保守派の原点とは、神々となった死者の言葉に、謙虚に耳を傾けることではないだろうか。


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