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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

脱原発に踏み出せぬ野田首相の舵取りに異議あり!

2011年09月25日 | 政局

 アランの『幸福論』ではないが、福島県民の多くがふさぎがちで陰鬱であるのは、福島第一原発の事故が重くのしかかっているからだろう。それさえ解決すれば、希望がわいてくるはずなのに、そこに向かう道のりがまったく見えてこない。民主党政権や東京電力が策定した、収束のための工程表にしても、あくまでも気休めでしかない。方便というのは、宗教的には意味があるそうだから、一概に否定することはできないが、何を最優先すべきかも決めるためにも、まずは現実を直視すべきだろう。日本の科学技術力をもってすれば、今回の原発事故を乗り越えられるという勇ましい意見もあるが、それは単なる強がりでしかない。野田新内閣になってから、菅内閣のようにおたおたしなくなったが、財界の意向や国際社会の要求に棹をさすような動きが目立ってきた。原発の再稼動を目論むのもその一つだろうが、日本国民にとっては不幸極まりないことである。福島県のほとんどは、年間1ミリシーベルトを超える被曝地帯となってしまったのであり、厳密にいうならば、そこで住むことは許されないのである。西日本あたりで同じような原発事故が起きれば、日本人は流浪の民になるしかない。新内閣になってからの野田佳彦首相の舵取りは、菅直人首相以上に乱暴に思えてならないが、それは私だけだろうか。

 

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放射能で米作りができなければ日本の国体維持も困難に!

2011年09月25日 | 思想家

 原発の事故をめぐっては、保守派のなかでも見解が分かれているが、難しい問題なのでしかたがないことだと思う。私のように反原発を唱えることは、騒ぎを大きくしたいサヨクを利するという意見もあるが、福島県の惨状を見るにつけ、原発を推進するのは、国土が狭く地震大国の日本では無理があるのは否めない。さらに、心が痛むのは、米作りを継続することが難しくなりつあることだ。葦津珍彦が「天皇の御祭りは、今もなお、稲の穂を授けて、瑞穂の国の国造りの使命を下された天照大御神への御祭りを主とし、瑞穂の国の国土開発に力をつくされた初代天皇を始祖としての祭りの伝統を確保なされている。此れは大切な国体の問題だと思います」(『昭和史を生きてー神国の民の心』)と述べているように、米作りこそが日本の文化の基底であり、それを離れては、日本という国家は存在しないのである。にもかかわらず、かけがえのない国土が放射性物質で汚染され、農を生業としてきた人々の暮らしが、風前の灯となっているのである。死者の霊がとどまって、子孫を見守ってくれるのは、米作りが連綿として続いてきたからである。それがなくなってしまえば、先祖との絆すら失われかねない。それは日本人であることを否定されることであり、日本という国体が破壊されることにほかならない。

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