それぞれ人間には過去があり、それを引きずっているからこそ、現在の自分があるのだろう。いうまでもなく、過去を消し去れば「私は一体どこの誰でしょう」ということになる。その場しのぎに終始しているために、つじつまが合わなくなっているのが、鳩山由紀夫元首相や菅直人前首相ではないだろうか。鳩山に続いて、今度は菅がやらかした。毎週金曜日に官邸前で行われている反原発のデモ隊と面会するように、野田佳彦首相にアドバイスしたからだ。一体何を考えているのだろう。一旦、権力の座を去ると、もうどうでもいいのだろうか。統治能力のなかには、政策の継続性も含まれているはずだが、そんなことは頭にないようだ。政権交代のときの総選挙のマニフェストからはじまって、民主党が口にする言葉は嘘ばかりであり、うわ言を並べ立てているだけではないか。そして、野田の背後に鳩山や菅がいて、今の政権を支えていると思ったらば、いつの間にやら二人とも、官邸前に詰め掛けたデモ隊の一員のような顔をしており、どっちにも顔を出している。普通であれば他人の目を気にすべきなのに、そこまで思慮深くないのである。つまり、心はどこにもなくて、フワフワと情緒的に反応して、右往左往しているのだ。それでいて一端の調停役を買って出るわけだから、常人の理解を超えている。そんな鳩山と菅を総理大臣にした結果、日本はどんでもないことになってしまったのである。
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