もはや民主党政権は末期症状である。いくら野田佳彦首相が足掻こうとも、態勢を立て直すのは無理だ。過去の人である小沢一郎にしても、渾身の力を振り絞って、民主党にとどめを刺そうとしている。昨日夕方、民主党が開催した両院総会で、栃木県2区選出の衆議院議員福田昭夫が野田首相の退陣を主張したのも、それなりの思惑があったのだろう。福田は消費税増税法案の採決で棄権しており、明らかに隠れ小沢グループである。離党のタイミングを見ているとしか思えない。また、小沢グループは比例の議員を第一弾とし、総選挙直前になれば、雪崩を打って党を離れるのではないか。小選挙区の候補者であれば、対抗馬を立てられないようにするためには、それがもっとも有効なのである。菅直人や旧社会党系の国会議員も、大部分が脱原発を主張しており、内心はかなり動揺しているのではないか。その辺のところをマスコミが伝えないのは、民主党政権とグルだからだろう。ただし、鳩山由紀夫を中心とするグループは、話半分というよりも、話四分の一だろうが、それ以外のグループは、いつ飛び出すかなのである。まさしく泥船ではなかろうか。泥船は沈没寸前なわけだから、野党第一党の自民党も、手をこまねいているべきではない。消費税増税法案に衆議院では賛成しても、参議院まで右倣いをする必要はない。自民党が政権を奪還するためにも、西田昌司らの舌鋒で、ひっくり返すべきだろう。
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